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ー 3 ー

初めぐらいは1週間ぐらい連続更新していきたいと思います

「へぶっ」

「うぎゃぅ」

「せやっ」

「げふっ」

「とりゃっ」


「ぜぇー、ぜぇー」


 あれ、返り討ちにするとか言ったの誰だっけ。

 散々攻撃された挙句倒すのもどうにかこうにかなんだけど。

 HP残り1割ぐらいなんだけど。

 一匹目のはビギナーズラックでカウンターでしかも顔面に当たってクリティカルまで入ったとかそういうパターンだったんだね、うん。

 感想としては、このプレーンハウンドとかいうモンスター、初っ端から戦っていい相手じゃないね。

 まず、動きが早い。から槍を当てにくい。

 槍っていうのは基本点の攻撃だからけっこう動くモンスター相手だと難しいね。

 そういう意味では街の周りの兎狩るのも大変だろうし経験値効率的にこっちでいいのかなー、とかも思うんだけど、攻撃がとにかく痛い!

 痛覚はある程度カットされてるとはいえやっぱ痛いものは痛い。

 それに数値的にも痛い。

 一回噛まれるだけで15%ぐらい、体当たりでも10%ぐらいHPが減る。

 ちなみにこっちの攻撃は一発当てれば10%ぐらい削れる。

 10回当てるまでに7〜10回食らったら負け、大変だね。

 というわけで、もうちょっと犬と戦おうか。


 え、何がというわけかって?

 そりゃ、経験値効率的にこっちのがいいんだからこっちでしょ。

 それに、さっきの戦いは頭がパンパンだったからスキル使ってないしね。

【槍】の《ニードル》と【ステップ】の《ステップ》、この2つをしっかり使えばもっと楽に勝てるはず!


「わふぅぅぅ...。」

 おっと、そうこうしてる間に新手の犬が来ちゃった。

 じゃあ、やりましょうか!


 まずは槍を両手で構えて相手の動きを待つ、一回目みたいにカウンターを入れられればベストだからね。

 ......、きた!跳びかかってはこないけど一直線に突っ込んでくる。

 やば、さっきのでそれなりに慣れたけどやっぱ怖い。


「んっ!」


 なるべく待ってから横に跳ぶ。

 そしてそのまま体をひねって横からぷすり、は残念ながら当たらない、くそう。

 犬が方向転換してまた突っ込んでくる。


「やぁっ!」


 今度はそれに合わせて槍で犬の足元を薙ぐ。


「わふっ!」


 よし!今度はしっかり当たった!

 前足を槍に引っ掛けられて体勢を崩す犬。

 そこにすかさず、


「《ニードル》!」


 体がシステムの手助けを受けて動き出す。

 綺麗なフォームを私の体が描いてずばっ!と犬に槍が刺さる。

 よし!完璧なヒット!

 犬のHPが2割ぐらい減った。さすがアーツ、強い。

 ちょっとクールタイムがあるから連発はできないけど便利だね。

 さらに刺さった槍を引っこ抜いてバックステップで下がって、


「《ステップ》!」


 槍を引き構えながら前に向かって《ステップ》、その勢いのままにまだ体勢を崩してる犬にもう一回槍を突きこむ。


「わふぅ!」


 犬の苦しそうな声とともにさらにHPが2割ぐらい削れる。

 このまま畳み掛けよう!と思ったけど犬が槍で突かれた反動で吹っ飛んでちょっとよろけつつも着地。

 うーん、骨か何かに当たって飛ばしちゃったのか、それともゲーム的なノックバックなのか、謎だけどこれで一旦仕切り直し。

 私が槍を突き込んだ二箇所から血を流しながら犬が睨みつけてくる。

 すごく...怖いです。

 まぁ、こんなんでびびってちゃやってらんないけどね!


「わおぉぉぉぉん!!」


 うぉぅ!?

 急に犬が吠える。

 これは...やばい気がする!さっさとこの犬を倒しちゃおう!


「《ステップ》!」


 自分から跳び込んで吠えている犬に槍をつきこむ。

 その衝撃に犬は吠えるのをやめるけど、私の狼耳には右の方から何かが草原を駆ける音が聞こえる。


「ちくしょー!」


 槍を引き抜き左側にサイドステップ、からの体をひねってバックステップ。

 スキル、アーツを使ってないからそんな距離は稼げてないけどこれぐらいなら武狼族として強化された私にはできるらしい。


「ぐるぅぅぅぅ...。」


 距離をとって改めて正面を見るとそこには息も絶え絶えな犬と、新手のプレーンハウンドがもう一匹。

 2対1、辛いよっ。こっちはまだLV1だよっ。

 とりあえず今のうちにメニューを出して操作、アイテムボックスからポーションを1つ実体化させて一気に飲み干す。

 これでさっき回復し損ねたHPが一気に満タンに。

 あんま美味しくないけど正直文句は言ってられない。

 犬Aを庇うようにこっちに向かって唸ってくる犬B。

 こっちも槍を構えて待ちの姿勢。

 なんていうんだっけ、こういうの。カウンター狙いの。

 あ、そうそう、後の先ってやつだね。

 かっこつけていうには私の行動明らかにしょぼいけど。

 とか考えてる間に跳びかかってくる犬B。


「せい!」


 ちょっと慣れてきて余裕が出来てきた。

 おかげで今みたいにちょっと余計なこと考えてても切り替えて横に回避からそのまま通り過ぎる相手に攻撃まで行けるようになったぜっ、いぇい!


「まぁ、まぐれだろうけどねっ!《ステップ》。」


 このままだと挟まれる形になっちゃうから焦らず横に《ステップ》、手負いだとはいえ挟み討ちは勘弁してもらいたいからね。


「んで、よいしょっ!」


 狼耳の精度を信じて犬Aを視界から外して犬Bに集中、ターンを終えた相手に向かって槍を突き出す。

 あ、かわされたとかじゃなくて普通に外した。やっぱり圧倒的に練習が足りなさすぎる。

 犬Bの反撃の前足を大きめにかわしつつ街に訓練場とかないかな、とか思ったり。


「《ニードル》!」


 攻撃がスカされたあとの隙を狙ってアーツを打ち込む。

 システムアシストは偉大。

 雑魚な私と違ってしっかりと犬Bを捉えてくれる。

 ここで後ろから草を踏む音、やばっ。


「《ステップ》!」


 咄嗟に横に跳ぶ。

 だけどもそれじゃ遅くて微妙に犬Aの牙に背中を抉られる。


「痛ッ!せいっ!」


 痛みをこらえながら槍を犬Aに突き出す。

 もともと死にかけだった犬Aはこれで光と散る。


「あと1匹!」


「ぐるぅぅぅぅ!!」


 怒りに唸る犬B。悪いね、だけどこれも私の経験値のため!君たちには犠牲になってもらおう!

 と脳内でエセ悪役ごっこをしつつ槍を構え直し、犬Bに向かって踏み込む。

 変に足とかを狙わずに体の中心に向かって槍を突き出して確実に当てに行く。

 残念、かわされた。

 でも、これで終わりじゃないよっ!


「《ステップ》!」


 アーツを使って無理矢理に前に(・・)跳ぶ。

 右膝を曲げて前に突き出して、


「わ"ふ"ぅ"ぅ"ぅ"!!」


 顔面に向かって飛び膝蹴り。

 メキャッ、と嫌な音が犬のくぐもった悲鳴と一緒に聞こえて、そのまま犬の体が光と散る。


 ちょ、ちょっと酷いことヤッちゃったかなー...。とか思ったけど後悔はしてない!うん。

 勝てればよかろー!

 一応武闘家だしね!近接格闘もしていいでしょ!


『レベルアップしました。ステータスを確認してください。』


 脳内に天の声(システムメッセージ)が聞こえる。

 初レベルアップ、やったね!


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