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ー 2 ー

本日3話目、これで今日はラストです

「うーん...。」


 ティアさんから見せてもらった膨大な量のスキルのリストの中からとりあえず決定したのは2つ。

 でも、あと3つが決まんない。何にしようかなー。

 ていうか、量が多すぎて探しにくい!!

 せめて50音順じゃなくて種類順にして!!


「ティアさん!オススメはなんですかー?」


「オ、オススメですか...。う、うーん。」


 アドバイスを貰おうとしたらティアさんが困った顔をしてしまう。

 サポート役的には下手に選択肢を狭めるようなことはできないとかそういうことなのかな?


「あ、別に答えられないなら...、」


「いえ、大丈夫です。あくまで、こういうのが便利ですよ、程度しか言えませんけど。」


 一転被せるように答えるティアさん。

 うーん、一体ティアさんの中でどんな葛藤があったんだろう。


「まずは、【採取】や【採掘】、【伐採】などの素材収集系スキルですね。これらのスキルがあるとフィールド上に対応する収集ポイントを示すマーカーが見えるようになり、各種素材の収集ができます。」


 こほん、と咳払い一つして解説し始めるティアさん。

 ほー...、確かに便利、というか金策に良さそうだね。今選ばなかったとしてもそのうち取ることになりそう。


「他には強化系スキルですね。ユタルさんの『武闘家』スキル群の内の【身体強化】は身体系ステータス全般にちょっとした補正がつきます。他にも【敏捷強化】や【筋力強化】などの特化型もあります。」


 なるほど、【身体強化】ってそういう感じの効果なのね。

 というかスキルごとに簡単な効果説明か何かつけてくれれば良いのに!


「次に、感覚系のスキルでしょうか。【鷹の目】や【集中】、【気配察知】などですね。【鷹の目】はともかく、残りの2つはβテストの時にシステムアシストの感覚で好き嫌いが分かれたのではっきりと全てが全て便利とは言えませんが。」


 そんなものまで...。

 便利そうだけどちょっと怖いし1つならともかくいくつかをここでとるのはやめといたほうが良いっぽいかな。


「あとは、生産系か趣味系でしょうか。まぁ、本当に様々なスキルがあるので素直に実用性を考えず好きなスキルを取るのも良いかと。」


 元も子もない...。

 結論は好きにしろということになるとは...。


「ありがとう。もうちょっとよく考えてみるね。」


「いえ、これも仕事ですので。ゆっくりお考えください。」




「よしっ!決まったぁ!」


「はい、ではこちらで登録いたしますね。メニューの開き方などはもう既に確認を終えられてますか?」


「うん、バッチリ!」


 しっかりとこのゲームのサービス開始前にやれる簡易チュートリアルで確認したからね。

 3周した。フルダイブだけで楽しかった。


「では、アイテムボックスに初心者応援セットが入っているのでゲームに入ったら確認してくださいね。」


「おっけー!」


「では、RDOの世界をお楽しみください!」


 少し嬉しそうなティアさんの声と同時に、私の視界は光で真っ白に包まれた。




「ん...。」


 思わず瞑っちゃった目を開くと、そこにはたくさんの人、そして噴水。

 いわゆる噴水広場的な街の中心地かな?

 周りの喧騒がやけに大きく聞こえる気がするのは狼耳のせいかな?

 まぁ、とりあえずいろいろ確認しなきゃだねー。

 まず何からしよう。

 とりあえず初心者応援セットとやらでも覗いてみよっかな。

 行き交う人の邪魔にならないように人混みの間を頑張ってすり抜けて、若干人に尻尾を当てちゃったりしながらも無事に端っこの方に移動完了!

 ...尻尾、気をつけないとなー。

 人に当てるぐらいならともかくモンスターの攻撃当たったりしたらシャレにならない。


 すっ、と右手の人差し指と中指を揃えて小さく横に振る、メニュー呼び出しの仕草。

 慣れると考えるだけでいけるらしいけど私は無理だからおとなしく体を動かします。

 そのままメニュー内のアイテムボックス欄を確認。

 確かに『初心者応援セット』というアイテムが入ってる。

 タッチしてみると開封するか聞かれたからもちろんOK。

 中身は『初心者の槍』、『初心者のポーション』×10、100ルド。

 ルドっていうのはこのゲームの通貨だね。

 大体100円1ルド換算らしい。

 そして、やっぱ入ってました槍!

 なぜなら私の選んだ戦闘用のスキルは槍!

 なぜかって?うーん...かっこいいから?

 ちなみに他のスキルは...もうめんどいからステータス画面をどん!


 ユタル LV1

 職業:武闘家

 体力:12(+1)

 筋力:17(+1)

 敏捷:17(+1)

 器用:12

 魔力:5

 精神:12

 残ステータスポイント:0


 スキル:

【槍LV1】【ステップLV1】【身体強化LV1】【採取LV1】【悪路走破LV1】

 残スキルポイント:0


 こんな感じになりましたー。

【悪路走破】は技能系のスキルの一種で、砂の上とかぬかるみとか岩場とかそういうしっかりと踏み堪えずらい場所とかでも普通に行動できるようになる補助スキル...らしい。

 石畳に舗装された街の中じゃ実感わかないけどね。


 改めて槍を装備欄にセットする。

 チュートリアルで聞いたけどセットした武器は街中では基本的に消える。

 どうもβテストで人に当てちゃったりなんだったりで正式サービスからこうなったよう。

 槍は長いからこういう仕様になって良かった。


 さて、どうしよう。

 偶然そこにあった案内板を見たところここの街の名前はワンマチらしい。

 すごく適当感溢れてるね、というか英語と日本語混ぜないほうがまともだった気がする。

 街には露天市とか屋台通りとか教会とかあるけども...、やっぱフィールドかなぁ。

 私はゲーム始めたら基本的にまずは外に出て戦闘する派。

 という訳で外へ行こう!



 という訳でやってきました街の外。

 実体化した槍を手に持って意気揚々とモンスターを探すけど、どこもかしこもプレイヤーでいっぱいだね。

 ポップした瞬間には誰かに取られてる。

 うーん、よし!奥に行こう!

 フィールドのある程度奥に行けば空いてるでしょ。

 え?モンスターが強くなる?

 ...まぁ、どうにかなるでしょ!



「うーん、案外どうにかなるものだね。」


 目の前で光に変わるのは大型犬。

 フィールドを奥へ奥へと歩いて行って人が少なくなってきたあたりで前から飛びかかってきたんだけど、えいっ!と槍を突き出したらそれだけでお陀仏に...。

 あれかな、顔面に綺麗に入ったからかな。

 多分ステータスの問題じゃないと思うんだよねー。


「わふぅぅぅ...。」


 あ、また出た。

 よし、今度も返り討ちにしてあげよう!


改めてこれから更新はのんびりですが宜しくお願いします


追記:初期ステに修正かけました。

ヒューマンの初期ステがオール10

武狼族のステも全部元の10%に変えました。

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