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ー 1 ー

本日2話目です

「おぉぉー...。」


 一瞬の視界の暗転のあと、私が立っていたのは周りを木に囲まれた広場のような場所、目の前には切り株でできたテーブルと椅子、そしてその横に1人の綺麗なお姉さん。


「ようこそ、『Real Dream Online』の入り口へ。」


「あ、こんにちはー。」


 ぺこりとお辞儀をされて、私もつられてぺこり。


「私はあなたの初期設定のサポートをさせていただくティアです。よろしくお願いします。」


「はい、お願いしまーす!」


 とりあえずお座りください、と手で切り株を示されたから大人しく座る。


「では、まずお名前をお聞きしてもいいですか?本名でなくゲーム内で使う名前を。」


「うーん...。」


 どうしよっかなー、いつもゲームで使う名前はあるけどけど本名と離れすぎると咄嗟の反応とかしにくいかな?

 まぁ、気にしないでいつものでいっか。いつもゲームで使ってる名前だし大丈夫でしょう!


「ユタルで!」


「ユタル様ですね...、はい、問題ないです。」


 返事にちょっと間があったのはかぶりの確認とかかな?まぁ、かぶったのなんてあったことないからどうでもいいや。


「では、次に種族はどうなされますか?」


 そう言って半透明のウィンドウを見せられる。

 そこにあるのはヒューマン、エルフ、ドワーフ、などいくつかの種族。そして最後にランダム。

 曰くいろいろな種族があって基本的な向き不向きがあるらしい。

 といっても初期値とスキル適性が変わるぐらいだから特に気にしなくてもいいらしい。

 要はある程度の区分はあるけど結局のところは自分の好みだってことだね。

 ただキャラ作成のやり直しはできないそうだから後悔しないようなものを選びましょう。


「どーしよっかなー。」


 ランダムだとレア種族が出るらしいけど、変なのが出た時がちょっと怖い。

 うーん...。


「じゃあ、ランダムで!」


 どうにせよ種類がそれなりにあって悩むからランダムにしてもらうことにした。

 何が出るかな、何が出るかな、


「はい、かしこまりました...。あなたの種族は...、」


 ドキドキワクワク。


「おめでとうございます、レア種族である獣人の武狼種ですね。」


「レアきたぁぁぁぁ!!」


 思わず両腕を振り上げて叫ぶ。

 よしっ!よしっ!

 これが懸賞を外しまくった分のご褒美だね!

 やっぱ不幸の後には幸運だね!!


「あ、ぇ、ぇと、ごめんなさい。」


「い、いえ...。それで、武狼族についてですが...」


 苦笑いをするティアさんに謝ると若干引かれたような顔で説明される。

 曰く武狼族はまず獣人系レア種族の共通の特徴として獣人の特徴が全体的に底上げされるらしい。

 ヒューマンより高い筋力と敏捷はより高く、ヒューマンと比べて低めの体力と魔力が普通程度に、

 そして元から普通の精神、器用がちょっと上昇。

 つまり基本的にヒューマンの完全上位互換。

 そしてさらに武狼族の特徴として魔力がめっちゃ下がる。

 代わりに筋力と敏捷に体力が上昇。

 その結果が...


 ユタル LV0

 職業:なし

 体力:12

 筋力:17

 敏捷:17

 器用:12

 魔力:5

 精神:12


 ちなみに普通のヒューマンはオール10。

 いわゆる脳筋。

 だけど私的には悪くない、むしろ良い!

 さらに、ステータスだけでなく武狼族には固有のスキルがあるらしい。

 けどレベルが上がらないと出ないらしい。

 今後のお楽しみだね。


「次に、容姿についてです。」


 ティアさんが言うなりその隣に等身大の私が出てくる。


「武狼族の特徴として、このようになります。」


 ポンッと私の等身大人形に狼耳と狼尻尾が生える。もふもふだぁ...。

 それ以外だと、性別は変えられない、体格は多少は変えられるけどあまり大きくは変えられない。ということなので、まずは髪型をちょっと長めのウルフカットに。

 そして髪と毛並みを灰色に変えてもらう、と思ったより微妙だから銀色ベースで灰色がかった感じにしてもらった。

 それで目は赤とどっちにするか悩んだ挙句金色にしてもらった。


「では、続いて職業選択です。」


 職業っていうのは、まぁ、文字通り職業。

 それと、職業ごとに取れるようになるスキルがあるらしい。

『戦士』だったら【挑発】、『魔法使い』だったら【詠唱高速化】とかね。

 固有って言っても絶対この職業だけってわけじゃないらしい。例えば『盗賊』と『武闘家』は同じく【ステップ】を取れるらしい。

 でも『魔法使い』とか『戦士』だと【ステップ】は取れない。

 まぁ、その辺はよくわかんないけど知らなくてもどうにかなるでしょ。

 職業の種類は結構いろいろ。

 ただこれに関しては即決。


「『武闘家』でお願いします!」


「はい、かしこまりました。」


『武闘家』は近接攻撃職の一種。

『戦士』が硬さと一発の攻撃力重視の逆に、『武闘家』は速さと手数の総合力で勝負。

 ちなみに他にも『盗賊』って言う似たのがあるけどこっちは器用さとかも上がったりして普通に戦う分には効率が悪いらしいからパス。

 ちなみに職業ごとの主だった固有スキルは【ステップ】と【身体強化】だって。


「では、続いてスキルについて説明しますね。」


 スキル、リアルじゃ運動は良いとこ体育でやった槍投げとか剣道、生産は家庭科とか理科の実験ぐらいしかやったことない私でもこのゲーム世界で活動できるようになるための必須要素。

 リアルの剣道とかボクシングとかの達人みたいな人達がリアルスキルで戦うこともありえるらしいけどちょっと運動神経良いぐらいの私には到底無理。

 というわけでもちろんちゃんと取るし説明も聞きます。


 まず、スキルは取れる量は決まってないけど装備できる量が決まってる。

 最大で10個、ただし今もらえるのは5個。

 使わないスキルは控えに移ってそこにある間はスキル系の効果は無効になってスキルレベルも上がらない。


 それと、さっきも出た通り特定職業とか、称号とか取るのに条件があるスキルもあるらしい。

 しかもスキルごとに取るのに必要なスキルポイントが決まってる始末。

 スキルポイントはプレイヤーのレベルアップ、スキルのレベルマックス、それと一部クエストの報酬で手に入るらしい。

 ポイント管理が大変そー...。


 とりあえず、ここで取れるスキルはスキルポイント関係なしで取れるらしいから気兼ねなく選んでいきましょう!

まだあと1話出します


追記:初期ステに修正かけました。

ヒューマンの初期ステがオール10

武狼族のステも全部元の10%に変えました。

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