表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

ー 14 ー

「さて、どうしよう。」


 エスさんクイちゃんのMP回復待ちの間にのんびりと木にもたれかかりながら考える。

 スキルポイントめちゃくちゃあるけどどうしよっか。

 まず、【槍】の進化先が【両手槍】、【片手槍】、【槍改】の3つ。

 私は槍を両手片手どっちでも使うときがあるからこれは【槍改】で確定。

 続いて【身体強化】、これは【身体強化改】しかないからこれも確定。

 次に【格闘】、これも【格闘改】しかないからそれで確定。

 あれ、まさかの進化先は悩みなし。

 ここまでで15ポイントで残りは60ポイント。


 さぁ、ここからが問題だ。

 なに取ろう。

 スキル一覧をばーっと表示。

 んぅ?なんか文字が灰色の表示がある、なんだろ。

 ......転職後の職業スキルみたい。


 今取れるのは【槍】から出たであろう『槍術士』、【格闘】から出たであろう『闘士』、そして...その両方が原因で出たであろう『武術士』。さらに【軽業】からのであろう『軽業師』。

 うーん、選択肢多すぎない?

 まぁ、実際ここは一択でしょう。



 ユタル LV31

 職業:槍術士

 体力:12(+10)

 筋力:47(+10)

 敏捷:47(+10)

 器用:12

 魔力:5

 精神:12

 残ステータスポイント:0


 スキル:

【槍改LV1】【軽業LV13】【身体強化改LV1】【採取LV6】【悪路走破LV36】【格闘改LV1】【狼の眼LV28】【精突LV1】

 残スキルポイント:55


 槍使いが槍メイン以外の職を取ることがあろうか、いやない。

 いや、一瞬悩んじゃった時点でダメかもしれないけども。

【精突】は槍術士の職業スキル。

 なんでも精密な攻撃ができるようになるとかなんとか。

【身体強化改】でステータスの補正値も+10にあがって美味しいです。


 えーと、で、なんかノリと流れで転職しちゃったけど残りのスキル枠はどうしよ...ってなんか新しく取れるスキルが増えてる?

【気功】ってなにさ。

 手から某レトロな格闘ゲームに出てくるような飛び技とか某七つの珠を集める漫画の最初にして最強の必殺技的なことができるようになるのかな。

【格闘改】が原因っぽくはあるけど。

 ......取っちゃう?

 ...取っちゃう?

 取っちゃう?

 取っちゃった、てへ。

 20ポイントもしたけど後悔はしてない。

 私は槍からビーム出したりしてみたい!

 なぜならそれがロマンだから。

【狼の眼】での弾幕回避とかも試そうと思って試せてないけど、ロマンを求めるの大事。


 えーと、これであと1枠。

 どうしたものかな...。

【聴覚強化】とか取ってみる?

 今でもよく聞こえるならさ、さらに強化出来たら音で回避とか出来るようになるかな?

 今のじゃせいぜいある程度静かな場所で相手の位置をある程度把握できるぐらいだけど、取ったらさ、「そこかっ!」とか言いながら背後から飛んでくる矢を掴み取ったりできるかな?かな?

 よし取ろう。今すぐ取ろう。

 10ポイント使って取得。

 あれ、なんかまた変わった。

【狼の耳】?

 うーん、どんどん狼シリーズが増えていく。


「処理終わりましたー。」


 みんなが若干暇そうにしてる。

 声をかけると勢いよく立ち上がるシンさんバルさん。

 そしてまだ座ったままのエスさんクイちゃん。


「まだMP回復しきってないから」「もうちょっと待って〜。」


 女性陣2人のコンビ攻撃にうなだれながら座る男性陣2人。

 かわいそうに...。


 じゃあ、ちょっと試してみましょうか、【気功】。

 初期でついてるのは《気功の心得》...?

 なにこれ。

 説明を読んでみると気功の概念がわかるようになるパッシブ効果らしい。

 ...つまりどういうこと?現状全くわからないんだけど。

 とりあえず座禅でも組んでみる?

 私体硬いからあぐらしか出来ないけど。

 よいしょっと...。


 無にー...、心を無にー...。


「なにやってんだ?ユタちゃん。」


「今集中したいから黙っててください。」


「あっはい...。」


 無にー...、心を無にー...。


 無にー...、心を無にー...。


 Zzz...、Zzz...。


 はっ、寝てた...。危ない危ない。


 無にー...、心を無にー...。


 無にー...、心を無にー...。


 あっなんか体の真ん中らへんに力を感じるような感じないような。


 無にー...、心を無にー...。


 これを動かせばいいのかな?いつだか漫画で読んだようにとりあえずゆっくりと体の中を回してみようか...。


 無にー...、心を無にー...。


 なにこれ超むずい。動かそうとしてもなんかぐにゃぐにゃするだけで全く動かない。


 無にー...、心を無にー...。


 もっと心を無にー...。


 自然のあるがままにー...。


 あ、なんかいける気がする。


 体に流れる血に混ぜて流し込むようなイメージで、身体中に回し広げていく。


 おぉ、これかっ!これが気功かっ!


 あっ、集中切らした。全部散っちゃった。


 うーん、難しい。これは要特訓だね。

 間違っても実戦で使えるレベルじゃない。


今日はもう1話投稿予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ