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「えーと、それじゃあまず俺から。」
そういって正統派の戦士っぽい人が話し始める。
「俺は鉄心、メンバーからはシンって呼ばれてる。職業は戦士で種族はヒューマン、武器は両手剣だけどこの先は刀を調達して侍を目指してる。」
ザ・日本男児のキャラメイキングはVRゲームじゃそれなりに珍しいけど、そういう理由か。
侍ならそりゃそうするよね。
金髪で刀使って武士とか名乗る人はどうかと思うの。
「一応このパーティのリーダーってことになってる。実権はないけどな。」
こっちが裏ボス、と笑いながらお姉さんの方を指す鉄心さん。
「心外ねぇ、別に裏ボスやってるつもりはないわよ?」
笑ってない笑い方で鉄心さんを震え上がらせるお姉さん、怖い怖い。
「私もそういえば名乗ってなかったわね、エルフのリエスフィーネよ。職業は魔法使い、メインは風属性属性でサブで土属性魔法を使ってるわ。」
綺麗な銀髪の腰ほどまであるロング。
やっぱ魔法使いさんだったね、ローブ着てるし。
「一応ここではエスとか呼ばれてるわ。含みがあるかは...、まぁ気にしないことにしてるわ。」
絶対あるね、うん。
どう考えてもSだもん。
「じゃあ次は私〜。」
と手をあげるちっちゃい女の子。
「私は玖伊音〜。職業は僧侶〜、種族はヒューマンのレア種族の小人族〜。」
小人族、ヒューマンのレア種族でいいの?
130cmほどの身長で金髪ゆるふわショートってまったり感溢れる感じの女の子。これもやっぱりヒーラーさんでした。
「小人族はね〜、体力と筋力は低いけど〜器用と魔力が普通より高いんだって〜。【調薬】もするからお薬は任せてね〜。」
ふーん、大体私の逆バージョンなイメージかな?
すごい頭を撫でたいけど我慢。
「うしっ、最後は俺だな、バリバルだ。種族はドワーフ、職業はシンと同じで戦士だがタンク型だ。武器は槌で盾も持ってる。」
おぉー...、長めの茶髪といいもじゃもじゃのヒゲといいなんというドワーフ感。
すごい、お酒超強そう。
「まぁ、酒は弱いしリアルじゃヒョロイおっさんだがな。」
ガッハッハ、と笑うバリバルさん。
外と中でキャラ変わるタイプかっ。
「えーと、じゃあ私も。名前はユタル。職業は武闘家で武器は軽槍とあと格闘ちょっと。種族は獣人のレア種族、武狼族です。」
「おぉー、レア種族。どんな特徴が?」
「えーっと、獣人の特徴ステータスに全部ちょっと上乗せが入って、そこで魔力がすごい下がって体力筋力敏捷が上乗せです。魔力以外はヒューマンの上位互換って感じですね。」
「物理特化って感じね。」
「そうですね。取ってるスキルもそんな感じです。一応【採取】も取ってますけど。」
「エス、お前いい奴見つけたなぁー...。条件にぴったりはまってんじゃないか。」
「そうだね〜。お手柄〜。」
「2人とも、まだ未定よ。 それで、ユタルさん、私たちのパーティに入る気、あるかしら?」
「はいっ!と頷きたいところなんですけど...、みなさんの主な活動時間とかルールとか聞いておきたいなー、なんて。」
「あぁ、それもそうだな。えーと、」
鉄心さんが簡単な説明を始める。
曰く鉄心さんは大学生、リエスフィーネさんは収入ある系引きこもり、玖伊音ちゃんは高校生、バリバルさんはもう稼がなくていい系ニートらしいので活動時間は基本玖伊音ちゃんのログイン前後から、明日に影響が出ない程度までか徹夜らしい。徹夜、と言ってもシステムの連続ログイン制限に引っかからないように途中で一回休憩になるんだけどね。
活動時間外は連続ログインに引っかからない程度になら自由活動。
誰かがインできなかったり遅れる場合は臨機応変に。(主に各自自由)
ドロップは基本パーティ全体の資産、だけど当然個人で狩りに行った時のは別枠。
誰もいらなきゃ売ってお金を等分。誰かいるようなら回す。被ったらじゃんけんか譲り合い。
「こんな感じだけど、どうかな?」
「ぜひよろしくお願いします。」
断る理由がない。すっごい理想的だと思う。
「じゃあ、改めてよろ」
鉄心さんに手を差し出されたから、握り返そうとする
「改めてよろしくね、ユタルちゃん。」
「はい、リエスフィーネさん。」
けどそれを遮るようにリエスフィーネさんが手を出してきたからそっちを握る。
「おいっ!ひど」
「あ、エスでいいわよ。他のみんなも略称でいいわよね?」
「お、おぅ...。」
「もちろん〜。」
「あぁ、かまわんぞい。」
「じゃあ、改めてよろしくお願いしますっ。」
酷くダメージを負ってるシンさんを無視して改めて深くお辞儀をするのでした。




