5話魔法訓練するけど無職
訓練場二日目〈朝〉
二日目は京介もダナルも余裕をもって起きることができた
京介『魔法かぁ…』
京介は期待に胸を膨らませていた
なんせ魔法なんて本当にゲームの中の世界でしか見れないようなものだからだ
ダナル『そんなに魔法やるのが楽しみってことは魔法得意なのか?』
京介『得意もなんも魔法なんて使えねーよ…』
ダナル『え!?少しも使えないのか?』
そんなに驚かれると思ってなかった京介は
逆に少し驚いた
京介『ダナルは魔法使えるのか?』
ダナル『まぁそんな得意じゃないけど下級魔法程度なら…』
京介『マジで!どんなのやっぱメラ●ーマとかイオナ●ンとかバギク●スとか使えんの!?』
ダナル『…そんな魔法は知らないけどファイアーボールぐらいなら…』
京介『あーテイ●ズの方だったか…』
ダナル『え?なんの話?』
京介『いやいやなんでもないんだ』
ダナル『でも逆に魔法一つも使えないってヤバイぞ…』
京介『え?マジで?』
ダナル『でも京介は近接戦闘がそこそこ強いから大丈夫だよ』
ダナルが明らかに気を使っているのが
わかる…
この世界で魔法が使えないと言うのはかなり致命的なものだと推測できるな…
不安を抱えながらも教室につく
そして数分後・・・
ガラガラ
教官『えー今日は魔法の訓練を行うってわけで今日も外に出てもらう昨日と同じ場所だ』
もうみんな昨日の訓練で場所はわかってるので各自ゾロゾロ移動を始める
そして徒歩7分後到着
教官『まぁ魔法は得意なやつと苦手なやつが別れると思うから出来る魔法でいいから適当にやってみてくれ』
一方京介は…
京介『おい…ダナル!』
ダナル『ん?どしたよ?』
京介『どーすればいいんだよ…』
ダナル『そんなの俺に聞かれても…んじゃとりあえずファイアーボールの見本みせるぞ』
ダナル『ハァァ!』
ダナルが前に手をつき出すと
拳ぐらいの大きさの火の玉が3発ぐらいでた
京介(すげー!すげーけど…地味だな…
ファイアーボール!とか叫ぶの期待してたのにハァァってなんだよ…)
ダナル『やっぱ魔法は難しいな』
京介『え?詠唱とかしないの…(震え声)』
ダナル『まぁ上級魔法どかになると必要みたいだけどこれぐらいの魔法ならいらないな 』
京介『あ、そうなんだ…』
そんなやり取りをしてると…
教官『おい…お前!さっきからお前だけ魔法使ってないじゃないか!やる気あんのか!?』
教官がやって来た…すごく怒ってらっしゃる…この空気で使えないとは言えないな…
京介『ハハ…使えるんですけど僕の魔法は威力が強すぎるんでここで使うのはちょっと…(言い訳)』
教官『なんだお前そんな魔法が使えるのか?んじゃみんなに見本をみせてやれ』
ダナル(あーあ…)
教官『おいお前らよく聞け!いまからコイツが上級魔法を実演してみるそうだ!』
ザワザワ
マジかよ
訓練場にこんな大物がなんで!?
みたいな声が飛び交っている
ここまで来たらやるしかない…
まぁ異世界もんの主人公とかは
基本性能チートが基本だし
なんかノリで魔法ぐらいサクッとでるかも
知れないしね…うん
教官『ではやってみろ』
京介『い、いきます…』
京介(精神統一をして集中しながら体の魔力を相手にぶつける感じか…ん?意外とやってみたら出来そうな気がするぞ)
京介(この感覚イケる!)
京介『行くぜ!ジャッジメントフレイムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
………あれ?なにも起きないしかもなにこの空気…
ザワザワ(なんだよジャッジメントフレイムって)(今度からアイツのアダ名ジャッジフレイムにしようぜ)ヒソヒソ
教官『…ごめんな藤井』
謝られた…しかも教官俺の名字知ってたのかよ…
ダナル『よ、ようカッコよかったぜ…ジャッジメント…フレ…イム プルプル』
京介『ダナルてめー!』
京介『ジャッジメントフレイム(バックハンドブロー)!』
バギッ
ダナル『痛ッ!いやーやっぱ強いなジャッジメントフレイムは(笑)』
京介『もういっそのこと殺してくれ』
こんな感じで二日目魔法訓練は終わった
はい五話もこれで終わりです
今回はかなりグダグタした回になりましたが
訓練さえ終われば盛り上がる予定なので
ちなみに明日の自由訓練と実技戦闘訓練はまとめちゃいます