4話訓練始まったけど無職
〈訓練場〉(朝)
???『…うすけ』
???『お…きょ…すけ』
ダナル『起きろ京介! 』
京介『なんだ…ダナルか…あと5分ムニャムニャ』
ダナル『そんな時間はねぇよ遅刻するぞ!』
京介『…!』
そうだった…今日から訓練は始まるのか
確か今日の訓練は剣術近接戦闘だったな
予定を確認し用を済ませ昨日の部屋に向かう
ガラガラ
京介『なんとか間に合ったみたいだな…』
ダナル『あーそうみたいだ…』
と安心していると
教官が入ってきた
教官『えー今日は近接戦闘の訓練を行うため
外に出てもらう』
教官『んじゃお前ら着いてこい』
教官に言われるがまま着いていくこと7分
広いグランドのようなところにつれてかれた
ちらほらデカイ木材を藁で包んであるような
棒がある
おそらくこれをぶっ叩いて訓練するんだろう…
教官『まぁとりあえず近接戦闘の重要性について説明しておく剣士はもちろんだが魔法使いだからと言って近接戦闘を怠ってはならない魔法を詠唱するにはそれなりに時間がかかるからな最低限は近接戦闘もできるようになっとかなければならない』
教官『んじゃまずお前ら人形の前に立て』
とりあえず基本動作を教えていく
剣の振り方足さばきなどなど
教官『これで一通りわかったと思うがまだいっとかなければならないことがある』
教官『まず長剣士と短剣使いの戦闘スタイルの違いについてだ』
教官『長剣士の長所はやっぱりリーチの長さだ だから懐に潜られちゃ行けない!バカみたいに振り回すのも結構だがちゃんと相手との間合いをみて戦え敵が近寄ってきたら蹴りで突き放せ つばぜり合いになったら足払いで敵を転がせ まぁとにかく自分の有利な間合いで戦うことがカギとなるな』
教官『次に短剣使いだがリーチが短い分格闘と組み合わせて戦うのが有効だろう片手に盾を持ってる奴は楯でちゃんと殴るのも大事だぞ盾は防御するためだけの道具じゃないからな次にもう片方が素手のやつは素手であることの利点をいかせ、相手を掴んで崩すことも可能だ素手の分自由度は高いもちろんその分防御が薄くなるから臨機応変な対応が要求されるな』
教官『まぁ二刀流などの特殊なパターンもあるがまだ説明する必要は無いだろう』
ちなみに
京介の現時点での戦闘スタイルは短剣(木刀)使い片手素手タイプ(職業無職)
ダナルは長剣使い(両手持ち)(職業剣士)
ダナル『へーさすが教官だなぁタメになるぜ』
京介(まぁ基本的なことだろ親父にもこれぐらいのことなら教わってたし)
京介『まぁ…そうだな』
では二人組を作って少し模擬戦をしてもらう
ただし真剣では危ないので
今から配る木刀を使ってもらう
好きな長さのやつを適当にもっていけ
京介(俺…変える必要無いな…)
ダナル『ん?どした?京介取りに行こうぜ!』
京介『俺持ってるからさ…』
ダナル『お、おうそうかんじゃ俺だけとってくるわ』
なんかダナルに気を使われた気がした…
そしてみんなの準備が終わり
模擬戦を行うことになった。
ルールは簡単
ギブアップか相手に3発攻撃を当てる
ただし相手に捻挫以上の加害をしては行けない
とりあえず回復魔法で治せるらしいが
なにかあっては困るとのことでこのルール
もちろんダナルと組むことになった
京介(高校時代はペアなんて作れたことなかったけどな)
ふと苦い思いでを思い出していた
ダナル『手加減は無しでいこうぜ』
京介『つっても捻挫以上の加害はダメだからな』
ダナル『わかってるって!』
正直近接戦闘には自信があるが
この世界の平均戦闘能力がどれほどの
ものかわからない
少なくとも元いた世界よりは平均的に強いんだろうな
まぁダナルもやる気満々だし力もそこそこ
ありそうだ
とにかくやってみるかと覚悟を決めた京介
教官『では皆所定のいちにつけ!』
京介(なるほど今俺とダナルの間合いは5メートルくらいか盾があれば剣を受けて懐に入りたいが盾は持ってない…まぁ自分には素手の方が向いてるけど)
ダナル『ヘヘッ』
教官『では始め!』
戦闘開始
ダナルはやる気満々だった割にはこっちの
出方を伺っているようだ
最初に仕掛けたのは京介だった
一気に間合いを詰める
少し驚いたのか反応が遅れる
ダナル
いきなり攻撃を当てるのは無理だと判断した京介はまずダナルの構えから崩すことにした
まぁ単純に構えてる状態の剣をぶっ叩いて
下に崩す
空いてる左手でダナルの右手を掴み
引っ張って崩すそして側面に回り込み
体勢が完璧に崩れた所に
木刀で脇腹に一発
肘打ちを顔に一発
怯んだから最後にそのまま側頭部に頭突きを一撃
ただの頭突きでさえ痛いのに
ヘルメットみたいのをつけてたからとてつもなく効いただろう
本当は最初木刀で後頭部に一発入れたかったけどそれは下手したら死ぬからやめた
さすがに少しやりすぎたようだ
ダナルが立ち上がらない
少ししたらおぼつかない足取りで
ダナル『京介って意外と強いんだな…驚いたよ…』
マジかよ…丈夫なやつだなと京介も心底驚いた
まさか親父に教わった喧嘩殺法がこの世界でも役に立つなんて…
この後ダナルは念のために回復魔法をかけてもらいなんとか無事一日目の訓練を終えた
はい4話も終了です
結局ヒロインはまだ出てきませんでしたね
ちなみに藤井京介のプロフィール
身長169
体重58
戦闘スタイル…喧嘩殺法
職業無職
ダナルのプロフィール
身長175
体重65
戦闘スタイル両手持ち
職業剣士
次の話は魔法編です果たして
京介に魔法は使えるのでしょうか