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1話 実家にいるけど無職

京介の朝はいつも遅い…

まぁ朝というか最早午後の3時なのだが

ニートにはそんなの関係ないのだ


京介『ん…?もう朝か』


京介は重たい体を起こしながらそう呟いた


そしていつものようにネットをいじる


そんなことをやってると面白い記事を見つけた


京介『異世界に行く方法?』


なんじゃそらと失笑するレベルではあったのだが暇だから見ることにした


京介『異世界かぁ~アニメどかのイメージだと剣と魔法の世界って感じだけど…んでお姫様とか助けちゃったり可愛いヒロインに囲まれてハーレム生活が…ムフフ…』


そんなことを妄想しながら記事を見ていると


異世界に行きたい方はこちら


とクリックで飛べる広告のような物が

出てきた


京介『おいおい…マジかよ…俺あんま外に出ないから知らなかったけど今じゃワンクリックで異世界いけるようになってんのかよ…A●azonよりお手軽じゃねーかオイ』


京介『…まぁそんなことあるわけないよなでも少し気になるな…クリックするだけなら大丈夫だよな?うん…大丈夫だろ』



ついつい好奇心に負けてしまった京介は

クリックしてしまった

ポチっとな


京介『…?パソコンが動かなくなったぞ!?まさかあれか?ウイルス的なやつか?』




と内心動揺 しまくっていると…



(おめでとうございます!)


とパソコンから声がした

正確にはパソコンの方からと言った方が正しいのだろうか

現にパソコンは動いていないのだから


京介『え?…空耳か…?つかそれどころじゃねーよ!!!パソコン壊れちまったじゃねーか!どうしてくれんだよ!責任とれよな!』


別に誰がいるわけでも無いのだが

京介はパソコンに向かって叫んだ

もちろん誰に届くわけでもなくその声は虚しく響いた…


京介『はぁ…もー最悪だ…とりあえず気晴らしにコンビニに行くか』


重い足取りで部屋の外に出る京介

そして階段を下り玄関から外に出る


京介『そういや久しぶりの外出だなぁ…まぁどーでもいいけど』


家の前に止めてある自転車にまたがり

コンビニに向かった


コンビニはさほど遠くないのですぐに着いた


店内に入った時異変に気付いた


人がいないのだ


京介が住んでいる地域は比較的田舎の方なので客がいないことは珍しくない

だが店員すらもいないのだ

まるで店内だけ時間が止まっているかのような


京介『…?おかしいな?店員がいないなんてて…奥に待機してるにしても出てくるのが遅すぎる…これって呼ばなきゃいけない感じか…なんか恥ずかしいから嫌なんだよな』


京介『す、すいませーん…』


…返事が無い…ただの屍のようだ…

まぁふざけてる場合でも無いのだが

さすがに京介も不気味になってきたので

店内から出ようとした

のだが

自動ドアが開かない…


京介『オイオイ…冗談だろ…確かに俺の存在感は空気レベルだがとうとう自動ドアにすら認識されることが無いレベルになったのかよ…お前だけは俺にいつも心を開いてくれてただろ(物理的な意味で)』


自己嫌悪に陥っている京介の後ろから

声がした


???『藤井京介君だよね?』


京介が振り返ると黒服が似合う

ダンディなオジサンがいた


京介(コンビニ店員ってわけじゃ無さそうだな…つか人に話し掛けられたの久しぶりだな。最近はカーちゃんにも…ってかなんでこのダンディなオッサン俺の名前知ってるんだ!?クラスの奴にすらそんな名前を覚えられないまま卒業した俺の名前を!?)


京介は驚きのあまり硬直してしまった

すると


ダンディオッサン『ハハハ…すみません

そりゃいきなり話し掛けられたらビックリしますよね…私ラルバと申します』


京介『は、はぁ』

(ラルバ?外人さんなのかそんな風には見えないが…)


京介『で俺になにか御用ですか?』


ラルバ『えーまぁ…なんといいますか

単刀直入にいいますと貴方には異世界に行ってもらいます』


京介『…は?』


ラルバ『ですから異世界です…あなたネットであの広告見たんでしょう?』


京介『あーそういや見ましたね…』


その時京介はあることを思い出した


京介『ってか!あの広告のせいで俺のパソコンぶっ壊れたんですけど!どうしてくれんだよ!』


後半怒りのあまり敬語では無くなる京介


ラルバ『落ち着いて下さい京介さん…それについては謝罪します

すみません』


京介『ごめんなさいですんだら警察はいらねーんだよ!世界平和だよ!俺の世界はお前に壊されたけどな!パソコン壊されたって事によって俺の日常はとてつもなく味気ないものになったよ!例えるならケチャップをつかってないオムライスぐらい味気ないわ!』


怒りで我を忘れて意味の分からないことを言いまくっていると


ラルバ『だから少し落ち着きましょうか』


その言葉には妙な強制力があった

逆らえない絶対的なものを感じた


京介『は、はい…あ、あのすみません…』


謎の気迫にビビりすっかり大人しくなった

京介


ラルバ『まぁそんなに縮こまらないで下さいこちらにも非はあったわけですから』


ラルバ『で少し本題からずれてしまいましたが貴方には異世界に行ってもらいます』


京介『異世界って…外国とかですか』


ラルバ『んー外国というか別世界って表現の方が正しいのでしょうか』


京介『あ、あーなるほど』


なにも納得できていないのだが

テンパりすぎて納得したような返答をしてしまった京介


ラルバ『おーわかって頂けましたかそれでは話が早い』


京介『でも、どうやって異世界に行くんですか?』


まぁそりゃ当たり前の質問だ

まさか異世界に飛行機や車で行けるわけじゃ無いだろう


ラルバ『私が転送するのでご安心を』


京介『て、転送ですか』


ラルバ『転送です』


そんな事が実際に出来るのだろうか

でもここまできたらどうにでもなれと

京介の思考は投げやりになっていた


京介『でも、いくらなんでも今すぐってわけには…一回家に帰って準備してもいいですか』


ラルバ『いいですが…ここの世界のものは向こうの世界に持ち込むことは出来ませんよ』


京介『ハハ…心の準備ですよ』


ラルバ『まぁ確かにいきなりでしたからね』


いきなりすぎるわ!と内心つっこみを入れる

京介


ラルバ『では…明日の朝日本時間にして4時頃迎えにいきますね』


京介(はえーなオイいくら朝つったって…)


ラルバ『なにかご不満でも?』


京介『いえ…問題ありません(涙目)』

(こいつ心の中が読めるのか?)


ラルバ『ハハハ…色々疑問を抱えているようですがそれはまた明日にでも話すとしましょう…』


ラルバ『では失礼します』


そう言うとラルバは突然消えてしまった

すると空気が一瞬で変わり

コンビニの呼び出し音が鳴った


店員『いらっしゃいませー!』



あれ?さっきまでいなかったのに…

周りをみれは客もチラホラいる

きっとこれはラルバがなにかやったのだろうと京介は解釈した

あんなことがあった後ではさすがに食欲も出ないのでコンビニを後にした


そして帰路についた








まぁこんな感じで1話は終了です

本当は1話でもう京介を異世界にぶちこもうとしたのですが

めんどくなったので

帰宅させるところまでにしました

次回は京介君を異世界にぶちこもうと思います


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