能力-意外
家へと戻った4人と一匹(ライトは城の門で止められた)は簡単な自己紹介を始めた。
「レナです。このPTの財務を担当します!」
「レオンです。装備ぐらいなら作ります...」
「ユウトだ。何か手伝うことがあれば言ってくれ!」
「ユメリアです。えっと...ん、ハーフエルフです」
やっぱりそうだったのか...
王妃様がエルフだったからもしやとは思っていたけど、帽子で耳が隠れてるから確かめられなかったんだよ。
その後全員でステータスの確認をした。
名前:レオン・カミシロ
所持金:670
-職業-
魔法師(Lv138)
スキル:「火・水・風・土・光・闇・雷・空間」/ボール系/ウォール系/ストーム系/支援系/メテオ系/回復系
薬師(Lv95)
スキル:調合/薬鑑定/素材鑑定/素材発見
鍛冶師(Lv350)
スキル:アイテム作成/武器作成/素材鑑定/素材発見
ヒーラー(Lv6)
スキル:回復魔法/退魔魔法
召喚士(Lv29)
スキル:シンクロ/モンスター判別
-称号-
神の魔法師:知識の上昇。魔法の威力増加。魔法職の経験値アップ
加護を受けし薬師:調合の効率の上昇。薬の判別が可能。素材の判別が可能
親方鍛冶師:力上昇
見習いヒーラー:体力の上昇。回復系スキルの効果が上がる。魔法職の経験値アップ
一般召喚士:召喚獣とのコミュニケーション能力の上昇
最近モンスター討伐してないからあんま上がってないな。これでPTの最下層にでもなったら家出でもしようか。
「えっと...何の間違いですか?」
そんなっ!そんなに俺のステータスは低いのか。さすがに勇者と姫はこんなもんじゃないのか。
「連音。お前ってなんかすごいな」
慰めるのならもうちょっとましな言葉をかけてくれたっていいじゃないか。
そんなテストで30点しか取れなかった奴を見るような目で見ないでくれ。
「神の魔法師、加護を受けし薬師って初めて見ました。固有名詞の称号ってことは適性検査で得られた職ですよね?何段階だったんですか!?」
「えと...魔法が7で薬師が5です」
さらに小さくなる俺。ん、なんか尊敬の眼差しが向けられてる気がする。
よく思いだせ俺!何か大切なことを忘れてる!
...
...ッハ!
なんで忘れてたんだ。今って3段階より上って俺だけじゃん!
いわば神!魔法師通りの神じゃん!
「規格外です!しかも空間魔法って...」
延々としゃべり続ける元姫様。うん...あの王様の娘だな。
可愛いけどこれじゃちょっときつそうだ。
ふと喋らなくなった玲奈と優斗をみると、玲奈は普通だったのだが優斗の様子が明らかにおかしい。
しゃべり続けるユメリアを利用し、しばしの間親友の同行を探る。
ッチラ!(ユメリアを覗き見る音
っぽ!(頬を染める音
ッチラ!(ユメリアを覗き見る音
...ループしとる。
なんてわかりやすい男だ。どうやら玲奈も気づいてるようだ。
さっき玲奈に対して恥ずかしがらなかったのは恋心が別の相手に移ったからか。
ここは喜んでいいのだろうか?あっちを応援して玲奈とハッピーエンドを...
ッ!
どこからか殺気が!!
いや、心当たりはあるんだけど、さすがに見る勇気がね...
「...聞いてますか?」
どうやら俺が聞いてないことに気づいたらしい。
ここでお話を終わらせて先を進めようかな。良い収穫もあったし。
名前:レナ・タカナシ
所持金:1302
-職業-
剣士(Lv96)
スキル:垂直斬り/水平斬り/剣風/突き/ガード
魔法師(Lv74)
スキル:「火・水・風・土」/ボール系/ウォール系/ストーム系/支援系
魔法剣士(Lv12)
スキル:「火・水・風・土」/魔法追加攻撃
召喚士(Lv8)
スキル:シンクロ/モンスター判別
-称号-
天才剣士:力の上昇。剣の威力増加。剣士職の経験値アップ
天才魔法師:知識の上昇。魔法の威力増加。魔法職の経験値アップ
見習い魔法剣士:力、知識上昇。剣、魔法の威力増加。剣士、魔法職の経験値アップ
見習い召喚士:召喚獣とのコミュニケーション能力の上昇
今度は周りの評価もまあまあだ。
いや、もちろんすごいんだけど俺の後じゃね...フフ!
続いて勇者のステータスを覗きこむ。
名前:ユウト・シラサキ
所持金:53
-職業-
剣士(Lv160)
スキル:垂直斬り/水平斬り/剣風/突き/ガード
騎士(Lv84)
スキル:垂直斬り/水平斬り/騎士道/騎馬
魔法師(Lv29)
スキル:「火・水・風・土」/ボール系/ウォール系/ストーム系/支援系
魔法騎士(Lv3)
スキル:「火・水・風・土」/魔法追加攻撃
ヒーラー(Lv1)
スキル:回復魔法/退魔魔法
神官(Lv1)
スキル:回復魔法/退魔魔法/予言
勇者(Lv1)
スキル:名声
英雄(Lv1)
スキル:信頼
-称号-
天才剣士:力の上昇。剣の威力増加。剣士職の経験値アップ
天才騎士:力の上昇(大)。剣の威力増加(大)
天才魔法師:知識の上昇。魔法の威力増加。魔法職の経験値アップ
見習い魔法騎士:力、知識の上昇(大)。剣、魔法の威力上昇(大)
凡才ヒーラー:体力の上昇。回復系スキルの効果が上がる。魔法職の経験値アップ
凡才神官:回復系スキルの効果が上がる(大)。予言(小)
勇者:名声を得やすい
英雄:前能力の上昇(小)
「「...びみょうだな(だね)」」
俺と玲奈の感想だ。
可もなく不可のなくって所?
玲奈と同じぐらいか。勇者に選ばれたぐらいだからもっと期待してたのに。
というか勇者ってほんとに名ばかりだ。なんだよ、名声を得やすいって。
はあ...姫様に期待しよう。
名前:ユメリア
所持金:0
-職業-
巫女(Lv653)
スキル:(火・水・風・土)支援系魔法/神のお告げ
大司祭(Lv326)
スキル:回復系魔法/施し
-称号-
天才巫女:支援効果永続付加(小)。神のお告げを聞ける。
大司祭:回復系魔法効果上昇(特大)。
「えっと...2個だけ?」
少すぎるだろユメリア!その割に突っ込みどころ満載だけどね!?
お金0とか神のお告げとかお金0とか施しとかお金0とか無駄に高い職レベルとか!
「ほんとはもうちょっとあったんですけどね...」
「ほぉ、ちなみに何が?」
「プリンセスって職業が消えてます」
それ絶対効果ないでしょ。勇者並みにいらないはず!
「そっか...それは残念だったね」
おい玲奈!何同情してるんだ。まあ分からなくもないけどさ。
「なんかあれだな...お前ら肩書きの割に使えない!」
「「ッ!」」
「まあユメリアはいいと思うよ?回復系魔法あればダンジョンで安心だし。でも優斗にいたってはただ火力追加しただけだよね」
あえて攻める俺!これであの二人が仲間意識をもって仲良くなってくれれば...
ッ!殺気が...来てないな。
まあまずは装備整えてゆっくり行こうと方針が決まり、空いてる部屋へと二人を案内する。
一人分足りないんだよな...俺男と寝るのなんてごめんだし。
「優斗の部屋は...建てるか、またはライトの部屋だな。俺のところにライトを呼べば大丈夫だろう。どうだ?ライト」
優斗ではなくライトに聞く。これでだめだったら突貫で空いてる庭に小屋を建ててあげよう。
丸太小屋みたいになりそうだけどね。
一戸建て?を建ててもらえそうだった優斗だがライトが嬉しそうに賛成したため夢のマイホームは先送りになった。
急いでユメリアの家具を整えたものの、ライト...いや、優斗の部屋にいたってはベットすらない。仕方ないのでベットの土台だけを作り、布団の代わりに干し藁で代用する。もちろんシーツだけは変えてあげたが...
さわり心地の良いライトを抱枕にベットへと倒れこむ。
明日は早速ダンジョン攻略に行くのでワクワクしている。
久しぶりのダンジョンで一体どのくらいの実力があるか、新人二人と一匹を観察しよう。
そういえばなぜユメリアの資金について誰も突っ込まなかったのだろうか?
ユメリアを以前想定していたアイリスという名前で登場させてしまいました。
ご報告してくれた方々、本当にありがとうございます!
「作者としていいのか!?」
「・・・」
「・・・」
「本当にすみません・・・」




