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小さな魔王さま  作者: maria77
第2章  
16/17

魔王さまと勇者の剣2

更新が遅くなってすみません。


「さて、これはどうしようか」


ルイトは腕を組んで目の前のテーブルに置かれた剣を見る。



「そなたは厄介ごとを持ち込む性質なのだな」



テーブルの向かい側から呆れた声がした。

確かに俺は不幸がついて回る。

最大の不幸はこの魔王さまを預かった事だよな...。



「処分したほうがいいよな?」



この剣は魔王も殺せるものらしい。

下手にこの剣を家の中にあったら危険だ。


別にリアのことを思ってのことじゃない。

魔王も殺せるなら俺なんて瞬殺だ。



こんな恐ろしいものが家にあるなんて考えただけでおちおち眠れたもんじゃない。



「まぁ、我としては処分したいが...」



リアは突然に手を剣にかざした。



「ま、まて!!ここで魔力は」


「この剣だけに結界を張っておるから心配するな」



確かに何も変化ない。


そう、なにも。

しばらくして手を下げる。



「く、やはりケルビムの剣だな」



リアの額にうっすら汗がひかる。



「そんなにきついか?」



リアの苦しそうな顔を見ると相当苦戦しているようだ。




「うまくコントロールができぬ」



コントロールがうまくできないか。



「あ!!そうだ、忘れてた」


「なんなのだ突然?」


「その首のチョーカー外せば?」


「...。」


「外せ」



魔王さまからの殺気に一瞬寒気がしたが素早くリアのもとに行って首のチョーカーを外す。



「これでどうだ?」


「うむ、最初から気付けばよかったものよ」



はいはい、すみませんね。



「これなら容易い」



リアは両手をかざし、ぶつぶつと呟く。

リアが詠唱するなんて初めて見た。


周りの空気がリアに吸い込まれていく。

目の前の剣が霞んで見える。

それだけ圧力がかかってるのだろう。



「こざかしい」



リアはさらに力を込めた。





《 ピキ 》




音がした。

あともう少し。










バタン!!








突然、入口のドアが開いた。





「見つけましたよ魔王」



そこには昼間に見た男の姿。



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