風が運んできた(200文字小説)
夏の間、暑さを言い訳にさぼったツケが回って来た。
もうすぐ文化祭だというのに作品が間に合わない。
風はもう秋の色に染まっている。
一人っきりの工房はひんやり肌寒い。
日が暮れてかなり時間が経ち辺りは物音ひとつしなくなった。
パレットで色を混ぜ合わせる音がこんなに新鮮に聞こえたことはなかった。
あと少し頑張ろう。
絵具の臭いに飽きたころ、風が違う臭いを運んできた。
差し出されたカップには温かい珈琲。
そして彼の笑顔。
夏の間、暑さを言い訳にさぼったツケが回って来た。
もうすぐ文化祭だというのに作品が間に合わない。
風はもう秋の色に染まっている。
一人っきりの工房はひんやり肌寒い。
日が暮れてかなり時間が経ち辺りは物音ひとつしなくなった。
パレットで色を混ぜ合わせる音がこんなに新鮮に聞こえたことはなかった。
あと少し頑張ろう。
絵具の臭いに飽きたころ、風が違う臭いを運んできた。
差し出されたカップには温かい珈琲。
そして彼の笑顔。
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