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200文字小説集

風が運んできた(200文字小説)

作者: 日下部良介

夏の間、暑さを言い訳にさぼったツケが回って来た。

もうすぐ文化祭だというのに作品が間に合わない。

風はもう秋の色に染まっている。


一人っきりの工房はひんやり肌寒い。

日が暮れてかなり時間が経ち辺りは物音ひとつしなくなった。

パレットで色を混ぜ合わせる音がこんなに新鮮に聞こえたことはなかった。


あと少し頑張ろう。


絵具の臭いに飽きたころ、風が違う臭いを運んできた。

差し出されたカップには温かい珈琲。

そして彼の笑顔。


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― 新着の感想 ―
[一言]  うーん。雰囲気が良いですね。  なんだかんだで、真っ直ぐに作品を仕上げようとしている彼女の穏やかな決意が感じられます。 このままで、十分に完成しているとは思うのですが、敢えて突っ込みを。 …
[一言] 今回は雰囲気があってよかったと思います。 目に浮かぶワンシーン。 200字の醍醐味ですね。
[一言] 雰囲気があって素敵です。一つ気になったのは、臭いと書くのはどうかな?悪臭みたいで。 いかがでしょう。
2010/09/10 18:11 退会済み
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