嫌味ったらしい先輩の撃退法
会社勤めしていた頃の事。
いつも嫌味ばかり言う先輩(男性)がソファに寝転がっていました。
仕事中だっちゅうに。
二人の同期(女性)が素早く両手を押さえました。
私たち三人の同期(こちらも女性)は、まるで示し合わせていたかのように先輩に飛びかかり
「こうかな?こうかな?こうすると、どうなるかしら」
などと言いながらくすぐりました。
先輩はヒーヒー言って逃れようとしますが、私たちはやめません。
「くすぐったくて死んだ奴はいないんだ」
だの
「おー、楽しい!コーフンしてしまう」
だの
「凄いね、このくすぐったいってのは、やめろとさえ言えないわぁ」
などと言いながら、くすぐり続けました。
先輩は笑うのに忙しく、一言も喋れません。
私たちは日頃の恨みを込めて言いました。
「てめぇ!いつもいつも嫌味ばっかり言ってんじゃねえ!」
はい、みんなでやれば怖くありません。
先輩はそれ以来、嫌味を言わなくなりました。
めでたしめでたし。