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風の壁超えて

作者: すみ いちろ



感じ合えない まだ出会えない 運命の輪の中を


虚ろい行く心臓 虚空に溢れた心情


かつて懐かし 蛍の川原 水辺を奏でる


目を輝かせていた あの頃は綺麗だったと


生まれながらに攫われる波に翻弄


望まれない祈願 彼岸を渡る奔走


音信は不通で普通 辿れない既読


追いつけない 過去にさよなら 何処にも行けはしないから


真っ白と真っ黒の記憶の狭間


伺えない表情に 暗がり 一人


話せない 聴こえない 届かないなら


せめて夢だけでも……って 目を瞑った


拭えない泥水が跳ねる 水溜りに足すべらせた夜道


明けない空に 星と月 まばたきして見てた


北極星 回る時計の針 コチコチと凍る


吐く息の白さなんて 今は忘れているけど


降り止まない雨 降りしきる 吹き付ける風


忘れないで あの人と居た 思い出じゃない日々


唯一人の たった一人 貴方だけしか


無になりたい消えたい そんな生まれた世界を呪う


お互いの痛み 心に抱いては 慰め合う


今は二人きりだから 誰も見ては居ないから


見つからないエラー 知られざる闇に隠して


縛るよりも縛られたい 与えて欲しい


罪も穢れも 無情に浄化されるなら


阿吽さえも出せない呼吸 止まったままの


内側に秘めた心 合わせ鏡


無尽蔵に繋がる果てを 望んで


幸せなんて形のないもの 触れようとして 諦めて


投げ出したまま振られる賽の目 恋の行く方なんて


知らない顔して 帰って来ないレス


ただいまなんて 空耳 聴きたかったな そんな日々


悟りさえ解けない煩悩 妄想が放蕩


ふと想う 開けた封筒 自分で書いた手紙 いつかの


掻き消してイレーサー 消しゴム潰して 黒ずむ涙


鉛にまみれた黒塗りの指先 永遠を誓ってよ


つい昨日言った折れかけの言葉 大丈夫って


いたずらに弄ぶなら 導いて欲しい


ただ欲求のままに深く堕ちるイド 無意識の底


ありのままなんてさえ ひたすら 隠し続けて


そのままを君には叫べなかった 躊躇う文字を押す


夢の数だけ 死屍累々 超えて行けよ


逃げて 逃げて 忘れた やめた


創造の果て 絶望の果ての深淵 そこから潜って


祓いきれないほど 落ちぶれた闇に無呼吸


明けない夜なんて無いって言うけど


いつかのテーブル 向かい合わせ 


回りだす感情 時計の針を巻き戻して


本音を知りたくて感傷 アキにはまだ早い夏


まだ止まらない感情 雨が降ってる 台風みたいな


私の心の中心でいつだって廻る いつかが ぐるぐると


望まれずに生まれた未来を肯定して


今は ただ 痛みに耐えているから


貴方が待つ永遠よりも 長く 此処に居るから


















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― 新着の感想 ―
[良い点] うん! 良いと思います! 凄く良いと思います! [一言] 素敵な作品をありがとうございました!
[一言] すみ いちろ さんの詩は良いですよね! 情熱が溢れ出ている感じ! パワー!
2024/08/27 22:05 退会済み
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