種族
○始祖の人
平均寿命:不明
主な居住地:不明
《概要》
ユーラン・イルミラージュに生まれた最初の人類と呼ばれている種族。その身体の仕組みや生き方は、現存するヒューマンと最も近いと言われている。しかしながらヒューマンにはない魔力腺を持ち、魔法の始源となる術を生み出したとされる。
現在は様々な種族へ分岐し、始祖の人は存在していない。
○ヒューマン
平均寿命:40年
成人年齢:16歳
主な居住地:ユーラン・イルミラージュ全土
《概要》
最も多くユーラン・イルミラージュに生きているとされる種族。他の種族に比べると非力な存在であり、魔力腺が完全に退化している事から魔法を行使する事も出来ない。
しかしながら高度な社会性と、ドワーフに次ぐ技術力を駆使する事で生き抜いてきた。種族間の大戦争時代はそれらと勝利の為に手段を厭わない姿勢で実質的な勝者となり、その後は驚異的な速度で繁栄した。
ユーラン・イルミラージュに生きる種の中では最も始祖の人に近い純粋な血を宿しているとされ、他種族との子を為せるのはヒューマンのみとされている。
○ドラグニティ
平均寿命:250年
成人年齢:70〜80歳
身体的特徴
①体内の魔力量が増えると瞳孔が竜の様になる。
②頸部に「逆鱗」と呼ばれる、神経と魔力の通り道が集中した1枚の鱗に似た器官を持つ。他者に見られる事は裸を見られるのと同義。
③奥歯以外の歯が全て犬歯の様に鋭く尖っている。
④老化は死期が近づくと始まり、その後急激に進行する。
主な居住地:高山地帯、火山地帯などの秘境
《概要》
太古の時代、竜の血を身体に取り入れた始祖の人の末裔といわれる種族。
魔力腺が他の種族とは一線を画す程に発達しており、強力な魔法を何度も行使する事が可能。寿命もユーラン・イルミラージュに生きる種族の中で最も長い。またユーランスペルを魔法の詠唱以外に、生物との対話に用いる事が出来る唯一の種族である。
しかし竜の血の影響故か、未知の病に苛まれたり、過剰に分泌された魔力による身体への過負荷により、命を落とす者も後を絶たない。特に過剰な魔力によって身体が竜へ変異してしまう病は、発症を防ぐ手立てが未だ見つかっていない。
大戦争に加え、元々子孫を残す事が困難だった事から現在は大幅に数が減少してしまっている。
他種族との交流を極度に嫌い、誰も足を踏み入れられないような秘境で生活している。
○エルフ
平均寿命:150〜200年
成人年齢:50歳
身体的特徴
①耳が長く、どの種族よりも敏感に音を拾い、聴き分ける事ができる。
②男女共に金色の髪であり、中性的な顔と身体つきほど美男美女とされる。
③銀色の髪をしたエルフは魔力腺が特に発達した個体であるが、古くからの伝承により呪われているとされ、迫害されている。
主な居住地:森林
《概要》
深い森の中で生きてきた始祖の人が、環境に適応した進化を遂げた種族と言われている。
発達した魔力腺と優れた身体能力を活かし、大戦争時代までは最も強大な勢力を誇っていた。しかし彼等の、「森と共に生きていく」という誇りを利用される形でヒューマンとの戦争にて敗北。住処であった森を焼き払われた者達は他のエルフの居住地へと散り散りになった。
誇りを重んじる生き方故か、他種族のみならず、同族間でも差別意識が強く、迫害が横行している。掟を破った者や、銀色の髪をした、所謂「呪われた忌子」が迫害の対象となる。迫害されたエルフは、ヴィルガードなどの都市へ移り住んだり、独りで生活を営んだりと様々。中には自ら里を抜け、進んでヒューマンの社会に溶け込むエルフも存在する。