表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

さくら さ・く

作者: 凪

『さくら さ・く』


さくらは どうして あんなにきれいなのでしょう

まぼろしのように うつくしく

かげろうのように くるおしく

ひとのこころを ゆらゆら ゆらす


さくらの はなびらは

いちまいでは はかないばかり

でも はなびらたちは いっぱいあつまって

「さくよ」

「さくよ」

「きれいに さこうよ」

そうねがって さくので

だから あんなに きれいなのです


あふれているのは はなびらたちのねがい

こぼれてくるのは はなびらたちのつぶやき


さくらなみきをとおるとき

みみをすませてみてください

「さいたよ」

「さいたよ」

「きれいに さいたよ」

よろこびのうたを ささやきながら

さくらのはなびらたちは

かぜに ながれていくのです



『葉桜が揺れるころ』


葉桜が揺れるころ

胸ポケットに飛び込んできた

恋を抱きしめていた


葉桜が揺れるころ

揺れるまなざしで

あなたの背中を見つめていた


季節が巡っても

葉桜は心の中で揺れ続ける

風のように 陽光ひかりのように

あなたへの想いはざわめき続ける


葉桜が揺れるころ

舞い落ちた花びらの中に

あなたの心を探して立ち尽くしていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ