表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩、あるいは詞

午後

作者: 志賀飛介

虚しい

気持ちが胸に溢れて

どうしようもない


ああ

街が午後になっていく


一日が終わって

何もしない日々だけ重なって

それでも続ける命

その価値を僕は知らない


雨雲が流れて

青空が顔を覗かせても

虚しいだけじゃ

何にもなりはしない


虚無感と並んでどこまでも歩いて行く


虚しい虚しい虚しいの

心が

悲しい悲しい悲しいよ

なぜだか

苦しい苦しい苦しいのが

生きてるからだというのなら

死んだら全て解決するって言ってるようなもんです


日差しが傾いて

街の影が長く伸びるほど

虚しい気持ちが

強くなっていくのはなぜ


穏やかな風が僕を殺そうとしている


虚しい虚しい虚しいの

心が

悲しい悲しい悲しいよ

なぜだか

苦しい苦しい苦しいのが

自分のせいだというのなら

僕もそう思ってた所だ 風に吹かれて灰になろう


オレンジに染まるビル

それは単なる心象風景


虚しい虚しい虚しいの

青空

悲しい悲しい悲しいよ

夕暮れ

苦しい苦しい苦しい夜


青からオレンジ

藍色そして黒


そんな風に、心に穴が空いた午後のことです

午後って何か虚しい感じがします。

日が傾き初めて、街がどこか寂しげな様子になると何だか無性に死にたくなる。本当に何もない、心の穴ともいうべき虚無が僕を殺そうとしてるんですね、たぶん。


でも恐怖はなくて、ただただ穏やか。穏やかに消えていく。そういう気持ちを何とか言葉にしたかったので詩を書いてみました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ