第6話 第二次紅霧異変中編
投稿遅れて申し訳ありませんでした!
「私はもう準備出来てるわ、いつでもどうぞ」
パチュリーさんが魔導書を読みながら俺を挑発してきた。
「あら、来ないの?じゃあ私からいくわね」
すると、パチュリーさんの足元に魔法陣が現れた。
「火符「アグニシャイン」!」
その瞬間炎の渦が俺を包んだ。
「うあああああ!」
「熱いでしょう?そのまま焼かれしまってもいいのよ?」
そんな訳にはいけないだろ!
俺は体が咲夜さんの姿から美鈴さんの姿に変わり、周りに衝撃波を出して炎を消した。
「器用な事をするのね」
「負けられないので」
体の至る所に火傷を負ってしまった。
パチュリーさんが次の魔法を唱え始めた。
「月符「サイレントセレナ」!!」
今度はパチュリーさんの後ろから魔法陣が現れ、そこから放射線状に水色の米粒弾が飛んできて、そのまま俺を追尾して追いかけてきた。
「この数はまずいだろ!」
どんなに逃げても回り込まれてしまう。
「左右ばかり見てちゃいけないわよ」
気付いた時には頭上に弾が迫ってきていた。
「こんな所であなたにこれをお披露目したくなかったな」
四角い物体に能力を流し込む。
「時よ止まれ!」
咲夜さんの懐中時計を模倣し時をとめた、そして脱出できた。
「そして時は動き出す」
時が動き出し、俺が元いた場所は集まった弾たちがぶつかり合い、そのまま爆発した。
「咲夜の時止めも使えるのね…… これは少し厄介ね」
「いや、もう時止めはしませんよ」
そう言って俺は元の自分の姿に戻った。
「それが貴方の本当の姿なのね」
「ええ、でもすぐ変わりますけどね」
そして俺は妖夢さんの姿になり、そのまま懐中時計に能力を流し込み上に放り投げた。
懐中時計が元の四角い物体に戻り。そして2つに割れて俺の望む武器に変わった。
「楼観剣と白楼剣……」
「そうです、次の姿は妖夢さんでお相手します」
この2つの武器を使わないなら咲夜さんの姿でも良かったのだが、楼観剣と白楼剣は魂魄一族しか扱えない特殊な武器なのだ。だから妖夢さんの姿になるしかなかった。
「これで決めてしまいたいので」
「随分自信があるのね、なら私もこれで終わらせる気でいくわね」
するとパチュリーさんの周りに五つの本が宙に浮かび漂い始めた。
「避けられるなら避けてみなさい!火水木金土符「賢者の石」!」
漂っていた本から5色の結晶弾が飛んでくる。
「遅いですね……」
俺は向かってくる結晶弾を楼観剣と白楼剣で次々と切っていき遂にパチュリーさんの目の前までたどり着いた。
「これまで破ってしまうのね…… 認めるわ、今は貴方が強い!」
俺は2つの剣を鞘に納めて腰を少し落とした。
「奥義「西行春風斬」!!」
刃を逆にし、パチュリーさんに刃が当たらないように西行春風斬を放った。
「うっ……!」
パチュリーさんは技をくらい、そのまま倒れてしまった。
「…………やり過ぎたかな?」
俺は元の姿に戻り館の奥へ進んでいった。
おそらく館の主人の部屋であろう場所までたどり着いた。
「ようこそ紅魔館へ」
声が聞こえた方を向くと、そこにはコウモリの羽を生やした見た目幼女と言われそうな女の子が笑顔で立っていた。
「私はレミリア・スカーレット、吸血鬼よ。美鈴、咲夜、パチェを倒したのはあなたね?」
「ええ、そうですよ。この紅霧を止めに来ました」
するとレミリアさんは先程までの笑顔をやめ、俺を鋭く睨みつけた。
「今日はフランの幽閉を解く大切な日なのよ、それは美鈴あたりから聞いているかしら?」
「だからその記念にこの紅霧を出したんですよね?」
レミリアさんは紅茶を飲みながら俺との話を続けた。
「目を覚ました咲夜から聞いたわ、あなた人の姿を真似できるそうね。そして、美鈴に変身して咲夜と戦うだけに留まらず、魔理沙のマスタースパークを使ったらしいわね」
「それもこれもこの紅霧を止める為です」
すると、レミリアさんは翼を広げ部屋の窓の付近まで飛行し近づいた。
「フェイカー、今まであなたが真似してきた能力、武器全部を使って私にかかってきなさい。姿や能力を真似してもそれは贋作に過ぎないわ、私はその贋作の力を悉く凌駕してそれを破ってみせるわ。準備をしなさい、咲夜たちの敵このレミリアが取るわ」
そう言い放ち、俺の目の前まで下りてきて臨戦態勢に入った。
「じゃあ本気で行かせてもらいます!」
俺は咲夜さんの姿になり、懐中時計を取り出した。
「時よ止まれ!」
止まった時間の中で真っ白なスペルカードを取り出し、スペル名を叫ぶ。
「幻符「殺人ドール」!!」
スペルカードの中からたくさんのナイフが出てき、レミリアさんの周りにそれを配置した。
「そして時は動き出す」
時間が動き出した途端、レミリアさんの周りにあったナイフが一斉に襲いかかった。
「神罰「幼きデーモンロード」!」
その瞬間予知していたかのように、レミリアさんは自身のスペルカードを展開した。レミリアさんの周りにあったナイフにレーザーを放ちつつ、丸弾とリング弾を俺の方へと発射した。
すぐさま俺は、美鈴さんの姿になり弾幕を避けることに専念した。しかし、避けきれなかったらしく5発ほどの弾が体に当たった。
「………うっ!」
弾に当たった衝撃で部屋の扉に叩きつけられた。
「その程度の実力でよくあの三人に勝てたものね、油断でもしてたのかしら?」
俺は目の前にいるレミリアさんの姿に変身した。
「あら、私の姿になったのね、でも無駄ね」
「それは分からないですよ」
体に当たった弾はかなりの威力だったらしく、まだダメージが残っている、ふらふらと立ち上がりレミリアさんに向き合った。
「それなら試してみる?」
そう言って、手から赤い弾をだし、そのまま俺に向かって投げつけた。
「神槍「スピア・ザ・グングニル」!」
その弾は超高速で俺に向かって進み、そして槍のように変化した。
俺も同じ物をを作り飛んでくる槍に飛ばした。
「神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」
2つの槍はぶつかり、そして爆発して消え去った。
「何故!?なんで私のスペルカードが贋作に負けるの!?」
ありえないという顔をして、再び俺を睨みつけた。
「贋作が本物に敵わないなんて言う道理はない。あなたが俺の力を悉く凌駕して叩き潰してくるなら、俺はその力を幾度となく模倣しそれを打ち消そう」
そう、俺が今まで相手に勝てたのは相手の能力を利用したり、相手の予想の斜め上の攻撃をしてたからだ。相手がどんどん能力を上げてくるなら、俺はそれに合わせてどんどん能力を模倣すればいい。
他人の模倣が効かないのなら、相手自身に模倣し打ち消せばいいんだ。
「おのれ……!!!贋作を作るその頭蓋、一片たりとも残しはしないわ!」
「フェイカー如きに本気を出さねばならないなんてね!」
レミリアさんがスピア・ザ・グングニルを手に持ちその瞬間、俺の後ろに回り込んでいた。
俺もスピア・ザ・グングニルを作り、そのままぶつけて相打ちにした。
「どのように力を込めるか考えて攻撃するあなたに対してなら、相手が出てきた力をそのまま模倣できる俺が、一歩先を行く!」
この戦闘が始まったすぐ後に紅魔館に入ってきた一つの人影があった……
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あれ?このレミリアって、ギルガ〇ッシュじゃね?
てか、主人公もあいつじゃね?
すみません、今回の様ないろんな人から怒られそうなネタはこれっきりにします
次回更新は今週中に投稿します