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東方幻人録  作者: ポカ猫
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第28話 果し合い後編

お待たせしました!


まだスランプを抜けきれてない感じがありますが

何とか書けました。


では、本編をどうぞ!

 義人が倒れてからしばらくして、文が永琳を連れて駆けつけてきた。


「義人さん!?何があったんですか!?」


 義人の体を見て、文が悲鳴を上げる。


「……鈴仙!解毒剤と止血剤!早く!!」

「はい!!」


 永琳の顔色が変わり、周りで見ていた人々にも緊張が走る。


「義人の命はどんな事をしてでも必ず助けるわ!!あの人に頼まれているから……」


 永琳は、解毒剤と止血剤で応急処置をして、義人を永遠亭に運んだ。

 他の人々は、義人の魔法にやられた一般人たちを担ぎ、永遠亭に向かった。




「どうやら、間に合わなかったみたいね……」

「そのようだね」


 霊夢が人里に来る頃には、そこには誰も残っていなかった。


「義人が心配だわ…… 永遠亭に向かうわよ!」

「義人ってやつの顔も見たいし、付き合うよ」


 そういって、霊夢と萃香も永遠亭に向かうのであった。




 その頃、義人は小町に今までの経緯を話し終え、疑問に思っていたことを質問していた。


「ところで、なんで親父は俺が果し合いをするって知ってたんですか?」


「四季様の所に手紙が来たんだよ。どこか巫女が書いたんだろうけど、それを知った四季様は海斗を呼び出して、浄瑠璃の鏡で見たって訳だ。まさか、あんな私的理由で使うなんてびっくりしたよ」


 小町さんが少し苦笑いをして、俺にそう教えてくれた。


「でも、大変だったのはその後だよ。お前さんが毒をもらった時には、海斗が大暴れして大変だったよ…… 『あの野郎!俺が仇討に行ってやる!!』ってな」


 親父ならそう言うだろうな…… でもしっかりと見ててくれたんだ……

 溜息を一つついて、また小町さんが話し始める。


「あの時は、四季様もかなりイライラしてたな。正直近くにいるのが怖かったよ。でもって、お前が雷で特攻を仕掛けた時なんて、お前に説教をしに行こうと準備までしてたぜ?」


 映姫さんの説教…… 噂では何時間も文句を言われるって聞いたな……


「それを何とか沈めて、今私がお前に軽い説教をしに来た訳だ。」


 小町さんは、俺の頭を軽く叩き徐に立ち上がった。


「どうしたんですか?」

「お前、よかったね。いい腕を持った医者に出会えて」

「えっ……?」


 俺が困惑していると、小町さんの姿がどんどん薄くなっていく。


「お迎えだよ、しばらくこっちには来るんじゃないぞ?仕事が増えるのはごめんだ。せっかく助かったその命、大切にしろよ?」


 小町さんの姿が完全に見えなくなった瞬間、まばゆい光に包まれた。




 目を開けると、そこにはアリスさんが椅子に座って人形を縫っていた。


「義人!?」


 アリスさんは、俺の顔を見た途端立ち上がり俺の近くまで駆け寄ってきた。


「アリスさん、ここは?」

「永遠亭よ、本当に助かってよかった……」


 目に涙を溜め、アリスさんが俺を抱きしめた。


「あの、俺ってどのくらいここにいたんですか?」

「3週間よ、ずっと意識が戻らないままだったの」


 3週間!?そんなに眠ってたのか…… 小町さんの所にいたからまったくわからなかった。


「あなたの魔法を喰らった人たちは、みんなその日のうちに治って帰っていったわ。薬も抜けたみたいで普通に戻ってたわ」


 元に戻ったのか、ならよかった。やっぱり薬を打たれておかしくなってただけだったんだな。

 すると、アリスさんが俺から少し離れて俺の目を見た。


「義人、なんであんな無茶をしたの?死んでたかもしれないのよ?」


 アリスさんが少し震えながら、俺にそう聞いてきた。


「皆さんに迷惑をかけないように……」


 ――――――――――――――パシンッ!!


「義人のバカッ!!」


 アリスさんに思い切り頬を叩かれた。


「迷惑なんて思ってないっていつも言ってるじゃない…… もっと私たちを頼ってよ!!」


 アリスさんは大粒の涙を流し、そのまま俺を抱き寄せる。


「いくら鈍感だからと言っても、私たちの気持ちくらいもう分かるでしょ?あなたに死なれたら…… 私たちはこれからどうすればいいの?」


 俺は、不意にアリスさんの頭をやさしく撫でた。

 密着しているからか、アリスさんの泣き声が体に響く……


「アリスさん、すみませんでした。もう、こんなことはしないと誓います」

「本当……?」

「はい」


 すると、アリスさんが俺の顔を見て俺の頬をさする。


「叩いちゃってごめんね?大丈夫……?」

「大丈夫ですよ」


 なんだか今のアリスさん、いつもと違う感じがするな。


「少し腫れちゃったわね…… 本当にごめんね」

「いえ、アリスさんに叩かれなかったら目が覚めなかったんですから。これでよかったんですよ」


 小さな声で『ありがとう……』とつぶやき、アリスさんが俺から離れた。

 すると、軽くノックをして永琳さんが部屋に入ってきた。


「お説教兼愛の告白は終わったかしら?」


 ニヤニヤとしながら消毒液と包帯を持って俺の隣に座る。


「聞いてたの!?」

「聞いてたも何も、丸聞こえだったわよ?聞いてるこっちが恥ずかしくなったわ……」


 それを聞いたアリスさんは、どんどん赤くなって部屋から出て行ってしまった。


「行っちゃったわね。じゃあ、アリスから聞いてると思うけど私からもお説教よ?」

「はい……」


 永琳さんは俺の腹にある傷に消毒液をつけながら、お説教を始めた。


「まずは、生きていて本当にラッキーだったということを教えておくわ。後5分処置が遅れてたら毒で死んでたと思うわ」


 それから、小一時間程永琳さんに怒られた後かなりの量の薬をもらい、紅魔館に帰ることにした。




 紅魔館に着くと、懐かしい顔が見えた。


「目が覚めたんですね、おかえりなさい義人さん」

「美鈴さん、ただいま戻りました」 

「お嬢様から伝言です。目が覚めたのなら私の部屋に来なさいだそうです」


 そう言って、美鈴さんは紅魔館の門を開けて俺を中に入れてくれた。


「分かりました、ありがとうございます」

「私は何もしてませんよ」

最後まで読んでいただきありがとうございました。


次回更新予定日は短編小説を投稿した後に書くので、少し遅くなるかもしれません。

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