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東方幻人録  作者: ポカ猫
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第13話 黒瞳異変

お待たせしました!

義人LOVE勢の話を書くのは楽しいです!


では、本編をどうぞ!

 博麗神社が黒い霧に包まれ、里にも少し禍々しい雰囲気が漂い始めた。


「博麗神社に何かあったのか?」


 神社の異変にいち早く気づいた慧音は、博麗神社に向おうとしていた。


「慧音さん!博麗神社へ行くんですか?私もついて行きます!特ダネの匂いがします!」

「私も連れてって!お姉様と咲夜が…… 連れていかれたの……」


 射命丸とフランドールが合流し、黒い霧の方へ飛んで行く。



「魔理沙、少し変じゃない?」

「あぁ、霊夢に何かあったのかもしれないな」

「義人さんも帰って来てないんです!」


 同時刻、アリス、魔理沙、妖夢もこの異変に気づき、3人も博麗神社へ様子を見に行く事にしたのだ。



「お前らも博麗神社へ行くのか?」


 慧音が妖夢たちを見つけ6人全員合流を果たしていた。

 何の偶然かは分からないが、集まった全員が義人に惚れている者達だった。


「これだけの人数が動くなんて、相当な事ね」


 アリスが集まった面子を見て軽く苦笑いをした。


「それだけの大事件なんだろ?」

「そんな事より義人さん達が心配です!早く行きましょう!」


 妖夢の一声に応じて、全員が博麗神社へ向かうのだった。



 しばらく飛んでいると、私たちの道を遮るように見知った顔が立ちふさがった。


「待て!」


 声の方を見るとそこには、手にメガホンの形の武器を持った鈴仙さんが立っていました。


「鈴仙、なんの真似だ?そこをどいてくれ」

「義人様の所には行かせない!慧音!いつもいつも私をお師匠様でも無いのにこき使いやがって、絶対に許さない!」


 鈴仙さんの目を見ると、いつもの赤い瞳ではなく、黒い瞳に変わっていた。


「ここは私に任せてくれ、鈴仙は私に恨みがあるようだからな。今回の事件、義人が何か関係しているようだ。早く行ってやってくれ」

「分かりました!慧音さん、どうかご無事で」


 慧音さんが私たちに軽く手を振り、私たちを見送った。


「さぁ、鈴仙。義人様って言うのを詳しく教えてもらおうか」



「慧音の奴、大丈夫か?」

「今は信じるしかできません。それより、一刻も早く義人さんの所に行かないと!」


 その瞬間、私たちの真横を槍のようなレーザーが横切った。


「えっ……?」

「外しちゃった〜」

「お嬢様、今度はしっかり当ててください。じゃないと義人様に怒られてしまいます」


 黒い瞳を輝かせた、レミリアさんと咲夜さんが私たちの前に現れた。


「お姉様に咲夜……?」

「あら、フランじゃない。あなたは…… 義人様に忠誠を誓ってないのね」

「お姉様…… 何を言ってるの?」


 フランさんが困惑をしていると、咲夜さんがどこからかナイフを取り出した。


「例え妹様だとしても、義人様のご命令とあらば、足止めをしなくてはいけませんね」

「……妖夢、ここは私がやるわ。お姉様達を正気に戻す、お兄様をよろしくね……」


 フランさんの目には涙が溜まっていた。泣きたい気持ちを必死に堪えているのだろう。


「そんな顔のフランさんを1人残して行けませんね〜」


 フランさんの頭を撫でて、文さんがフランさんの隣に立った。


「妖夢さん、私もここに残ります。義人さんを…… 任せましたよ?」


 文さんとフランさんが2人の前に立ち、私たちに早く行くように促した。


「……行きましょう」


 射命丸は、目の前にいる強敵に体を少し震わせた。


「天狗風情が吸血鬼に挑もうなんてな。咲夜、義人様への手土産に持っていくから…… 殺すなよ?」

「かしこまりました」



「もうすぐで神社に着きます!」


 魔理沙さん、アリスさんの3人で博麗神社の石段前まで着くと、そこには霊夢さんの後姿があったのです。


「っ!!霊夢さん!無事ですか?」

「えぇ、無事よ。それどころか力がみなぎってきて仕方ないの」


 地上に降りて霊夢さんに近づこうとした時、アリスさんに止められた。


「霊夢?あなた、様子が変ね。何があったの?」

「何もないわよ。ただ…… 義人様に言われてあなた達を待っていたのよ」


 振り返った霊夢さんは、案の定黒い瞳に染まっていた。


「霊夢……!お前……」

「魔理沙じゃない、今ならあなたの気持ちが少し分かる気がするわ。義人様って素敵ね」


 霊夢さんが笑いながら魔理沙さんの肩を叩いた。


「触るな……」

「えっ?」

「触るなって言ったんだ、クソ巫女が!」


 魔理沙さんが霊夢さんの手を払い除け、霊夢さんとの距離をとった。完全に臨戦体制だ。


「妖夢!霊夢は私たちがやる。義人はお前が助けてくれ。アリス、力を貸してくれ!」

「当たり前じゃない、このバカ巫女をいつものグータラ巫女に戻さなきゃね。妖夢、義人を頼むわね」


 魔理沙さんとアリスさんが戦闘の準備に入った。


「久しぶりにあった旧友がこんな姿になってるなんてね……」

「行くぞ、アリス……」


 霊夢さんを2人に任せて、私は義人さんの所へ向かった。



「義人さん!!」


 鳥居を抜けると、そこには体から黒いオーラを放った義人さんが蹲っていました。


「よ……よウむさン…… にげ…… うるせぇ!!」

「えっ?」


 義人さんが涙を流していたと思ったら、いきなり不敵な笑みを浮かべだした。


「妖夢…… だったか?ここにはお前の知る義人とやらはいないさ。この体は俺が頂いた。」

「他の皆さんをおかしくしたのもあなたなんですか?」

「ご名答〜」


 …………くっ!何としてでも義人さんを取り戻さないと!


「その人を……返してもらいます」

「なんだ?もしかして俺と戦うつもりか?やめとけやめとけ、勝てるわけがない」


 相手は私を嘲笑うように見ながら、その場に座り込んだ。


「かかってこい、俺の名前はグランだ。叩き潰してやるよ」


 義人さん…… 絶対に助けて見せますから……



「義人、女の子を泣かすなって言ったはずなんだがな」


 男は義人の様子を観察しながら少し苦い顔をした。


「やはり、自分の子供と戦うのは嫌ですか?」

「はい…… でも、あの子の方がもっと辛いと思うので、ここで躊躇うわけにはいかないんです」


 映姫は男の方を見ると、ため息を1つ漏らした。


「気張るんじゃありませんよ。あなたは義人さんの父親でしょ?いつも通りのあなたで行かなきゃ意味が無いですよ?」


 映姫は男の頭をコツンと叩いた。


「そうでしたね、ありがとうございます。こちらは準備が出来ました」

「えぇ、こちらも手続きが終わりました」


 映姫は男に1枚の紙を見せて小さく笑いました。


「では、行ってきなさい。あなたに24時間の生を戻す!名は、市井海斗(いちいかいと)!」


 男の頭から輪っかが消え、体を眩い光が包んだ。


「外で小町が待っています。存分に暴れて来なさい」


 そう言うと映姫は、自らの業務に戻って行った。


「小町さん、よろしくお願いします」

「あぁ、任せときな。状況はなんとなく分かってるよ、やばいんだろ?」


 男は静かに頷き、小町の舟に乗り込んだ。


「義人、待ってろ……」


 小さく呟き、男は舟から見える向こう岸を眺めていた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回からバトル編ですかね……

次の更新は水曜日か木曜日になります。


最近ゴマ団子もいいなと感じてきました。

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