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異世界の空、十六夜の月  作者: 青空音 遙
突然始まる現実パート
1/20

突然始まるプロローグ


驚くほどに静かな夜

空に浮かぶ6つの月

その陰から現れる赤い月


第七衛星(セブンスムーン)


「まずいことになったな」

誰かがそう呟いた。

ほんの微かな声だったが

不気味なほどの静寂の中では

その場にいる皆の耳に響いた。

(ここはどこだ?)

地を這う石畳に、ところどころにそびえ立つ塔。

何も理解できない、何も知らない、

まるで生まれたその時から物心がついたような……

突然世界に放り出されたような……

警鐘(ベル)をならせ!早く!!」

「もう間に合わないぞ!」

静寂を切り裂き怒号が響く。

見渡す限りに立ち並ぶ家々、

はるか遠くには地平線が見える。

(街の見張り台?)

「来たぞオルダ・ホール方向だ!!」

近くにいた男が指を指す。

振り返ると海が見えた。

荒波一つない穏やかな海

しかしその空は漆黒に覆われていた。

夜の闇とは異なる禍々しい黒

「なんて数だ……」


鉄の板のような鎧の男たちの中で、

一人だけ豪華な鎧の屈強な男がそう呟く。

空の闇は瞬く間に接近し、街を覆う。

(こんな街、俺は知らない)

「おい!なにぼーっとしてんだ!早く逃げろ!!」

(俺は誰だ?)

「早くしろ!!急がないとここにも……」

(俺は何だ?)

何もわからない……


気がつくと周りが静かになっていた。

ふと背後の人影に気づく。

振り返るとそこには、血まみれになった人々と……

「悪いな、貴様に罪はないのだろうが……」

美しく、かつ儚げで……

しかしどこか強さを持った女性がいた。

「これが定められし宿命だ」

俺はこの、悪魔のような翼と

鬼のような角がついているこの女性に見惚れながら……


真っ二つになった。


記念すべき第一作目です!

楽しんでいってください

これからよろしくお願いします!


※17/05/21 追加、修正を行いました。

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