四話
ちょこちょこっと外観の描写をがんばりました。といってもまだまだなのでもっと勉強しマース!
後は心理描写とか色んな単語、言葉遣いを何とかしたいなぁと思っています
「気持ちよかった~」
私は天塚さんのお風呂から上がり置いてあった寝巻きで使っていると思われる(おそらく天塚さんの)服に着替えていた。どうやらこの部屋はお風呂とトイレは別個であるらしい。私の借りている部屋は一緒なので素直にうらやましい。ガチャリとお風呂場のドアをあけ、リビングにむかうとせっせと片づけをしている天塚さんの姿があった。だけど大分あせって片付けているのだろう。箪笥や押入れからは服やタオル、人形なんかがはみ出している。ようやくお風呂から上がった私に気づいた彼女と目が合った。
「あはは、ごめんね、ちょっと汚くって......。いつもはこんなに汚くはないんだけど」
「別に気にならないよ。私の家でも似たようなものだし」
「そ、そう?」
「こんなに色んな物をおいてたりはしないけど、結構散らかってるかなぁ」
そう、天塚さんの部屋はこれぞ女子部屋!といえるインテリアや家具が並んでいた。壁は一面うすピンクで床には白のカーペット。真ん中にはちょこんと少し小さな白色のテーブルがあった。
テーブルの正面にはテレビ、反対側にはピンクのシーツがかかっているソファが置いてある。
カーテンにも薄いピンクと白のレースがかけられており――――――とにかく殺風景で必要最低限の家具しか置いていない私とは大違いだった。こっちには観葉植物まであるというのに。
「ジロジロ人の部屋見ないでよね......恥ずかしいし」
「あ、ごめん」
「冗談よ、別に何を見てもどこを触ってもかまわないよ。私もお風呂入ってくるね」
「うん」
「じゃあね~」
そういって彼女はリビングを出て行った。しかし本当に女の子らしい部屋だなぁ。
私も少しぐらいインテリアとか考えようかなぁ......。
何せ今まで来る日をただ消費していただけの死人のような生活をしていたためそんなことにさえ頭が回っていなかったのだ。少し服が出ているタンスを開けてみる。案の定そこにはぐちゃぐちゃに入れられた衣服類。下着もあれば、ズボンや上着類なんかも入っている。......収納、苦手なんだろうなぁ。
暇でやることがなかったため、せっせと衣服を出してはたたみ、ある程度配置を決め、またタンスに直していく。ある程度終えると次はクローゼットに目を向ける。
「あそこも何かぐちゃぐちゃに入ってそうだなぁ」
立ち上がってクローゼットに近づき、取っ手をつかむ。つかんだ指先に力を入れ開けようと―――――ー
「だめぇぇぇえぇ!」
いつの間にかお風呂から上がってきていた天塚さんが止めに入ってきた。彼女は相当あせっていたのか私の方に飛び上がってきており、当然それをよけられるはずもなく......。
ガンッ!
私は天塚さんに押された形で後ろ向きに倒れてしまい壁に頭ぶつけ意識が朦朧とする。
彼女の口が動いているのはかろうじて見えたが何を言っているのかまでは聞き取れなかった。
わたしは、そのまま眠るように意識を手放した。