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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第一章:滅びかけの村を任されたんだが

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8/51

第8話 育成開始 〜最初の戦闘仲間〜

第8話です。

ここから物語は「主人公だけの戦い」から一歩進みます。

守るためには、育てなければならない。

その覚悟を決める回です。

「戦える者を、育てる」

昨夜の咆哮が、まだ耳に残っている。

普通のゴブリンではない。

あれは群れを率いる個体――上位種だ。

俺一人では勝てない。

「だから、誰かに戦ってもらう」

その言葉に、

集まった村人たちの空気が張りつめる。

最初に一歩前へ出たのは――

「俺がやる」

少年だった。

名前はカイル。

十六歳。

亡くなった猟師の息子だ。

「父さんみたいには無理だ。でも、逃げたくない」

まっすぐな目。

(覚悟はある)

「……後悔するかもしれないぞ」

「それでもいい」

即答だった。

【仲間加入】

カイル(仮Lv1)

武器適性:弓

(弓?)

「弓、残ってるのか?」

「壊れてるけど……直せば使える」

それを聞いた瞬間、

脳裏にスキル表示が浮かぶ。

《即席工作 Lv1》

簡易修理成功率上昇

「持ってこい」

俺は言った。

村の倉庫から出てきた弓は、

弦が切れ、木部がひび割れていた。

「直せるのか?」

村長が不安そうに聞く。

「やるだけやります」

枝を削り、

縄をより合わせ、

慎重に組み直す。

(頼む……)

数時間後。

弓は、なんとか形になった。

「引いてみろ」

カイルが矢をつがえる。

――ビュッ。

矢は、的に刺さった。

「……いける」

【クラフト成功】

簡易狩猟弓(耐久:中)

【経験値を獲得しました】

(戦闘以外でも上がるのは助かる)

「今日から訓練だ」

俺は短剣を構える。

「ゴブリンは速い。正面から狙うな」

「足を止めた瞬間を狙え」

カイルは何度も外した。

だが、諦めなかった。

日が沈む頃、

三本に一本は当たるようになった。

その時。

森の奥で、

低い唸り声が響く。

昨日より、近い。

(時間がない)

【クエスト更新】

・戦闘可能な仲間を1名育成せよ(進行中)

「レイ」

カイルが、真剣な顔で言う。

「俺、怖い。でも……逃げたくない」

「……俺もだ」

本音だった。

怖いに決まってる。

だが。

「一人じゃない。それだけで違う」

俺は手を差し出す。

カイルが、強く握り返した。

森の奥。

赤く光る二つの目が、

ゆっくりと動く。

次の戦いは、

これまでとは違う。

村と、仲間と、

そして俺自身の限界を試す戦いになる。

読んでいただき、ありがとうございます。

ついに最初の戦闘仲間が加入しました。

ここからは

「個の成長」だけでなく

「連携」が重要になります。

次回、いよいよ上位種との戦闘です。

第1章の大きな山場になります。

感想・評価・ブックマーク、

本当に励みになります。

よろしくお願いします。

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