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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第一章:滅びかけの村を任されたんだが

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6/50

第6話 罠は通用するのか 〜初めての村防衛戦〜

第6話です。

今回は、初めての村防衛戦になります。

主人公も村も、

まだ強くはありません。

それでも、準備と工夫で立ち向かいます。

ここまで積み上げてきたものが、

きちんと結果になる回です。

――ガチャン。

乾いた金属音が、夜の静けさを切り裂いた。

「……かかったな」

俺は柵の影から、音のした方向を見る。

「ギィィッ!」

ゴブリンの甲高い悲鳴。

足元のワイヤーが絡まり、

一体が地面に転がっている。

(よし、罠は機能してる)

だが――

「一体だけじゃない」

闇の向こうで、

さらに影が動いた。

二体……いや、三体。

(数、増えてるな)

「来るぞ!」

俺の声に、

村人たちが柵の内側へ下がる。

ミラは、

事前に用意していた杭を握りしめていた。

「私たちは?」

「無理はしない。後ろで補助を」

彼女は短く頷く。

最初の一体が、

柵に突っ込んできた。

尖らせた木杭が、

肩口を裂く。

「ギャッ!」

だが、止まらない。

(完全には防げないか……!)

俺は飛び出した。

短剣を握り、

足元を狙う。

――ザクッ。

「……倒した」

息を整える暇はない。

二体目が、

罠を避けるように回り込んでくる。

(学習してる……?)

背中に冷たい汗が流れる。

その時。

「今!」

ミラの声。

彼女が合図を出し、

子供たちが投げた石が、

ゴブリンの顔に当たった。

一瞬の隙。

俺は踏み込む。

――ズン。

確かな手応え。

二体目が崩れ落ちた。

残る一体は、

仲間の死を見て、後退する。

「逃げる……?」

追うべきか、迷った瞬間。

――ビンッ!

仕掛けていた二つ目の罠が作動した。

「ギィィィ!」

足を取られ、

完全に動けなくなる。

「……終わりだ」

短剣を振り下ろした。

静寂。

聞こえるのは、

荒い呼吸と、焚き火の音だけ。

「……守れた?」

誰かが、そう呟いた。

【ゴブリンを討伐しました】

【村防衛に成功しました】

【経験値を獲得しました】

【レベルが4 → 5に上がりました】

「……生き残ったんだ」

実感が、遅れてやってくる。

村人たちの顔に、

はっきりとした安堵の色が浮かんだ。

「本当に……守れたな」

村長が、深く息を吐く。

「完璧じゃない」

俺は、正直に言った。

「でも、次はもっと良くできる」

「柵を強くして、罠を増やして――」

その言葉に、

誰かが頷き、

次々と頷きが広がっていく。

(……もう、俺一人の村じゃない)

戦闘の後。

ゴブリンの装備を回収する。

使えそうな短剣が一本、

多少マシな革防具。

(装備、更新できるな)

夜空を見上げる。

この村は、まだ小さい。

敵も、まだ弱い。

だが――

(確実に、前に進んでる)

次は、

もっと強い敵が来るだろう。

それでも。

「この村は、俺たちが守る」

それが、

ここでの俺の答えだった。

読んでいただき、ありがとうございます。

第6話は、

初めての村防衛戦でした。

罠・柵・連携――

これまで準備してきたものが、

きちんと意味を持った回です。

主人公も村も、

まだまだ弱いですが、

「守れる」という実感を得ました。

次回は、

勝利の後に見えてくる問題と、

次の段階の敵が動き始めます。

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