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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第三章:封印された和平

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第46話 暴かれる百年

王城前広場。

王都中に布告が出された。

臨時大集会。

民衆が集まる。

兵も文官も、貴族も。

逃げ場はない。

王は壇上に立つ。

背後には近衛。

そして――

俺と、エルシア。

ざわめきが広がる。

「辺境の反逆者だ」

「黒線紋と対立した者」

様々な視線。

王が口を開く。

「百年前の和平条約について、真実を告げる」

静まり返る。

半分の原本。

そして穏健派写本。

合わせた文書が広げられる。

署名。

王印。

魔族印。

エルシアが読み上げる。

「双方、侵略を停止し、均衡を保つ」

「違反時、均衡装置は解除される」

次の条文。

「和平は人間側より破棄された」

どよめき。

怒号。

王は続ける。

「我が祖は真実を隠した」

「国家の安定を優先した」

否定しない。

逃げない。

黒線紋側の貴族席がざわつく。

当主は無言。

だが顔色は変わらない。

想定内。

「均衡装置は復旧された」

王の声が広場を震わせる。

「戦争を続ける理由は、もうない」

重い宣言。

百年の前提が崩れる。

民衆は混乱する。

怒り。

戸惑い。

安堵。

恐怖。

その時。

南方の空に光が走る。

三大魔獣の影。

だが以前ほど濃くない。

鎖が安定している証。

リゼルが小さく呟く。

「均衡は保たれている」

和平暴露でも、崩壊は起きない。

修復は成功している。

黒線紋当主が立ち上がる。

「和平は幻想だ」

「魔族は裏切る」

最後の抵抗。

その瞬間。

南方から魔力通信。

ヴァレシアの声。

「穏健派は侵略停止を宣言する」

広場に映像が展開。

魔族穏健派の代表が同時発表。

民衆の動揺が止まる。

現実だ。

片側だけではない。

両側だ。

王が最後に言う。

「百年の歪みを正す」

「新たな誓約を結ぶ」

黒線紋当主は座る。

敗北ではない。

だが主導権は失った。

広場に拍手はない。

静寂。

だが。

何かが終わった。

俺は空を見る。

ヴァル=ゼリオスの影は薄い。

鎖は保たれている。

戦争は、すぐには消えない。

だが構造は崩れた。

恐怖による均衡は終わる。

王が小さく言う。

「辺境村の功績だ」

俺は首を振る。

「全員の功績です」

村。

王。

魔族。

設計士。

傭兵。

文官。

百年の嘘が暴かれた。

だが新しい均衡は始まったばかり。

遠く。

黒線紋当主が呟く。

「均衡は壊れぬ」

意味深な言葉。

終わっていない。

第46話まで読んでいただきありがとうございます。

百年前の真実が公になりました。

・条約暴露

・王の責任

・魔族穏健派の同時宣言

・鎖の安定確認

戦争は構造から崩れました。

ですが物語はまだ終わりません。

黒線紋は消えていない。

強硬派も動いている。

新しい均衡がどう成立するのか。

次回から最終局面へ。

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