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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第三章:封印された和平

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第44話 原初の鎖

村へ戻った夜。

中央塔の最上部。

月光の下、ヴァレシアが立つ。

「ここが結節点か」

静かな声。

塔は穏やかに脈打っている。

リオネが設計図を広げる。

「均衡核は反応した」

「でも鎖には触れていない」

不足している。

何かが。

リゼルが目を閉じる。

「鎖は物質ではありません」

「概念です」

世界を縛る理。

三大魔獣を“接続”する軸。

「百年前」

ヴァレシアが語る。

「条約が成立すれば鎖は安定した」

「だが裏切りにより、均衡は戦争で維持された」

つまり。

鎖は今も弱いまま。

戦争が続く限り、辛うじて均衡を保つ。

歪な形で。

「戦争が終われば?」

ミラが問う。

「鎖が切れる可能性がある」

静かな衝撃。

和平だけでは足りない。

修復が必要。

俺は塔の中心に立つ。

「修復方法は?」

ヴァレシアが答える。

「三つの基点を繋ぐ」

王都封印。

南方結界。

そして、この村。

三点接続。

均衡の三角。

「だが一つが欠けている」

リゼルが言う。

「人間側の誓約」

条約の原本は半分。

不完全。

「残り半分が必要だ」

黒線紋が奪った側。

王都地下にあるはず。

その瞬間。

塔が震える。

微弱。

だが確実。

遠く王都方向。

黒い波。

リオネが顔を上げる。

「封印改修、再開してる」

黒線紋が動いた。

凍結は一時的。

「時間がない」

ヴァレシアが低く言う。

「鎖がさらに弱まる」

塔の光が揺らぐ。

村の魔力循環が不安定に。

ゼインが剣に手をかける。

「奪いに行くか?」

短絡ではない。

必要な行動。

俺は決断する。

「王と正式同盟を結ぶ」

地下封印に入るには王権が必要。

黒線紋と正面衝突は避けられない。

「覚悟はあるか」

ヴァレシアが問う。

「これは国家戦争ではない」

「世界の構造に触れる」

もう触れている。

なら進む。

その時。

空が一瞬、暗転する。

雲が割れる。

赤と青の光が交差。

三大魔獣の影が遠くに揺らぐ。

干渉。

鎖が軋んでいる。

村人が空を見上げる。

恐怖ではない。

覚悟。

俺は塔の中心に魔力を流す。

小さな光が上空へ伸びる。

王都へ。

南方へ。

微弱だが確かな接続。

「応答はまだない」

リゼルが言う。

だが。

「可能性はある」

遠く王都。

玉座の間で王が顔を上げる。

魔力の揺れ。

感じた。

さらに地下深く。

黒線紋当主もまた、違和感に眉をひそめる。

均衡が動いた。

村は静かだ。

だが世界は揺れている。

「鎖を繋ぐ」

俺は呟く。

壊すのではない。

縛るのでもない。

正しく繋ぐ。

原初の鎖は、まだ切れていない。

だが時間は少ない。

第44話まで読んでいただきありがとうございます。

ついに原初の鎖の正体が明らかになりました。

・三点接続による修復

・半分失われた誓約

・黒線紋の再行動

和平だけでは終わらない。

構造の修復が必要。

ここから物語は再び王都へ。

均衡修復編、核心に入ります。

感想・評価・ブックマーク、本当に励みになります。

次回、王都地下へ。

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