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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第三章:封印された和平

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第38話 拠点進化計画

夜明け。

村の中央広場に、大きな設計図が広げられていた。

リオネが杖の先で線をなぞる。

「第一段階は基礎改修」

「壁を厚くするんじゃない」

「内部に“魔力流路”を通す」

石壁の内側に溝を作り、

鍛冶場の魔石残滓を練り込む。

魔力を吸収し、分散させる構造。

「第二段階は中央塔」

リオネが地面に円を描く。

「高さは今の見張り台の三倍」

「ただの塔じゃない」

魔力中枢。

村全体の流れを制御する制御核。

ミラが呟く。

「村を……一つの魔導具にするの?」

リオネは頷いた。

「その通り」

作業は即日始まった。

石の切り出し。

地下水路の掘り下げ。

鍛冶場で魔石粉末を加工。

村人総動員。

ゼインは外周警戒を強化する。

「こういう時に来る」

勘だが当たる。

俺は中央塔予定地に立つ。

地面に手を当てる。

魔力を流す。

反応がある。

(この土地は……)

単なる辺境ではない。

地下に微かな魔力脈。

均衡装置と共鳴する可能性。

リゼルが気づく。

「この場所、偶然ではない」

「百年前の封印線の延長上です」

背筋が冷える。

黒線紋は気づいているのか。

それとも。

村は無意識に選ばれたのか。

三日後。

第一段階完成。

石壁内部に魔力流路が組み込まれる。

簡易テスト。

ミラが魔導爆薬を設置。

爆発。

衝撃。

だが壁は崩れない。

振動が流れて消える。

成功。

村人が歓声を上げる。

だがリオネは満足しない。

「第二段階が本命よ」

中央塔。

基礎石を設置。

その瞬間。

地面がわずかに震えた。

リゼルが目を閉じる。

「……共鳴」

遠く。

遥か遠く。

王都方向。

微弱な振動。

三大魔獣の封印が反応している。

「やっぱり」

リオネが小さく言う。

「ここは“点”じゃない」

「線の上よ」

封印線。

均衡の結節点。

村は無関係ではなかった。

夕方。

偵察から戻ったゼインが報告。

「黒線紋の斥候が増えてる」

「動きが速い」

嗅ぎつけた。

夜。

中央塔の骨組みが月光に浮かぶ。

まだ未完成。

だが。

確実に何かが動いている。

俺は塔の土台に立つ。

「これが完成すれば」

リゼルが続ける。

「村は均衡に対抗する“基点”になります」

均衡を壊すのではない。

再定義する。

その時。

空気が凍る。

上空。

雲が渦を巻く。

微かな赤い光。

ヴァル=ゼリオスではない。

だが。

反応している。

「急ぐわよ」

リオネが言う。

「完成前に壊される可能性がある」

時間との戦い。

構造との戦い。

村は小さい。

だが。

ここが世界の結節点になる。

第38話まで読んでいただきありがとうございます。

拠点進化が具体化しました。

ただの防衛強化ではなく、

村そのものを“均衡の対抗基点”にする計画です。

そして重要なのは、

この村の場所が偶然ではないこと。

物語は完全に世界構造へ踏み込みました。

次回、結節点としての村がさらに動きます。

感想・評価・ブックマーク、本当に励みになります。

ここから再び緊張が上がります。

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