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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第三章:封印された和平

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第31話 王都騒乱 ー先手ー

夜明け前。

王都の空気が張り詰めていた。

鐘が鳴る。

一度。

二度。

三度。

通常の合図ではない。

戒厳。

「早い」

エルシアが窓の隙間から外を見る。

黒線紋私兵が通りを封鎖している。

「中央書庫襲撃犯、捜索令」

名前は出ていない。

だが時間の問題。

「原本はどこへ」

仮面が問う。

俺は即答する。

「公開できる場所だ」

王城前広場。

民衆の前。

だが――

そこへ向かう通りが、封鎖されている。

読まれている。

建物の屋根。

影が走る。

林道で戦った隊長。

「逃げ場はない」

淡々とした声。

今回は笑っていない。

本気だ。

「生け捕りにしろ」

命令。

私兵が包囲を狭める。

王都内での戦闘は最悪。

混乱は黒線紋の思う壺。

「時間を作る」

エルシアが原本を抱える。

「私は別経路で広場へ向かう」

「無茶だ」

「あなたが囮になるのよ」

即答。

覚悟はできている。

その瞬間。

空気が歪む。

赤い魔力。

魔族強硬派。

屋根の上に立つ。

「人間同士の内戦か?」

嘲笑。

最悪の三つ巴。

黒線紋私兵が魔族へ刃を向ける。

「ここは王都だ!」

だが強硬派は意に介さない。

一閃。

石畳が裂ける。

混乱。

民衆の悲鳴。

王都騒乱。

「今だ!」

俺はエルシアに叫ぶ。

仮面が結界を展開。

俺は私兵隊長へ向かう。

時間を稼ぐ。

剣がぶつかる。

衝撃。

前より重い。

「逃げればよかったものを」

隊長が低く言う。

「お前は理解していない」

俺は押し返す。

「均衡はもう壊れてる」

背後で魔族強硬派が笑う。

「壊せ」

「全部壊せ」

だが。

その視線は条約ではない。

俺だ。

“盤面の異物”。

エルシアが路地へ消える。

原本は動いた。

第一目標は達成。

隊長の刃が肩を掠める。

血が落ちる。

「次は殺す」

静かな宣告。

その時。

王城側から軍の角笛。

正規軍。

黒線紋ではない。

領主アルヴェインの紋章。

来た。

黒線紋隊長が舌打ち。

「撤退だ」

私兵が散る。

魔族強硬派も笑って消える。

「次は止められんぞ」

残響。

王都の広場では、ざわめきが広がっている。

何かが起きている。

原本は、もう人目に触れる寸前。

俺は血を拭う。

「間に合え」

勝負は、これからだ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ついに王都が騒乱に入りました。

・黒線紋の先手

・魔族強硬派の乱入

・三つ巴の混戦

・そして原本の移動

静かに暴くはずだった真実は、

一夜にして王都全体を巻き込む事態に。

黒線紋は守りに入るのではなく、

“潰しに来る”選択をしました。

そして強硬派魔族は混乱そのものを拡大させる。

均衡は、もう完全に壊れています。

レイは守る側から、

歴史を動かす側へ踏み込みました。

次回――

ついに和平条約の原本が公に触れます。

王都は割れるのか。

黒線紋はどう動くのか。

そして王は沈黙を破るのか。

第三章、ここからが本番です。

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引き続きよろしくお願いします。

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