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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第二章:拠点進化 〜支配を拒む村〜

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第26話 黒線紋の逆鱗

第26話です。

反撃の代償は、必ず返ってきます。

今度は警告ではありません。

本気の報復です。

村へ戻る途中。

空が不自然に暗かった。

雲ではない。

煙だ。

「……早い」

胸が冷える。

全力で走る。

石壁が見えた。

だが、様子がおかしい。

外周に黒い焦げ跡。

門は閉じている。

しかし。

その上空。

巨大な魔力の渦。

「投石器じゃない」

仮面が呟く。

「魔導砲」

黒線紋の切り札。

軍部級装備。

轟音。

光柱が石壁を撃つ。

衝撃。

石が弾け飛ぶ。

(真正面から来たか)

示威ではない。

制圧。

壁の上ではカイルたちが応戦している。

矢は届かない。

距離が遠い。

敵は丘上。

三十名以上。

魔導砲三基。

(本気だ)

「レイ!」

ミラの声。

俺は壁を駆け上がる。

状況確認。

「被害は?」

「軽傷数名、まだ死者なし!」

よかった。

まだ守れる。

二発目。

光が走る。

南門が半壊。

石片が飛び散る。

(持たない)

三日準備の壁でも限界がある。

「狙いは破壊じゃない」

仮面が言う。

丘上に立つ一人。

豪奢な鎧。

黒線紋を刻んだマント。

ヴァルドリス家の弟。

実権者。

直々に来ている。

丘から声が届く。

魔力拡声。

「辺境の反逆拠点」

「最後の機会を与える」

傲慢。

余裕。

「降伏すれば命は取らぬ」

「だが次は、村人を狙う」

卑劣。

だが理にかなっている。

拠点ではなく、心を折る。

三発目の準備が始まる。

砲身が村中央を向く。

避難所。

(やらせない)

「煙を張れ!」

俺は叫ぶ。

ミラが合図。

湿らせた薪に火。

煙幕。

視界を奪う。

同時に。

地下水路へ避難誘導。

三日間の準備が活きる。

砲撃。

中央を逸れる。

命中は石畳。

被害は軽減。

丘上で男が眉をひそめる。

「面倒だな」

手を上げる。

私兵が前進。

砲撃+突撃。

本気だ。

その時。

森の反対側から角笛。

別の軍勢。

辺境領主の紋章。

アルヴェイン。

来た。

「止まれ、ヴァルドリス!」

領主の怒声。

丘の空気が変わる。

「ここは我が領だ!」

公然対立。

黒線紋の男が笑う。

「領主風情が」

だが砲撃は止まる。

公的衝突は避けたい。

睨み合い。

緊張。

数十秒。

やがてヴァルドリスは手を下ろす。

「今日はここまでだ」

「だが次はない」

冷たい宣告。

丘の軍は撤退。

煙が晴れる。

村は傷だらけ。

南門は崩れ。

石壁は亀裂だらけ。

だが。

立っている。

領主が壁の前に立つ。

「……ここまで来たか」

俺は言う。

「もう後戻りはできません」

領主は頷く。

「黒線紋は、お前を潰す気だ」

「そして私も」

共通の敵。

盤面は固定された。

夜。

村人が瓦礫を片付ける。

疲労。

だが目は折れていない。

俺は壁の上に立つ。

王都は本気だ。

魔族強硬派も動いた。

黒線紋も牙を剥いた。

それでも。

村はまだある。

「……潰す」

静かな声。

もう守るだけじゃない。

終わらせる側に回る。

黒線紋の本気が来ました。

村は壊れかけましたが、折れていません。

次回、第2章完結です。

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