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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第二章:拠点進化 〜支配を拒む村〜

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23/51

第23話 林道の罠

第23話です。

計画は整いました。

あとは実行だけ。

小さな村の反撃が、

王都の血流に触れます。

夜明け前。

林道は薄い霧に包まれていた。

都市から一刻ほどの狭窄地点。

両脇は崖と森。

逃げ道は限られている。

(ここで減速する)

昨日のうちに地面を緩めてある。

自然崩落に見える程度に。

遠くから馬の足音。

一定のリズム。

八名の護衛。

黒塗りの馬車。

(予定通り)

先頭馬が窪みに踏み込んだ瞬間。

――ガクン。

前脚が沈む。

馬が転倒。

隊列が乱れる。

「止まれ!」

怒声。

混乱。

俺は木陰から飛び出す。

煙玉。

視界を奪う。

弓矢は使わない。

音を抑える。

箱は荷台の中央。

封印紋が刻まれている。

「護れ!」

私兵が立て直す。

さすがに早い。

一人が俺に斬りかかる。

重い剣。

(強い)

黒線紋の私兵は、

王都兵より鋭い。

だが目的は戦闘じゃない。

箱だ。

封印紋に短剣を突き立てる。

魔力の反発。

腕が痺れる。

(強引に行く)

工作スキルを総動員。

紋を崩す。

――パキン。

封印が割れる。

「奪われるな!」

背後から矢。

肩をかすめる。

血が滲む。

箱を抱え、川側へ転がる。

追撃。

だが足場は悪い。

川に飛び込む。

冷たい水。

流れに身を任せる。

数百歩下流。

岸に上がる。

箱は無事。

だが。

遠くで角笛が鳴る。

増援。

(早い)

予定より早い。

箱を開ける。

中には、青く光る魔石。

だが数は少ない。

(囮か)

本命は別にある。

読まれている。

背後に気配。

私兵隊長。

黒線紋を刻んだ鎧。

「面白い」

低い声。

「辺境の鼠が、牙を剥くか」

剣を構える。

逃げ場はない。

斬撃。

重い。

受けるたび腕が痺れる。

(勝てない)

正面では無理。

だが時間は稼げる。

川沿いの足場を利用。

滑らせる。

一瞬の隙。

煙玉。

視界を奪い、森へ飛び込む。

追撃は止まった。

「深追いするな」

隊長の声。

つまり。

本命は箱じゃない。

様子見だ。

息を整える。

箱の中身は、確かに魔石。

だが小規模。

揺さぶりには足りない。

だが意味はある。

“触れた”こと自体が。

夜。

仮面の人物と合流。

「読まれましたね」

「ああ」

「ですが」

仮面が言う。

「護衛隊長が自ら出るのは異常です」

「黒線紋は警戒しています」

揺れている。

確実に。

「次は本命だ」

俺は言う。

「人質を優先する」

魔石は金。

だが人質は心。

そこを奪えば、黒線紋は焦る。

林道に残る轍。

血の匂い。

国家の血流に、

小さな傷をつけた。

次は――深く。

計画は半成功。

魔石には触れましたが、本命はまだ先。

黒線紋側も警戒を強めています。

次回、人質の位置へ踏み込みます。

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