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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第二章:拠点進化 〜支配を拒む村〜

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21/51

第21話 中継都市へ

第21話です。

ついに村を出ます。

守るために作った拠点から、一歩外へ。

小さな反撃の始まりです。

夜明け前。

村はまだ静かだった。

石壁の上には見張り。

鍛冶場の火も落ちている。

俺は外套を羽織り、短剣を確かめた。

「本当に一人で行くの?」

ミラが低く言う。

「目立たない方がいい」

人数は少ないほどいい。

これは戦闘じゃない。

探りだ。

カイルが弓を握る。

「俺も――」

「今回は残れ」

強く言う。

「村はまだ狙われてる」

渋い顔。

だが理解はしている。

ユークとトルは、頭を下げた。

「必ず、連れて帰る」

その約束が、俺の動機だ。

南門を抜ける。

振り返ると、石壁が朝日に染まっていた。

守れる場所。

だが、閉じこもる場所じゃない。

道は細い。

辺境街道。

馬は使わない。

徒歩。

目立たない商人風に。

半日後。

森を抜けた先に見える、

中継都市ラグナ。

石造りの城壁。

王都と辺境を結ぶ交差点。

物資も、人も、情報も流れる。

そして。

金も。

門前で検問。

「所属は?」

「辺境の行商見習いだ」

荷物は最低限。

武器は隠す。

視線が鋭い。

王都兵だ。

既に軍の気配が強い。

中に入ると、空気が違う。

商人の怒鳴り声。

鉄の匂い。

汗と香辛料。

活気と、緊張。

まず向かったのは市場裏。

情報屋がいるという一角。

路地は暗い。

「……新顔だな」

声。

影から男が現れる。

「何を探している」

俺は低く言う。

「黒線紋の動き」

男の目が細まる。

「危険な名を出すな」

やはり知っている。

「金はあるか?」

俺は小袋を渡す。

戦利品の銀。

男は中身を確かめる。

「……第三大隊が再編された」

「だが本命は別だ」

「魔石輸送路」

魔石。

ヴァルドリス家の資金源。

「どこへ?」

男は小声で告げる。

「王都郊外の訓練施設」

心臓がわずかに跳ねる。

人質と一致。

「護衛は?」

「軍じゃない」

「私兵だ」

黒線紋の。

情報は繋がった。

資金。

人質。

魔石。

全部、同じ線上。

路地を出ると、

遠くで王都兵が巡回していた。

増えている。

制圧準備は進んでいる。

村への第二波は近い。

夕暮れ。

屋根の上から都市を眺める。

煙。

旗。

動く馬車。

大きい。

村とは比べ物にならない。

だが。

大きいからこそ、隙もある。

背後に気配。

「単独とは大胆ですね」

仮面の人物。

「尾行はなかった」

「確認済み」

互いに油断はない。

「魔石輸送を叩けば」

「黒線紋は揺れます」

仮面が言う。

「同時に、人質の位置も近い」

二兎。

狙える。

俺は頷く。

「やる」

言葉は静か。

だが決意は固い。

村を守るために。

盤面に立つために。

夜の都市。

王都の影の下で。

小さな村の反撃が、静かに始まる。

主人公が初めて村を出ました。

スケールが一段広がります。

第2章後半は、外での反撃になります。

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