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『異世界転生したら村の再建を任されたんだが』  作者: パーカー
第一章:滅びかけの村を任されたんだが

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第2話 村の現状を確認したら、想像以上に終わっていた

第2話です。

今回は、村の現状確認回になります。

食料、戦力、住居――

どれも不足している、かなり厳しいスタート地点です。

ここから

「何を優先するか」

「どうやって立て直すか」

を一つずつ積み上げていきます。

じわじわ進むタイプですが、

少しずつ状況は前に進みます。

「……まずは、村の状況を把握しよう」

再建を引き受けたはいいものの、

何も知らないまま動くのは自殺行為だ。

俺は村長に頼み、

生き残っている村人全員を集めてもらった。

集まった人数は――

「十五人、ですな」

村長の言葉に、思わず黙り込む。

内訳は、

老人が七人。

子供が六人。

動ける大人は、女性が二人だけ。

(想像以上にひどい)

「若い男衆は……?」

「三日前の魔物襲撃で……」

それ以上、聞く必要はなかった。

次に確認したのは、食料。

「残りは、干し肉が三日分。穀物は二日分です」

「畑は?」

「荒らされました。種も、ほとんど……」

(詰みポイントその一:飢え)

続いて、防衛力。

「武器は?」

村長は、気まずそうに視線を逸らした。

「槍が一本、刃こぼれした斧が一本……以上です」

俺の木の棒を入れても、三本。

(詰みポイントその二:戦力不足)

最後に、住居。

使える家は、わずか五軒。

雨が降れば、確実に誰かが凍える。

(詰みポイントその三:生活基盤崩壊)

――役満。

「……正直に言います」

俺は一度、深呼吸した。

「このままだと、魔物が来なくても村は滅びます」

村人たちの表情が曇る。

だが、目を逸らすわけにはいかない。

「だから、やるべきことを絞ります」

指を一本立てた。

「まず、食料の確保」

次に二本目。

「次に、最低限の防衛」

三本目。

「最後に、住める場所を増やす」

「全部一気には無理です。でも、一つずつならできます」

沈黙。

やがて、年配の男が口を開いた。

「……あんた、本当に何者だ?」

「ただの、元・一般人です」

正直に答えると、少し笑いが起きた。

空気が、ほんの少しだけ和らぐ。

その瞬間。

【クエスト更新】

【村の再建:段階1】

・食料を三日以内に確保せよ

・簡易防衛を整えよ

報酬:経験値(少)

失敗:村人の死亡

(プレッシャー重すぎないか?)

だが、表示された経験値の文字を見て、

俺は気づく。

(これ、戦わなくてもレベル上げできる……?)

戦闘だけじゃない。

村を守る行動そのものが、俺を強くする。

「……よし」

俺は拳を握る。

「まずは森だ。狩りと、使えそうなものを探す」

「危険です!」

すぐに村長が止める。

「分かってます。でも――」

俺は、木の棒を握り直した。

「この村を立て直すって決めたんで」

レベル1の俺にできることから、やるだけだ。

村の外れに立ち、

深い森を見つめる。

そこには、食料も、資材も、

そして――魔物もいる。

(最初の一歩だ)

こうして俺は、

本当にゼロからの再建を始めることになった。

読んでいただき、ありがとうございます。

第2話では

村がどれだけ追い込まれているかを、

あえてはっきり描きました。

戦わなくても

「村を守る行動そのものが経験値になる」

という点が、今後の成長の軸になります。

次回から、

いよいよ最初の行動――森へ向かいます。

小さな成功と、

最初のレベルアップを予定しています。

感想・評価・ブックマーク、

とても励みになります。

よろしくお願いします。

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