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フォークロア魔法戦記  作者: 樹雪
1/1

プロローグ

そこはまさに地獄のような場所だった

あちこちで火の手が上がり、悲鳴が聞こえる。


雷轟(ランボルス)!」


レイはその中を進んでいた。


「キャーーーーーー!」


女性の悲鳴が聞こえ、慌ててそちらに向かうと、女性が呪小鬼(カースゴブリン)に襲われていた。


雷轟・狙撃(ランボル・スナイプ)


魔法を放つと、呪小鬼(カースゴブリン)が襲い掛かってきた。


「・・・ッ!」


レイは襲い掛かってきた呪小鬼(カースゴブリン)を一刀のもとに切り伏せた。


女性「ありがとうございます。若様。」

レイ「例には及ばない。早く父上と母上がいる館へ避難してください。」

女性「は、はい!」


女性が逃げていくのを確認すると、レイは中央広場へ向かう。

ついさっきまで、ここは、レイの故郷は平和そのものだった。

しかし、その平和も突然現れた魔物たちによって壊されたのだった。


タメカツ「若!ご無事ですか?」

レイ「タメカツ!来てくれたのか。」

タメカツ「若がおひとりで館を飛び出したと聞いて慌ててでてきました。で、どうします?」

レイ「シノノメ家一の猛将がついてくるとは有り難い。私はとりあえず中央広場に向か・・・」


『グォォォォォォ!』


その時、その中央広場の方から、先ほど倒した魔物とは比べ物にならない、おぞましい鳴き声が聞こえた。


レイ「呪竜(カースドラゴン)!?災害級の魔物がなぜここに?」

タメカツ「これはまずいでな若。いったん館に戻りましょう。」

レイ「しかし・・・」

謎の男「おっとそうはいかない。」


レイたちが声をした方を振り向くと、黒いローブを着た男がいた。


レイ「何者だ!」

謎の男「名乗る必要はない。なんせ僕は君たちを倒しに来たんだから。」

レイ「なんだと!ではこの襲撃も貴様らが!」

謎の男「そうだ。この襲撃は君たちをあぶりだすために行われたものだからね。」


と男は不気味な笑みを浮かべながらいう。


レイ「貴様よくも!」

タメカツ「若!お待ちください!」


激昂したレイは男に切りかかった。


謎の男「まあそう怒るなって。怒ったて意味はないんだから。動きよ、止まれ(カース・バインド)


男はそう言うと呪文でレイを拘束した。



レイ(・・・クッ!魔法が使えない!?)


タメカツ「若!くっ、風雲(サイクロン)!」



タメカツは竜巻を自分の周りに展開しながら、男に切りかかった。



謎の男「さすが東邦一の猛将と言われているだけあるね。」



と、言いつつ、男はタメカツの攻撃を持っている鎌で受け止める。



謎の男「風よ押し出せ(アエラス)



タメカツは風魔法で簡単に吹き飛ばされた。


タメカツ(なんだこの威力!?7騎士に準ずる威力だぞ!?)



吹き飛ばされ、体勢が崩れたタメカツに、男が次の魔法を放つ。


謎の男「霊よ呪え(カース・グラッチ)

タメカツ「グォッ!」

レイ「タメカツ!」


タメカツが倒れ、レイは叫んだ。それをよそに、男は得意げに説明する。


謎の男「『霊よ呪え(カース・グラッチ)』は対象が恨まれているば恨まれているほど威力を増すんだ。彼は今までの人生で多くの魔物を倒してきた。それを考えると威力は絶大だね。」

レイ「・・ッ!」

謎の男「次は君の番だね。すぐ楽にしてあげよう。」


と、その時だった。


レン「あにうえ?」

レイ「レイ!どうしてここに!?父上と母上と一緒じゃないのか!?」


レイは困惑しながらも、


レイ「逃げろレン!ここは危ない!」

謎の男「おいおい、弟が迷子になっているじゃないか。じゃあ、兄弟一緒にあの世行きにしてやるよ。」

レイ「やめろ!」

謎の男「命を狩れ(タナトス)


レイは無我夢中でレンのところに向かおうとする。刹那、レイの体に衝撃が走った。


レイ「・・ッ!!」


そのままレイは意識を失った。

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