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図書館のひと

 珍しいそれがとても気になって、図書室に行った。

 いくら本を読んで調べても、書いていない。


 気がついたら外は真っ暗になっていた。

 下校の時間をとうに過ぎているここに、彼女はいた。


 僕と同じ本を持って。


 彼女も真剣に何かを調べていた。


 毎日野原に行って、毎日図書室に行った。

 彼女は毎日図書室にいた。


 こんなに調べても何もわからなかった。

 珍しいそれは、ただそこにあり続けるだけだった。


 僕は今日、初めて彼女に話しかけた。


 毎日図書室にいて、毎日僕と同じ本を持っている。

 彼女なら知ってる気がして、珍しいそれについてだけの質問をした。


 いっぱい話しかけた僕に、彼女は真剣に答えてくれた。


 毎日の日課に、彼女との会話が加わった。

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