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1-2

名前 リゼリア  名前  フユハ

職業 白魔道士  職業 白魔道士

Lv.  3   Lv.  2

STR  3   STR  2

INT  9   INT 12

VIT  4   VIT  3

AGI  5   AGI  6

LUC  9   LUC  5

スキル 無し   スキル 無し

性格  強気   性格  控えめ

 

名前 フランシス 名前 マニエル

職業 白魔道士  職業 白魔道士

Lv.  1   Lv.  2

STR  1   STR  2

INT 10   INT  9

VIT  2   VIT  5

AGI  8   AGI  7

LUC 10   LUC  8

スキル 無し   スキル 無し

性格 負けん気  性格  苦労人


 一匹のゴブリンを倒したことで多少の自信が着いた彼女等は、暫しの休憩の後再びゴブリン狩りへと赴いていた……。


「ゴブゴブゴブ~~っと♪」


 鼻唄を歌いながら棍棒をクルクルと振り回す呑気なゴブリンを見つけた四人は、背後からこっそりと近付き―――


 ──ポカッ!

 ──ポコッ!

 ──コン……

 ──ポコッ!


「ゴブブッ……!?」


 脳天に次々と来る衝撃。地面に倒れたゴブリンは棍棒を手放し頭を押さえた。


「しめたわ!」


 リゼリアはその棍棒を掴んで持ち上げようとするが、杖より二回りも大きく堅い木で出来ている棍棒はリゼリアにとって中々に重い。


「……ぐぉぉ!」


 乙女にあるまじき声と表情で必死に持ち上げるが、フラフラとフラつき定まらない。


「ヤバ……本当にゴリラがいるわ…………」


 フランシスは口を開け、リゼリアの所業を信じられないと言った目で見ていた。


「だ、誰がゴリラじゃーーーーい!!!!」


 ──ボゴッッ!!


「ゴブフォォ……ッ!!」


 勢い良く振り下ろした一撃がゴブリンの体にヒットし、ゴブリンは気絶した。そしてゴブリンより放たれた青白い光が四人の体に吸い込まれるように入っていく。


「二匹目……っと……」


 ぜーハー言いながら倒れたゴブリンを物色するリゼリア。しかしこのゴブリンは棍棒以外何も持っておらず、四人は少しガッカリした。


「ちっ、コレ(棍棒)だけか……」


「なんだか盗賊みたいな言い草……」


「四の五の言ってられないわよ。明日のおまんまがかかってるのよ?」


「おー野蛮野蛮……」


「(´・ω・`)あ?」


「何でも無いですぅぅ……」


 フランシスは一歩引き目を逸らす。リゼリアとマニエルが二人で棍棒を持ち四人は一度地上へと帰還した。


「査定ターイム!!」


 棍棒を店に持ち込み売り払う。そして宝箱から手に入れたお金も合わせ四人に均等に配分した。その額、なんと7G!


「少なっ!!」


 フランシスが両手にちんまりと乗った小銭にツッコミを入れる。


「四人で分けたらこうなるに決まってるでしょ!?」


「これじゃお茶してマフィン食べて〆にケーキ頼んだら無くなっちゃうじゃない!!」


「十分じゃない!!」


 店先でガヤガヤと戯れるリゼリアとフランシス。二人を尻目にフユハとマニエルは自分達でも使えそうな武器を探し始めた。


「……これはどう?」


 それは小さなスリングショットであった。小さな金属の玉をゴムの着いたY字の得物で飛ばしてダメージを与える。軽くて遠距離から攻撃できる優れ物であったが、彼女等(STR 2)にはゴムが強すぎて引くことが出来なかった……。


「これは……?」


 棒の先の鎖に繋がれたトゲトゲ鉄球……フレイルは『後衛職でも扱える優れ物!』と店長の手書きのメモがされていたが、どう見ても彼女等に持てる代物では無かった。


「持った瞬間に筋肉断裂して骨が折れそうね……」


「本当に人間が持って良い物なのかしら?」


 二人は物騒な代物にぶつくさと不満を垂れながら、結局二人にピッタリな武器は見付からなかった。




「…………で、結局ゴブリン狩りなのね」


「レベルが上がるまでの辛抱よ」


 リゼリアはキョロキョロとソロゴブリンを待ち構えている。マニエルはダンジョンへ入る度に遺書を認めるものだから、懐には大量の遺書が入っていた……。


「スライムが居るけどどうする?」


「ダメ。絶対手を出さないで。とにかく逃げるのよ」


 液状生命体であるスライムをいくら殴ったところで傷一つ付かず、逆に毒に犯されるのがオチである。白魔道士故にその辺りの引き際は心得ている。



 ──ポカッ!

 ──ポコッ!

 ──スカッ……

 ──ポコッ!


「ゴブゴブゥゥ…………」


 慣れた手付きで倒したゴブリンの持ち物を探るリゼリア。


「やっぱり盗賊よコレは……」

「追い剥ぎかしら?」

「野蛮よ野蛮……」


「(´・ω・`)あ?」


「「「何でも無いです」」」


 収穫は…………あった。


「へへ、出番ですぜ白魔道士(シーフ)殿♪」


 リゼリアが投げた小さな木箱を受け取るフランシス。その顔には『やりたくない』の文字が表情としてデカデカと見て取れた。


 ──カサコト……カサコト……


 硬い素材が擦り合う音が箱の中から聞こえてくる。どうやら小さな塊のようだ。


「よし、これは投げて壊すわ!」


 ──ぽーい……コン……コロコロ…………


 柔らかい放物線を描き放たれた木箱は、岩壁に当たりコロコロと地面を転がる……しかし箱は無傷だ。


「プークスクス(笑) このもやし(STR 1)は何がしたいのかしら?」


「(#^ω^)お?」


 リゼリアの嘲笑に青筋を立てながらも、箱を拾うフランシス。


 ──カタカタ……パカッ!


 すると木箱の蓋が突然開いた!


「やったわ!」


 ──ビュッ!


「!?」


 ──ゴンッッ!!


「あだぁぁぁ!!」


 指先程の大きさの石が箱から飛び出しフランシスのおでこを直撃した!


「じぬぅぅぅぅ!! フユハ! ヒールを!! ヒールをぉぉ!!」


「ざまぁぁぁぁwwww」


 ジタバタと悶え苦しむフランシスを見て、リゼリアは呼吸が出来ない程に腹を抱えて笑った。

FF1で白魔道士縛りをした時を思い出しました。

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[良い点] おもしろい (´・ω・`)b フレイルは重いっすよね ☆彡 [一言] >FF1で白魔道士縛り 流石!! Σ( ̄□ ̄|||)
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