用語集
・パーソナルAI:小学校に入学すると自分の携帯端末にダウンロードされるパートナーと呼べる存在でボトムアップ(BU)型のAI。精神年齢は持ち主の二歳ほど年上で。持ち主の理想とする人間像を学習することで疑似人格を形成していく。音声と容姿は自由に変更可能だが、性別は持ち主と同じ性で固定。
・コモンAI:個人用のパーソナルとは違い、大衆向けのAI。トップダウン(TD)型とBU型の二つが存在し、用途によって使い分けている。
・携帯端末:一台目は誕生と同時に国から無償で与えられ、個人を証明する時や銀行て通帳をつくる時などに必要なもの。手間とお金はかかるが二台目に乗り換えることも可能。
・ウェアラブルリンカー:チョーカー型の端末で首筋から神経に繋げた金属端子と接続するタイプと金属端子がいらないヘルメットタイプの子供用があり、どちらともARにもVRにも接続できる。またAR接続時は自分の端末の半径2メートル以内においてパーソナルAIがホログラムとして存在可能になる。もちろん金属端子接続タイプの方が感度が良いが接続する部分の構造上、身体がある程度成長しきった中学卒業後でないと金属端子埋め込み手術は受けられない。
・搭乗型汎用ロボット:日本の某アニメに魅せられた各国の技術者達が作り上げた人型ロボット。夢の強化服、通称『ドリムスーツ』略してDS。開発当初はその絶対的な気密性から水中探査の才能を発揮した。人類の宇宙移住にともなうコロニー建設の現場では重機としても一役買った。
・ロボット対戦オンライン:EEUの子供に絶大な人気を誇る日本製のVRゲーム。自作のプラモデルロボットを操縦して闘う事が出来るうえ、VRゲームなのでプラモは壊れないという仕様の優れもの。このゲームのお陰でEEUではパイロットとメカニック志望の軍人が増えた。軍事用の戦闘シミュレーターから製作のヒントを得た。
○工作タイプ
・第一世代:ガソリンエンジン搭載型の機体。また宇宙空間で姿勢制御をするには特別な訓練を必要としていたがそれでも操縦士の育成は困難だった為すぐに生産中止になる。
・第二世代:姿勢制御の為にコモンAIを搭載した機体。そのお陰で操縦士はそれ以外の事に集中できるようになった。
・第三世代:時代変化の影響でこれまでの工作ユニットとは違う戦闘タイプが必要となり誕生した。エネルギー消費量が安定していた工作タイプとは違いいつどこで戦闘になるか検討がつかないので太陽光発電にて手頃に入手できる電気を用いたバッテリー搭載型が誕生した。
○戦闘タイプ
☆ジャパニーズモデル
東ユーラシア連合の技術先進国日本の大手軍事企業が製造する機体。カラーリングは様々だがそのフォルムは直線的でデュアルカメラ方式を採用している。日本製で無くてもジャパニーズモデルは存在する。
・第一世代:バッテリーの電圧を高くする事によりビーム兵器の装備を可能した。
・第二世代:敵も開発したビーム兵器の攻撃に耐えるため、偏向剤を鍍金したシールドを持つことで対処した上で熱電変換素子を組み込む事によりバッテリーを長持ちさせることに成功。
・第三世代:搭載するAIをコモンAIからパイロットのパーソナルAIにすることで操縦ミスの減少を目指したが、試作機段階では各方面に特化したその機体はどのパーソナルAIでも動かせるわけではなく、それを最大限活用できるパーソナルAIと適正を合わせ持つパイロットをアカデミーの中から極秘に選抜していた。
○EEU-J3RDシリーズ
EEUの工業コロニー『タカマガハラ』にて四谷重工が製造した第三世代のジャパニーズモデルの試作機。
☆EEU-J3RD01 ヴァルキリー
搭乗者【白浜 舞】汎用高機動タイプ
洗練された白を基調とする機体。背中の推進機ユニットの換装により宇宙空間に加え水・陸・空どこでも使える。
☆EEU-J3RD02 ティラール
搭乗者【坂本 麗奈】遠距離狙撃タイプ
落ち着いた青を基調とする機体。
☆EEU-J3RD03 ジェネラル
搭乗者【仙谷 利幸】近接格闘戦タイプ
燃えるような赤色が目立つ機体。
☆EEU-J3RD04 エクレール
搭乗者【天野 翔平】高速可変タイプ
光沢のある黄色の機体。
☆EEU-J3RD05 コネクター
搭乗者【相楽 優美】索敵支援タイプ
白地にピンクの機体。
○ブリタニア製
・UKB-777Ω リンドブルム
搭乗者【レオ・ル・アンダーソン】
一対多を想定として設計されたブリタニアの機体。カラーはコバルトブルーを基調とし、王竜の名を持つドリムスーツで胸部に竜の頭をあしらった装飾が施してある。
○月連合共和国製
・UROL-03 ウィン
月連合共和国の量産機。名前の由来はモーターの『ウィ~ン』という駆動音から。
・レッドナイト
共和国軍の試作機、新兵の中で成績の良かったアレックスに譲渡され、彼の二つ名に影響を与えた。
~経済圏~
第三次世界大戦により人々はより近くの国との協力を強固な物にしていった。
☆東ユーラシア連合(EEU)
日本、中国、、台湾、朝鮮半島、モンゴル、ロシアのシベリア以東からなる。人口世界一位。
☆ブリタニア王国(UKB)
正式名称は『ブリタニア及びスカンジナビア半島連合王国』かつてはNECに所属していたが現在は脱退しており、独自の国土と海外飛地、所有するコロニーで経済を成り立たせている。そんな中、日本とだけ唯一技術協力をしている。
☆インド・オセアニア連邦(IOF)
インド、東南アジア諸国、オーストラリア、ニュージーランドと周辺の島々からなる連邦政府。
☆北米軍事同盟(NAMA)
アラスカを含むアメリカ、カナダ、メキシコを中心とした同盟。カリブ海諸国も。
☆南アメリカ共栄圏(SACPS)
パナマ以南一帯の経済圏。
☆新ヨーロッパ共同体(NEC)
欧州の他にロシアのシベリア以西、スカンジナビア半島、アトラス山脈以北のアフリカもここ。
☆イスラム国家共同体(INC)
北はカザフスタン、西はエジプト、東はパキスタン、南はイエメン。産油国が多い。
☆南部アフリカ統一政府(SAUG)
サハラ砂漠以南のアフリカにおける統一政府。
☆月連合共和国(United Republic Of Luna)
独立戦争を経て主権を勝ち取った月面都市とL2の農業用コロニー群プランツ1~10の十基からなる共和国。十基とは独立当時の数であり、現在のコロニーの数は絶賛増量中。