表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

【第一話】奇怪な魔法陣

俺は西寺(にしでら) 煌斗(こうと)24歳。職業は、なんとこの年になって学生である。といっても、みなさんの想像するような学生ではない。「この世界」のことを知り、適応するための、職業訓練校の生徒である。そこで俺は美少女たちに囲まれながら魔法と剣術を心得て、牙をむく魔獣たちと闘っているのだ。そして、そこを卒業したら勇者になって賞金を稼いで、夢を叶える。その夢とは、そう!「借金返済」である!



ことの発端はごくごく単純。別に大した能力も持たず、毎日が退屈で、このまま同じ日常を繰り返して生涯を終えるのか。と、暇しながら思ったことである。

その時の俺は片手間にパソコンを弄っていて、ネットでとある記事を発見した。

「日本中で失踪者が続出!さらに彼らの自宅近辺には類似した痕跡が多数!」

暇なので、覗いてみる。筆者によると、失踪者たちの自宅近辺。そこにはいわゆる、「魔方陣」なような並びのものがあり、それは木の枝、砂、石など、材質は違えど、全ての陣形は一致しているとのこと。さらに、これは愉快犯による挑戦的なマーキングなのか、それとも、異世界への扉なのだろうか...?と茶目っ気たっぷりに締められていた。

興味が出てきたので検索をかけると、案の定その画像が出てきた。少し複雑ではあるが、これなら自分でも再現出来そうなくらいだ。暇つぶしにと、その陣形をそっくりそのままマジックで紙に書いてみた。

書き上げた時、あるはずないと信じながらも、心臓はバクバクと打ち付けた。1分も待っただろうか。これだけ待って何も起きないのなら何も起きないのだろう。

「なんだよ肩透かしだなぁ...まぁこんな程度だとは分かってたようなもんだけど」

「はいお声いただきましたっ!!!」

「えっ」

驚く間もなく、俺は魔方陣の中へと吸い込まれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ