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僕と彼女の交換日記:春  作者: 齋藤 一樹
1章
8/70

前虎後狼(後編)

後編にてこのエピソードは完結!

こいつが普段とは何かが違うことは明白であった。なぜなら、普段とは態度やら言動やら、まあ何から何まで違う。(体は除いてのことだが)そんなことで色々と考察しつつも僕達は部室へと入っていった。

そこには、本がたくさんあった(これは社交辞令ではなく文字通りの意味で)ついでに映画のDVDやらBlu-rayやら果てにはVHSやらベータなんてものまであった。これ地味に天国じゃん。こっちには僕が手に入れられなかったミステリ小説の愛蔵版なんてものもあるし。そんな嫉妬とも取れるボクの視線を感じ取ったのか、青年の声が聞こえた。

「それいいでしょ。ボクの先代の部長さんが買ったらしいんだ」

なんと、その部長氏はこの部室のためだけにレア度が少し高い小説を買ったというのか。そいつはすごいぞ。いやまて、それ以前にこの部活と関係ないじゃないかこの本。ここはミステリ研究会なのか?気さくな部長氏(と思われる人物)は、やけに似合う業務用の笑顔を見せながら、いかにも涼しげな声で、

「いやぁ、ここにはなぜかミステリィ好きの部員がよく来てね、さらにその大半が理系ミステリ好きときた。だから、森博嗣さんや東野圭吾さんの作品がたくさんあるんだよぉ。もちろんここの場にふさわしい本もたくさんあるけどね」

部長氏(候補)はそう言ってから、えっへんと謎の咳払いをし、こう告げた。

「只今より、歓迎会を開始します!」

それは僕と桜さん、幼なじみに三者三様の表情をつけさせた。

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