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僕と彼女の交換日記:春  作者: 齋藤 一樹
最終章
68/70

僕と彼女の運命 part-06

僕は走りながらその携帯を見た。メールであった。そのメールは谷川さんnから送られてきたもので、内容は、桜さんがいる場所を表していた。そこは、とあるビルの屋上であった。僕は走る。走り続ける。風景はめぐるましく代わり、僕の思考を鈍らせていく。普段の僕では考えられないほど走っているのだが、いっこうに疲れが回ってこない。アドレナリンが出ているのであろう。僕は思考さえも捨て、ただただ走る。その先にいる、彼女へと向かって。

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