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僕と彼女の交換日記:春  作者: 齋藤 一樹
6章
55/70

僕の思考(後編)

なるほど。こんな気にする程でもない発言に僕はさんざんとたぶらかされていたのか。僕はうむをえない心境となった。何かを唸るかわりに、僕はかぶりをふりふりした。目が棒になりそうだが、まぁいい。とにかく、そんなに気になっていたといいうことは、僕自身でもそのことに興味がある、ということであろう。僕はその問題を避けていたのかもしれないな。それか今気づいたのかも。そしてから、僕はその問題はゆっくりと時間をかけて解いたほうがいいだろうといいだろうと考えた。そう、ゆっくりと、時間をかけて……。


その時の判断によって、俺は窮地に追いやられた。

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