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溜息の日 part-01
すると桜さん(または谷川さん)がしゃりしゃり出てきて、こう述べた。
「やぁ、まさかわたしよりもキミのほうが遅れるとは…」
そして声を震わせながら、30分ぐらい」、と付け足した。うるせぇ、余計なお世話だ。なんだってこんなことを言われなければならんのか、見当がつかん。だいたい俺はなぁ…。とまで脳内でいいわけを繰り広げていたのだが、やめだ。そんなことをしたって意味のないことはわかりきっているし、そもそもの話、それは遅れた僕が悪いの一択しかなく、そのせいで責められるのででゃなく、笑われるなんてものはまだましである。そしてから、僕はすこし抑えめで溜息をつき、部長の説明を聞く。
「「えー、ほん。それでは、これから二手に分かれて買い出し、というかいろいろと冷やかしにいってもらいます」
それではただの暇な高校生になり、いちおうだがこれは部活の買い出しであったはずである。そもそも冷やかしとは、部長サンもあまり表には置けないようなキャラをタモしだしているなぁ。部長は続ける。
「では、これより2×4つのグループを発表します。まずは、




