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僕と彼女の交換日記:春  作者: 齋藤 一樹
3章
22/70

予感(前)

彼女はしばらくの間、なぜか空を見上げながら、まるで他人と会話しているかのように口を数回動かし、それは何事だ…と思った瞬間、彼女の表情が一変した。前までは真剣な表情をしていたが、今ではすごくダルそうな表情をしていた。前も前で少し表情に違和感があったが、今では、ファーストチルドレン(本当にそれや対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースのような顔である。)がダルそうな表情をしているのとほぼ同じである。そんな表情は想像できないからこそ頭を混乱させる。彼女は声は全く同じ、しかしなにかが違う声でいった。

「なんであたしよびだされたのー、まっ理由は知っているけど。」

じゃあ質問をしてくるな。かえって頭が混乱するじゃないか。そう思っていると、彼女が手を差し出してきた、

「あたしの名前は谷川夏希、どうぞよろしく」といった。手を差し出してきたので、いちおう握手をする。すると、谷川さん(なんだか言い難いな、これ)は、少しの間、笑って(この表情もまた、桜さんとは違った雰囲気をたもしだしていた)から、こんどは真顔になり、「じゃああたしが『あいつ』とは違うことを証明してやるから、『あいつ』に解けなかった問題を出してみろ」

ああ、ではだすぞ、えっとそういえば、あいつはことわざとかそんなのが大の苦手だったんだな。じゃあこれを試してみよう。

「あー、では、邯鄲の夢について説め「栄枯盛衰を意味する言葉」

って、人の話をきっちり聞け!割り込んでいうこともないだろうに。まぁ、これは偶然知っていたという可能性も無くはないだろう。ということで、僕は他の四字熟語やことわざえを3,4こ出題したが、みごとに全問正解した。これのせいで僕は信じざるを得なかった。はぁ、やれやれ。これから、僕は大変な事に巻き込まれそうな、そんな気がした。

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