表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行っても漫画家目指す!でもその前に……  作者: ひさなぽぴー/天野緋真
少年期編 2~でもその前に、外遊だ!~
91/133

第86話 図書館デート

 なんだかんだで、昨日は充実した一日だった。

 プリンターを借り受けることができたのもそうだし、遺跡を見ることができたのもそうだ。

 持ち帰ってすぐに精査するわけにはいかなかったから、今はまだアイテムボックスの中に眠ってるけど……。


 それより問題は今日のことだ。


 デートだ。ライラさんとの初デートだ。


 自慢じゃないけど、ぼくは女性とお付き合いをした経験はゼロだ。前世込みで。

 転生したことでいろいろな場面で有利なぼくだけど、こと恋愛に関してはいまだに完全な素人なんだよね。何をすればいいのかまったくわからない。


 仕方ないので、いつも通り藤子ちゃんに相談してみたんだけど、これがまさかの「わしに恋愛のことは聞くな」だからね……。

 200年以上生きてる彼女なら大丈夫だろう、って思ったんだけど、どうやら彼女も恋愛経験はほとんどないらしい。一応、まったくないとは言わなかったけど……。


 とはいえ、答えの出ない問題を考え続けても時間は過ぎていくわけで。


 仕方ないので、ぼくは身支度を整えてハルートさんの家までライラさんを迎えに行った。

 イズァルヨのおうちは、正直思ってた以上に大きい。ぶっちゃけ、ここだけでハイウィンドの王城並みなんだけど、もうここまで来ると差がありすぎて勝負しようとも思わない。


「お待たせしました、セフュード様」

「い、いえ、いいんです気にしないでください」


 改めて対面を済ませて、ぼくは低姿勢に手を振った。


 ライラさんは、パーティの時とは違って冒険者のようなシンプルな格好をしていた。もちろんシンプルとは言っても、そこは天下のイズァルヨ家令嬢。質はどう見ても並じゃなかった。

 一方、アクセサリの類はほとんど身に着けておらず、化粧も最低限といった感じで、着飾らない装い。それは、おしゃれのなんたるかがまったくわからないぼくにとっては、好ましく見えた。


 うーん、こうやって改めてみると……背丈はティーア以上トルク先輩未満ってところかなあ。身体つきもそれに準拠してるか。まあ、胸に関してはティーアがだいぶスレンダーとも言えるし、トルク先輩がだいぶ豊満とも言えるんだけど。


「ふふ、やっぱり腰が低いんですね。セフュード様は王族なんですから、もう少し堂々となさってもいいのでは?」

「あはは……よく、言われます……」


 痛いところを突かれたぼくは、苦笑するしかない。

 ライラさんもくすくすと笑っていた。


 が、やがて頃合いを見計らったようにして話を切り替える。


「……さ、そろそろ参りましょう?」

「あ、は、はい。そうですね……」


 そうしてぼくたちは、二人だけで屋敷を出た。


 ……いや、たぶん護衛の人が人知れずついてきてるけどね。視線を感じるし。


 ちなみに、女性をエスコートするなら腕を貸すべきかなあとも思ったんだけど、残念ながらハーフウィンディアのぼくの身体は、ライラさんとの身長差がかなりあってできなかった。

 喜んでいいのか悲しんでいいのかわからなかったよ。まあ、仕方ないですねと手を握られて、結局緊張したことには代わりないんだけど。


 さて、ともあれデートである。


 こういう時って、普通は男性がいろいろとプランを練っておくものなんだろうけど、ここはぼくにとって異国の地。土地勘なんてまったくないし、下調べをするだけの時間もなかった。

 なので、不本意ながら今回はライラさんに一任することにした。シエルに来た時は、ぼくが案内するからさ……。


「セフュード様は学者肌だと伺っていますので、やはり一番はここかと思いまして……」


 そう言って連れてこられたのは、図書館だった。


 ……言わせてもらおう。


 半端なく! でかい!!


 なんだよこれ!? 紙が貴重品なこの世界で、なんでこの規模の図書館があるのさ!?

 アレクサンドリアの大図書館か! 世界七大不思議か!


「ふふふ、すごいでしょう? ここには、ムーンレイスの色々な書物が集まっているんですよ」

「うーへえー……これはすごいや……」


 建物を見上げながらそう言うのが、精一杯なぼくだ。思わず足を止めて外観を眺めてしまう。

 それから半ば補導されるかのように中に入れば、そこを覆い尽くす書架と蔵書の数に、圧倒されるしかなかった。


 二階分くらいの高さがある空間に居並ぶ書架は、全部天井まで伸びている。これはもう書架というより、壁だ。壁がそのまま本棚になってるようなものだ。

 その中に、無数の本が所狭しと並べられている。ぱっと見た限りじゃ、その中に隙間らしい隙間は見たらない。全部埋まってるみたいだ。

 端から端まで行くのに、どれくらいかかるんだろう。それくらい面積も広い。


 なんだこりゃ。もう声も出ない。


「いかがです?」

「……いや、もう……なんていうか……すごいとしか……」


 正直、前世から数えてもこれほど巨大な図書館にはお目にかかったことがないんだよなあ。


 そんなことを考えながら、ぼんやりと周りを見渡していると、


「これはこれはライラ様、ようこそおいでくださいました」

「ええ、お世話になるわ」


 司書らしき人がやってきて、ライラさんと言葉を交わす。

 話しぶりからいって、どうやら顔見知りのようだ。


 しばらく会話を聞いていたけど、司書さんはちらりとぼくの顔を見て察したように頷くと、入場料の免除を伝え、それから営業スマイルを残して去って行った。


「……よかったの?」

「ええ。今日は勉強に来たわけでも、本を借りに来たわけでもありませんもの。むしろ、人の目はあまりないほうがいいですわ」

「それは……うん、確かにそう、だね……」


 デートの場に、関係のない第三者がいる状況が嬉しくないことは、さすがにぼくでもわかる。


「そう言ってくださると思っていました。……それより」

「?」

「ようやく口調を崩してくれましたね」

「え?……あっ」


 そこでぼくは、驚きのあまり素になっていたことにようやく気がついた。


 けど、ライラさんはそのままくすくすと笑いながら、


「いいんです、そのままでいてくださいまし。私、普段通りのセフュード様とお話ししたいのよ」


 そう言うので、迷いはしたけど、その提案には乗らせてもらうことにしよう。

 正直、ぼくのキャラじゃないしねえ?


 ……あ、でもせっかくだし。


「じゃあ、ライラさんもできれば素で接してほしいな?」

「…………、わかりました。ええと、では……セフィ? で、いいかしら?」

「うん。ぼくのほうが年下だし、あんまり敬語使われても、ね」

「ええ、では。……その、セフィ?」

「なに?」

「……えと、その、なんでもないですの」


 おや、赤くなってしまわれた。今までわりと余裕そうな態度だったのに。

 ぼくをニックネームで呼ぶのがそんなに特別なことなのかなあ?


 まあそんなことより、彼女は素でお嬢様口調キャラなのか。おいしいなあ、その口調。おいしいぞ。

 普通に敬語で接してる時とさほど変わらないと思われるかもしれないけど、語調や態度などから、今までは彼女なりに気を張ってただろうことがうかがえる。


 うん。飾った敬語なんかより、こういう話し方のほうがよっぽど萌えるよね!


「ええと、その、セフィはどういう本に興味がありますの?」

「んー、正直興味のある分野が広すぎるんだよねえ。でも……そうだなあ、まずはムーンレイスのことが知りたいな。何せシエルって本があまりなくって、あまり知る機会がなかったんだ」

「わかりましたわ、では参りましょう。こちらにその類の本がまとめられておりますのよ」

「わーい、楽しみだなー」


 そんな感じで、ぼくはライラさん……いや、もうさんはいらないかな。

 ライラと本を一緒に読むことになった。えーっと、こういうのをいわゆる図書館デートっていうのかな?


「こんなのはいかがかしら?」


 そう言ってライラが持ってきたのは、両腕で抱えてもなお余るほどの巨大な本だった。


「でっか!? って、ちょ、危ない危ない! 大丈夫?」

「ありがとうございますわ。でも、ここにある本は半分くらいがこれくらいのサイズですのよ?」

「まーじーで」


 言われて周りを見渡してみると、なるほど確かに。

 手元で扱えるサイズの本もあるにはあるけど、多くはとても大きい。ぱっと見た限り、一番多いのはA3くらいのやつかな……。

 こんな大きな本、正直使いづらいだけだと思うんだけど……。


 あー、いやでも、ヨーロッパのほうでは製本の大きさをとにかく大きくすることに注力してたこともあったか。バチカンとかにその手の本が残ってたような……。あれと似たようなものかなあ。


「……ムーンレイスの歴史、か」

「ええ。国が保管している歴史書の、簡易版といったものですの」

「おお、それは面白そうだね」


 てなわけで早速、二人で机の上に本を広げてその内容を読み進めることにする。……完全に文語体で書かれてるから、ちょっと読みづらいけど。


 内容は全三章仕立て。エルフィア文明時代とそれ以前を含めた先史時代、統一王国時代、現在だ。


 まあ、先史時代に関しては、史料がほとんど残ってないんだろう。ページ数的には、全体の10分の1ほどしか(1ページのサイズからして、それなりの文章量ではある)なかった。

 それに、この時代のことはほとんどろくな情報がないようなので、あまり深くは気にせずななめ読みした。どうせはっきりとわかっていないことに長々と時間を費やすほど、暇じゃないしね。


 唯一気になった点と言えば、今の王家は満月の神ティライレオルの血を引いている、それは神話の時代までさかのぼるとはっきり明記してあったところかなあ。だとするとめちゃくちゃ古い家系だよね、ここ。天皇家にも勝るんじゃないだろーか。


「でもまあ、さすがにそれを信じてる人はほとんどいませんのよ。私もさすがに眉唾ものだろうと思っていますもの」

「だろうねえ。何千年って、さすがに盛りすぎだよ」


 この辺りは、さすがに脚色だろうね。


 日本でも、アマテラスオオミカミという神の血を分けた一族が天皇として、国を治める神性と説得力を内外に提示していた。地球の他の文明も、似たような点は多々あることを考えると、ムーンレイスの場合もそれと似たようなものなんじゃないかな。

 王家ってのはやっぱり、それだけ国を統治する理由が必要になるものだよね。その点、神様の子孫っていうならそれは抜群だ。


「……統一王国時代って、今のムーンレイス王家が治めてたんだよね、確か?」

「ええ。こちらに書いてありますけど……満月の神ティライレオル様の啓示を授かった者が先頭に立ち、混沌としていた世界を……大陸を統一した、と言う風に言われております。シエルでも、そのように?」

「うん、大体そんな感じだね。ここまで細かくは教えられなかったけど」


 混沌としていた世界、というのはエルフィア文明が崩壊してしまった後、滅びかけた世界ということなんだろうなあ。


 元地球人として、進んでいた文明が失われるということが理解できないわけじゃない。地球だって、建設から2000年後も使われるほどの水道施設を誇ったローマ帝国の文明技術は、その分裂後に衰退してるし。

 けど、実際にぼく自身がそれを体験したわけじゃないから、その辺りのことはとても気になるよね。この世界の場合、どうして衰退したのかもわかってないわけだし。


 それとは別に、神の啓示を授かるっていう話は、眉唾じゃなくて実際にあったことだと思う。


 藤子ちゃんは、ムーンレイスでは年始に神様を本当に呼び出して教えを乞う行事があるって言っていた。それはつまり、神様と対話する技術がこの国にはあるということ。

 そしてさらに藤子ちゃんが言うには、その技術は明らかに今の技術を越えた魔法のオーパーツとも言うべき特級品だった、と。

 きっとその魔法は、エルフィア文明当時のものなんだろうな。どういう人だったかはわからないけど、それを保持し続けることができた人がいて、その人が今のムーンレイス王家の始祖になった、っていうことじゃないかなあ。


 まあ、そんな話をライラとしていいものかどうかわからなかったから、それらしい会話で繋げることにしたけれども。

 実際に年始の行事に顔を出すハルートさんなら、また話は別だったろうけど……悪いけどおじさんと二人っきりで顔突き合わせながら本を読むという趣味はぼくにはない。


「……けれど統一王国はあまり長くは続かなかった、か」


 勢力を一代で急成長させた国が長く続かないのは、この世界でも変わらないようだ。


 多くの人が急激な変化を受け入れられず、初代の王様が崩御してからわずか50年で統一王国は分裂……秦の始皇帝とかモンゴル帝国のチンギス・ハンを髣髴とさせる末路だなあ。

 後継問題と内乱が同時に勃発、っていうのはセオリー通りと言っていいんだか悪いんだか。


「色々な種族がいて、色々な主義主張がありますから。仕方ないと思いますわ」

「まあねえ。……けど、分裂の際に内乱で中央を追われたのが今のムーンレイスの祖、か。逆にそれを追い出した別の王統が今のセントラルに繋がると……」

「セントラルも私たちも、揃って『統一王国の正当な継承者』を自称しているのはそれが理由ですの。でも、実際のところは不明ですのよ。王統を示すレガリアはセントラルが持っていますけど、王統にのみ伝わる交神魔法を伝えているのはムーンレイスで、という具合なのですのよ」

「あー、そりゃややこしいね。でもそうか、二つの大国はシエルとグランドみたいな関係だったんだね」

「ええ、そういうことですわね」


 なるほどなあ。今のシエルとグランドの関係と照らし合わせれば、セントラルとムーンレイスの仲がよろしくないのもなんとなくわかる気がする。

 兄弟同士で争うことが信じられないという家はもちろんあるだろうけど、兄弟だからこそ起こる争いってのもあると思うんだよね。シエル・グランドにしろ、セントラル・ムーンレイスにしろ、きっとそういう少しセンシティブな問題なんだろう。


「……うーん、でも……」

「どうかしましたの?」

「いやさ、神様から助言を受けられるムーンレイスが強い国ってのはわかるんだけど。それを持ってないはずのセントラルが、同じくらいには勢力を持ってるのはなんでかな、って思って」

「……うーん、言われてみれば、確かに……」


 ぼくの言葉に、ライラが顎に手を当てて小首をかしげる。やけに様になってるなあ。美人は違うね。


 いやそれはともかく。


 ムーンレイスが持っているアドバンテージがどれだけ強力かは、考えるまでもない。

 助言云々を抜きにしても、神様が実際に国の状態を監視している状況で悪事を働こうとする政治家なんてそうそういないだろうしさ。国、特に王制の類を布いてる国の腐敗が通常上層部から始まることを考えると、その抑止力は抜群だろう。


 ってことを考えると、セントラルは神様の力も借りずに常に優秀な人材で上層部を固めてるってことになるんだろうか?

 それは……いくらなんでもありえないんじゃないかなあ……。


「……もしかして、セントラルにも何か秘密があるのかもね」

「と、いいますと?」

「よそに言えない機密事項を持ってるのは、ムーンレイスだけじゃない、ってことなんだろうなって。ムーンレイスだって、神様と会話する技術は他には教えるわけにはいかないじゃない?」

「なるほど、その通りですわね」


 ほいほいと国の重要なものを吹聴して回るのは、愚の骨頂でしかないわけだし。


「……ま、これ以上は考えても憶測以上にはならないだろうから一旦離れよう」

「はい。ええと、でもここから先のムーンレイス史は、セントラルとの戦いが中心になるので、完全には離れられませんけどね……」

「おや」


 読み進めていけばなるほど確かに、今の形を取ってからのムーンレイスの歴史は、その多くがセントラルとの戦いの歴史らしい。

 数十年の周期で、二か国は何度も戦争をしているようだ。なんていうか、中世ヨーロッパの十字軍みたいだな……。


 勝敗の行方はほぼ一進一退で、二か国の国境は頻繁に変わるとか……。この辺りは独仏の間にあるアルザス・ロレーヌ地方みたいだ。地続きの国はこういうのが大変ですなあ。

 それで、何回も続いている戦争を止めるために採られたのが、グランド王国を巻き込んだ東部連合の結成……と。


「なるほど、同盟国を間に挟むことで領土が隣接しないようにしたんだね」

「はい。セントラルとムーンレイスがかつて国境を争いをしていた地域をグランド王国に割譲することで、二か国の長かった闘争は沈静化しましたのよ」

「それからムーンレイスは、国力の回復と発展に力を注ぐことに専念して今に至る、かあ。大変だっただろうなあ……」


 戦争は、始めるより終わらせるほうが難しいもんな。


 ……しっかし、歴史を見る限りシエルは当初は一切関係なかったんだなあ。

 東部連合に参加したのが父さんの時代になってから、って……どんだけ足元見られてたんだろう。

 いや、占領する価値がないほど貧しい国なんだから、それも当然と言えば当然なんだろうけどさ?


「……でもさ、これ……」

「はい」

「ムーンレイスとの戦いをしなくなったセントラルが、次はブレイジアと戦いをするようになった、って……よく考えるまでもなくとんでもないことだよね」

「ええ、そう思いますの。かの国は、まるで戦争がしたいとでも言っているかのようですわ」

「うーん……」


 二方面作戦を採っていないあたり、かつてのドイツ帝国よりかは冷静なんだろうけど……。

 戦争をふっかける理由なんて、略奪くらいのものだろうに。日本の戦国時代じゃあるまいし、国を富ませるためにまず攻める、っていう発想はどうかと思うよ、うん。

 っていうか、その戦争状態を維持し続けることができる、その国力は一体どこから……。


 ……いや、この本はたぶん藤子ちゃんも読んだはずだ。いずれセントラルも彼女は調査するんだろうし、これも今は深く考えなくてもいい……か。

 うん、そういうことにしよう。


「まあいっか。ぼくたちがどうこうできることでもないし」

「それは確かに、そうですわね」


 苦笑を突き合わせながら、ぼくたちはそこで本を閉じた。


 いやあ、読み応えのある本だった。充実したひと時だったよ。やっぱり歴史は面白いね。


「……まだ時間あるよね? 今度はさ、ムーンレイスの文化とかそういうのが書いてある本があれば読んでみたいんだけど」

「構いませんわよ。待っていてくださいな、持ってきますわ」

「あ、待ってよ。せっかくなんだからぼくも行く。君一人にこんな大きな本持たせるわけにはいかないし」

「そうですか?……それじゃあ、少しお願いしますわ」

「うん、一緒に行こう」


 そうしてぼくたちは、この馬鹿でかい本を抱えて席を立つ。


 本を元の棚に戻した後は、文化系の本が並んでいる本棚で本を物色したわけだけど、これがいけない。

 元々、興味を持ったものはそのままついつい手を出してしまいがちな熱しやすいぼくだ。あっちへこっちへ浮気をしまくり、結果的にほとんど本を読むことはできずに昼時まで来てしまった。


 やってしまったとは思ったけど、後の祭り。

 ライラが楽しそうにしてたのが救いだけど、どこまでが本当かなあ。機嫌を悪くしてなければいいんだけど。


 デートって難しい。世のイケメンの方々は、本当にどうやって日々をすごしてるんだろうなあ……。


ここまで読んでいただきありがとうございます!


これほど難産だった回はかつてないです。

デートシーンってこんなに難しかったんですね……orz

うまくまとめきれなくて結局ここで終わらせられなかったし、なんていうかもう、もう……。

作品のテーマ上、できれば2月9日の漫画の日に更新しておきたかったんですけどねー……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし面白いと思っていただけましたら、下記をクリックしていただけると幸いです。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ