第43話 地球ではない、ということ
とろとろと意識が戻ってきて、ぼんやりと目を開ける。
どこか見覚えのある天井が、最初に見えた。けれどその視界は、いつもの半分しかない。
「セフィ……!」
その中に、母さんが顔を出した。
「……かあさん……?」
「セフィ……! よかった、気がついたんだな……!」
ぼくの言葉に母さんは、涙をこらえるそぶりも見せずにぼくを抱きしめた。
その瞬間、右半身から全身に向けて鋭い痛みが走る。けれどぼくは、母さんを押しのける気分にはなれなかった。
彼女の、母親としての気分を推し量って、じゃない。そこまでの精神的な余裕が、まだぼくには戻っていなかったのだ。
「……母さん……」
「うん……母さんはここにいるのです……だから、だから何も……何も……」
そのままぼくは、かなりの時間、母さんの腕の中で過ごすことになる。
そういえば、こうやって彼女に抱きかかえられるのはどれだけぶりだろう……?
ぼくは……前世の記憶があったから、親離れの早い子供だったんだろうなあ……。
それは……母さんにとってはもしかしたら、さみしいものだったんんじゃないだろうか……。
どれだけそうしていたのかは、よくわからない。
けれどぼくは、遠くから聞こえてきたあわただしい足音と、扉を勢いよく開け放つ音で意識を引き戻された。
「ベリー! セフィが目を覚ましたって!?」
「アル……うん……!」
父さんが、複雑な表情でぼくの前まで歩いてくる。
そして母さんに包まれたままのぼくと目を合わせて、深いため息をつきながら手を伸ばした。それは、ぼくの頭を静かに撫でる。
「……セフィ、……よく、がんばったな……」
「…………」
父さんの言葉に、ぼくは返事ができなかった。
きっとそんなつもりはなかっただろう彼の、直前に起こした音で目が覚めてしまっていたから。
音と共に、ぼくの脳裏によみがえったものは……。
「……ッ」
目から涙があふれた。
ガチガチと歯が鳴る。身体が震えた。寒い。熱い。そして寒い……。
そうだ。
あの人は……彼はもう、……いない。それが真実で、現実なんだと、無意識的に悟った。
「セフィ……」
「……ッ、せ、……っ、先輩は……ッ、先輩は……! ぼくたちを……ぼく、たちを゛……! かば、って……!」
息が乱れる。うまく呼吸ができていないみたいだ。
けれどもぼくは、確かに呼吸をしている。
誰よりも頼れる、小さいけれど大きなあの人を、踏み台にして……!
「セフィ……!」
母さんが、もう一度ぼくを抱きしめた。
「そんなに……自分を責めちゃダメなのです……! セフィは、セフィは精いっぱい頑張った、ティーアを守り切ってくれたのです……!」
「そうだセフィ、お前があそこで諦めていたら、俺たちは……大切な家族を一気に失うところだったんだ」
「……ッ、…………ッッ!」
もう、言葉を口にはできなかった。涙だけが、とめどなくあふれてくる。
2人は優しい。どこまでもぼくを……慰めてくれるのは、2人が親だからなのか。
でも、そうじゃないんだ。違う……。
その優しさが、とても――とても、そうだ、とても苦しい……。
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時間は無慈悲だけど、平等だ。誰にでも等しく、忘却と風化で抱き留めてくれる。
泣いて、叫んで、わめいて、そしてまた泣いて――。
そんなことを1時間以上続けたぼくは、しばらくしてひとまずの落ち着きを取り戻せた。
先に意識を取り戻していたティーアとも再会して、お互いの無事を喜んだりもした。
でも同時に、そんなことをしていいわけがないと思っている自分もいた。
今のぼくに、そんなことをする資格なんて、到底ないんだ……そう、思えてならなかった。
そして夜。
ぼくは自分の部屋で、ベッドの上に横になっていた。
ぼくの左目はつぶれてしまっていて、もう光を見ることはできないだろう。
残った右目で、自分の右半身を見る。そこに、見慣れた右腕はない。
あの時……完全に我を忘れていたぼくは、相手の命を奪う引き換えに利き手を差し出したから。それは結局失敗して、無駄骨を盛大にへし折る形になったけど。
ともあれぼくの腕は、回復魔法では治せないほどぐちゃぐちゃだった。『不死身』と言われる母さんですら治せないほどに……。
まあ……別に腕の1本や2本……命に比べれば安いものだ。利き手が使えないなら、左手を利き手にすればいいんだから。
「…………」
頭に浮かぶのはただ1つ。後悔。
ぼくがもっと気をしっかり持っていれば……あそこで油断したりなんかしなければ……。
トカゲの中にいる、本当のマスターモンスターに気づいてさえいれば……。
先輩は、死なずに済んだかもしれない……。
そうだ、ぼくが全部いけないんだ……ぼくが……。
『相当参っておるようじゃな』
出し抜けに、日本語が部屋の中に響いた。
その声にはっとして顔を上げれば、部屋の真ん中に黒い宝石のような四角い何かが浮かんでいた。そこから、表面に波紋を起こしながら、見慣れた少女がやってくる。
この世界じゃない世界から来た魔法使い……藤子ちゃん。
『呼び出された履歴が何度も続いておったから返信したが……出なんだのは色々あったからのようじゃのう』
『……藤子ちゃん……』
彼女は、いつもより神妙な面持ちだった。いつもだったらこんな時でも、自信たっぷりに笑っていそうなものだけど。
『ひどい顔をしておるぞ。まずはその涙と鼻水まみれの顔をなんとかせい』
少し苦笑して、藤子ちゃんがタオルを投げてきた。
精神的な余裕ゼロだったぼくは、それをかわすでも受け取るでもなく、顔に直撃を受ける。
『……どこに、……行ってたのさ……?』
癪だけど、それでもタオルで顔をぬぐいながらぼくは聞く。
自分でもわかるくらいに棘のある言葉だったけど、仕方ないじゃないか。だって、だって藤子ちゃんがもっと早く通信に応じてくれたら、こんなことにはならなかったかもしれないじゃないか……!
『ムーンレイスの王宮に。以前、伝手があると言ったじゃろう。ムーンレイス式の印刷機を見せてもらうために、月の巫女に謁見しておった』
『月の、巫女……?』
『日本で言えば天皇のようなものじゃな。厳然たる権力も保持しておる点は異なるが』
『…………』
『とはいえ、さすがに印刷所なんぞ見せてはくれんようじゃがな。月の巫女に謁見できただけでも良しと思え、そんな様子であった。まあ、まだ時間はある。焦らず探っていくさ』
『…………』
そうか……それで通信に出られなかったのか……。
確かに……天皇陛下みたいな人に会ってる最中に他人と、それも立体映像のリアルタイム通信なんてするわけにはいかない、か……。
それにどちらかといえばこれ、朗報……だよなあ……。
藤子ちゃんが、ムーンレイスの王様に会った。会えるだけのことをした。それはたぶん、ぼくがやろうとしていることをさらに実現に近づけるもの……なんだろうけど。
まるで喜べないぼくがいる。そうじゃないんだ、と思っている自分が。
原因は……言うまでもない……。
『お主は災難であったようじゃな。話は聞いておるぞ。まさか左目と右腕を失うとはのう……』
災難……?
あれは、あの人の死は、災難なんて言葉でくくれるような、そんなものじゃないだろう……!
『それに……シェルシェが死ぬとは。惜しい人材を失ったものよ』
けれど藤子ちゃんは、ぼくのそんな、心の中の火種を無視して言葉を続ける。
それは意図してやっているのか、いないのか……ぼくにはわからない。
『これでお主の夢も少し遠くなったな。あやつがいなくなったことでできなくなることは、かなり多いぞ』
『…………』
『代わりの人員を見つけるというのは……うむ、少なくとも学校と言う狭い世界では難しいじゃろうなあ』
『…………』
『所詮子供では、できることは限られるものな。あやつのような転生者はそうはおらんじゃろうし……』
『……やめてよ……』
口を開かないぼくを無視して話を続ける藤子ちゃんに、ぼくは思わずそう言った。言わずにはいられなかった。
けれど藤子ちゃんは、やめようとしない……。
『そうもいかんじゃろう。優秀な助手が死んだのじゃ、次の手を考えねばな……』
『やめてくれよッ!』
そんな彼女に、ぼくは叫ぶ。
叫びながら、ベッドを思いっきり叩く。振動が左手から全身に伝わって、ないはずの右腕が痛んだ。
『やめてよ……! 先輩が、先輩が死んだのに……なのに、そんな……そんなっ!』
『何を言うておる、だからこそ言うのであろう』
『どうして! 人が、人が死んだんだよ!? どうしてそんなに……っ!』
いつものぼくだったら、藤子ちゃんの言い方があおるようなものだということに気づけただろうか? わからない。
ともあれぼくは、衝動的に彼女の胸ぐらをつかんだ。
彼女はそれをかわすことなく受け入れながら、その美しい二色の瞳でぼくを見る。
『人が死んだ? そうじゃな、死んだな。で、それがどうかしたのか?』
『……っ!?』
そして、いとも軽く言う。
『金は命より重い……と、言うのとはまた少し違うがな。所詮、生き物の命なんぞは瞬きの刹那で始まり終わる、極めて軽いものにすぎん。
……などと地球の日本のどこかで言えば、目の敵にされるやもしれんが、わしに言わせればそんな世界の命こそ路傍の石みたいなものじゃ』
『…………』
『この世界は危険が多い。魔獣が各地に跋扈し、人を襲う。武器や魔法があったところで、所詮人間のできることなぞしれておる。ましてダンジョンの中で死ぬ人間が、一年にどれほどいることか。
いいかセフィ……この世界の命はな、軽いんじゃよ』
『……ッ!』
『シエルは安全じゃ。争いはない、魔獣との遭遇も少ない。人々の暮らしは豊かではないが、それでも平和で、安全じゃ。しかしセフィ、お主は自覚せねばならぬ。
この世界は、地球ではないのだ。日本ではないのだ。身近に潜む危険の度合いは、その比ではないことを知るがいい』
『……そんな、……ことは……』
わかってる。
そう言おうとしたけど、ぼくの口はそれ以上動かなかった。
そしてそれも見越しているかのように、藤子ちゃんがさらに畳み掛ける。
『いいや、わかっておらぬ。お主は心のどこかで、今の暮らしも地球での生活の延長だと思っていたであろう? 平和なこの国の空気になじみすぎて、そう思っていたであろう?
悪いとは言わぬ、じゃが良いとも言えぬ。そして……その甘い考えが何を引き起こしたか? お主は、それをしかと考えねばならん!』
『……っ!』
彼女のその言葉は、ぼくの心を貫いた。
それだけその言葉が、今回の騒動のすべてを総括したもののように聞こえて。
そうだ。
ぼくは……ぼくは、武術も魔法も、そこまで真面目にやっていなかった。ぼくがこの世界に生まれてやっていたのは、ただひたすらに、絵の練習とそのための技術開発だけだ。
だってぼくは、……漫画家になりたかった。自分の中に生まれてくる物語を、絵で語りたかった。そのために必要なものがないこの世界で、それを目指すために……ぼくは、自分なりにがんばってきた……つもりだ。
その分、この世界で生き残るために必要な技術の習得を疎かにしてきた……そういう、ことなんだろう……。
だからこそ……ぼくはあの時、肝心なところで魔法を失敗させた。
あるいはそんなだからこそ、先輩はぼくたちをかばって……!
『……っ、う……っ、ひ、ぐ……! 藤、子ちゃん……! ぼく、……ぼく……!』
『考えよ、セフィ。此度の結果が、いかなる過程からもたらされたのかを。どうすれば二度とかようなことにならぬかを。今お主がやらねばならぬことは、己を責めることでも、ただ嘆き悲しむことでもない。
……無論、悲しむなとは言わぬ。じゃがそこで立ち止まるな。他人からもらった命の使い道……しかと考えよ』
『……っ!』
ぼくは頷く。頷くことしかできなかった。
そんなぼくに、藤子ちゃんは薄く笑う。
それは、今まで見たことのない笑顔だった。
『……すまぬ。わしに死人を甦らせることができれば、……良かったのじゃが……』
そう言う藤子ちゃんは、とても優しくて、どこか悲しそうな、切なげな……そんな、女の子の顔をしていた。
その顔に、ぼくは少し冷静になる。
確かに彼女は、それ以外のことなら大体はできると言っていた。けれど今までの発言から行くと、そんなことを考えようと思う人ではないようにも思える。
……確か、200歳を超えてたっけ。彼女の年齢は。
ぼくの前世の、10倍近い時間を生きている藤子ちゃん。彼女にも彼女なりの……今のぼくみたいな心境を味わったことが、あるんだろうか……。
……そういえば、ぼくは藤子ちゃんに色々と助けてもらってるけど、彼女のことってほとんど知らないな……。
『……わしにできることは、これが精一杯、じゃ』
ぼくがまだ涙でかすむ右目で藤子ちゃんを見ていると、その言葉と共に彼女は、にやっと笑った。
今までの儚い表情が嘘のような、小憎たらしい笑み。いつもの、勝ち誇ったような、そんな顔だ。
そしてその瞬間。どこからともなく、青い花がぼくを包む込んでいく。
『千早ふる、神生す華のさきはひを――受けて歩まん、彼方まほろば』
藤子ちゃんが静かに、一句詠んだ。どこか懐かしい、日本の和歌。日本語独特の趣が、ぼくの耳にはよくなじむ。
直後に、ぼくは身体の異変を感じて目を丸くした。
異変と言っても、悪い変化じゃない。ぐにゃりとした奇妙な感覚と共に、光が腕の形を取ってぼくの肩から先を補うように取りついたのだ。
するとすぐに、ぼくは失っていたはずの手の感覚が戻ってきたのを感じてもっと目を見開く。
そのまま瞬きも忘れて、元の人肌を取り戻していく光を凝視し続ける。
そこでぼくはさらに、もう一つの異変に気づいた。
左側の視界が、開きつつあるのだ。
そんなバカな! だってぼくの左目は、地面に落下した時に確かに、潰れたはずで――!
『「仙光杜若」』
混乱しすぎて完全にフリーズしているぼくの前で、藤子ちゃんがやはり静かに言う。
『わしが持つ、唯一の癒しの魔法じゃ。命がそこに残っているならば、肉体の瑕疵全てを瞬時に癒す』
『な……なな、な、な……』
どんだけ規格外だよ――!?
っていうか、回復魔法はこれしか持ってない!? じゃあ、軽いけがでもこんなとんでもない魔法を使ってるってこと!?
いくらなんでもぜいたくすぎやしませんかね、それ……!
なんて思っている間に、ぼくは完全に右腕を取り戻した。左目が映す景色も、元通りだ。
……手を動かしてみる。違和感はない。まったくない。
っていうより、右腕をぶっ壊されたことなんて、まるでなかったかのように、完全に治ってしまっている。
『……と、とう、こ、ちゃん……』
『ふふ、死人はわしも連れ戻せぬ。しかし生きているならば、わしは完全にそれを治せる。
……此度のこと、まこと遺憾ではあるが、わしとて責任を感じておらぬわけではない。……故に、これを持て』
『……?』
まだ混乱が続いているぼくに差し出されたもの。
それは、まるで地球を思わせる輝きを持つ、青い宝石……がはめ込まれたペンダントだった。
どことなく、藤子ちゃんの左目を思わせる色合いだ。……ていうか、なんの石を使ってるんだろう……?
『それはアストラ。わしが造った魔法道具じゃ』
『……L77星から来た巨人の、双子の弟のほう?』
『古いな、おい。お主は世代ではなかろう』
『いやその、一応たしなみとして?』
『何故疑問形じゃ……というか、身体が癒えて少しは調子が戻ってきたか?』
『え、あー……そう、……かな……』
とんでもないもの体験させられたし、ね……。
『話を戻すぞ。それはアストラという魔法道具で、わしが造った。魔力を与えさえすれば、中に封じられたわしの魔法が発動する』
『……誰でも魔法が使える道具、ってこと?』
『左様。相応の魔力は使うが……それだけじゃ。力量は関係ない。わしの魔法はいずれも高消費じゃが、お主は所有するマナが多い故、なんとかなろう』
『はあ……』
『中に入っているのは、「百合籠」という防御魔法じゃ。神々の攻撃ですら数発は耐えるわしの防御魔法故、使い道は広いぞ。安心して使え』
『ファッ!?』
神様の攻撃すら防ぐ!?
どんだけバカげた(褒め言葉)魔法だよ、それ!?
そんなのが、ただマナをつぎ込むだけで使える!?
マジで言ってんのこの子!?
『有用性は理解できるな?』
『ももも、もちろんっす……』
連続で頷きまくるぼくを尻目に、藤子ちゃんはまた笑う。
それから一旦ぼくからそのアストラなるものを取り返すと、それをぼくの首へとかけてくれた。
『宝石がこの道具の肝じゃ。扱いは女子を扱うように、丁寧にな』
『ウィッス』
『それから、他人に取られたらどうなっても知らんぞ』
『そ、それはね……誰でも使えるってことは犯罪者でも使え……』
『このアストラが流布したせいで、世界大戦が起こったからのう』
『こないだ言ってたあれはこいつのせいかよ!? っていうか、どこが「簡単」!?』
『はっはっは、この程度「簡単」と言えねば神とは戦えんよ』
『君は魔界塔士か何かかい!?』
『かみはバラバラになった』
『チェーンソー使っちゃったー!!』
……藤子ちゃんに使われた魔法で、精神的ダメージまで回復してしまったのか? それともただ単に一時的な高揚なのか?
そのへんはよくわからないけど……でも、いつも通りのノリを引き出そうとする彼女は、やっぱり相応の時間を生きているだけはあるんだろう。ぼくはあれよあれよと言う間に、彼女のペースに引き込まれていく。
……ぼくに対して、慰めの言葉よりも先に叱咤の言葉を投げかけたのは、後にも先にも藤子ちゃんだけだ。
それは、慰めの言葉に対して違和感しかなかったぼくにとっては、むしろ逆にしっくり来た。
たぶん……ぼくはぼくのやってしまったことを、他人の手ではっきりと認めさせてほしかったのかもしれない。
……シェルシェ先輩は、もう二度と帰ってこない。それが、ぼくの罪。
でも彼は、ぼくを助けてくれた。こんなぼくを、その身を挺して。
だったらぼくは、それに恥じない人間にならなきゃいけない。きっと、そうだ。
――この世界は、地球ではない。
ぼくにツッコミをさせようとする藤子ちゃんが真面目に言った、そんな言葉を思い返しながらぼくは、その意味を考えて行こうと思う。
そして最終的にどうすればいいのか……それは、これからぼくが背負っていかなきゃいけないもの、なんだろう……。
第二章 幼年期編 完
ここまで読んでいただきありがとうございます!
これにて第二章は終了です。
次回から第三章に入り、舞台も都のほうへと移して行こうと思います。セフィたちもゼロエイジを脱出です。
ただ、第三章以降のプロットがまだほとんどできていませんので、明日はちょっと更新をお休みしたいと思ってます。
見通しが立ち次第執筆再開しますので、それまでしばらく止まりますがなにとぞご容赦を。
そしてみなさん、これからもよろしくお願いいたします!




