第96話 闇の国のお姫様
港町のリッテルリヒトを出発して六日。ぼくたち一行は無事に機工都市テクタに到着した。
工業の中心と言うことで、工場が立ち並ぶ街を想像してたけど、案外そうでもない。
よくよく考えれば、冬の間王様が滞在するんだし、ある程度は外見も重視するものだよねと思い直したのは城門をくぐってからだった。
立地はY字状に二つに分かれた川を背にしている。ほとんどの方向が川でふさがれているから、防衛能力は高そうだ。常時背水の陣、とも言えるけど。
そしてその街並みはと言うと……。
「……なんか、質素だねえ」
それがぼくの第一印象だ。
鮮やかな色彩はあまりなく、モノトーンが基本となっている。離宮があるなら、もう少しきらびやかになっていてもいいと思うけど……。
「いやいや、よく見なさいよ。ほらたとえばあの彫り物! めちゃくちゃ手が込んでて、並みのものじゃないわよ!」
「……わたしよくわかんない」
「かーっ、これだからお子ちゃまは。いーい? 魔人族は元々信仰上、黒や白といった派手じゃない色を好むわ。その上で豪華さを出すために工夫する技術として発達したのが、ああいう彫刻なんかの細工なのよ!」
ドヤァ! と説明をしてファムルさんが胸を張る。
ぼくの肩の上で。
普段は自分を子供と言ってあれこれ言う割に、こういう時は大人を気取るんだからもう。
あと、ご高説は結構だけどさりげなく邪魔なんですけど?
「ははは、鉛筆作るのに軟黒曜を砕くってんで、セフィと軽く口論になったのも懐かしいなあ」
「あーあー、そんなこともあったねえー。でも今はもう、この国でも鉛筆が普及してるんでしょ?」
「だなあ。リッテルリヒトじゃ、船乗りにも重宝されてたな。水にぬれてもにじまないってんで」
「へえ、先輩そんなところまで見に行ってたの?」
「お前と違ってそこそこ時間あったからな」
竜車の中でそんなことを語らいながら、改めて街を眺める。
うん……確かにファムルさんが言う通り、随所に趣向を凝らした細工が施されている。
建物の入り口には、必ずと言ってもいいほどその上部に紋章が刻まれている。それは複雑なものだったりシンプルなものだったり様々だけど、丁寧な仕事ぶりが光ってる。建物によって違うから、あれは家紋みたいなものかな?
近づいてくる城壁は絵が描いてあると思ってたんだけど、近くまで来るとわかる。これ全部飾り細工だ。
マジか。城壁全体に施すとか、いくらなんでもやりすぎじゃない? 色を付けたほうが簡単だろうに……。
「殿下、間もなくテクタの離宮です。ご準備を」
「あ、うん」
そして開いていく門をくぐると、立派な王宮が現れる。
そのたたずまいは、クレセントレイクで見たお城とかなり似ている。もちろん細かいところは違うんだけど、全体的なシルエットや基礎的な部分はほとんど同じなんじゃないだろうか。
目立つ違いは、やっぱり色か。
クレセントレイクでは、漆喰か何かだと思うけど白で外観は統一されていた。湖上に浮かぶ白亜の城、という感じでとても絵になっていた。
対してこちらは、何を使っているかわからないけど黒で統一された外観だ。おどろおどろしい装飾なんかはないけど、やはり魔王城って言葉が脳裏をよぎる。
規模は……さすがに都ではないからか、こじんまりとしてるけど。それでも、ハイウィンド王宮よりは大きいんだよなあ。うーん。
これでオブシディアンの都はとなると、果たしてどれほどのものなんだろう……。
そんなことを考えながら離宮を観察していると、出迎えの人たちがやってきて竜車が止まる。細かい打ち合わせは、ぼくたちより先に入った人たちが済ませているはずだから、この辺りは気楽だ。
それでも礼儀は大切だよね。粗相のないようにしっかりと挨拶を済ませて、ぼくは来訪を告げた。
それから離宮……の、離れへと通される。客人はここで寝泊まりするようになっているらしい。
案内された部屋は、やはりムーンレイスの様式によく似たゲストルーム。調度品のチョイスなんかは違うんだけど。
「魔王陛下は現在、王太子様や四天王と共に神話級ダンジョン、シフォニメル王墓に潜っておりまして、まだ数日はお戻りにならないと思われます」
そこで告げられた内容に、思わず目が点になった。
国家元首が、その跡継ぎや側近と一緒にダンジョンに潜ってる!?
それって政治は一体どうなってるんだろう。うちの父さんだって、ダンジョンには潜らないよ?
「ご安心ください、目的はモンスターがドロップする資材集めですので、大事には至りませんよ」
いや、そういうことを気にしたわけじゃないんだけどね!?
ていうか、神話級でアイテム集めができる辺り魔王様の実力がうかがえるね! 藤子ちゃんにはかなわないんだろうけど、もしかしてこの世界で最強の個人なんじゃないの?
「……ではその、陛下との謁見は……」
「はい、陛下がご帰還してから、となりますね。その間は、テクタをご自由にご覧ください。セフュード殿下は開発などに興味がおありらしいので、うちの国でもそれに詳しいものが案内をする手はずになっています」
「あ、は、はい、ありがとうございます」
「本来ならやはり、陛下へのお目通りをしてからが筋なのでしょうけどね。うちの国はどうしても、魔王陛下御自らそのお力を定期的に示さないといけないのです」
ああ……やっぱり戦闘民族なんだ……。
そのための神話級か……。藤子ちゃんがいなかったら、神話級踏破はこの国の人が最初だったんだろうなあ……。
「あと、殿下に出席していただく夜会についてですが……」
うわあ。
来たよ、やっぱり。戦闘民族でもそういうことするんだなー……。
毎回言ってるけど、貴族同士のやり取りは辟易するし、堅苦しいのは好きじゃないしで、ぼくはそういうの極力遠慮したいんだ。
そもそも、複合機の解析は結局ほとんど手が付けられてないんだぞ。自分の時間がこの外遊の間なさすぎて、ちょっと欲求不満だ。
「テクタ公をはじめ多くの貴族が声を大にされましたが、王族のみの小規模なものとなっておりますので、ご安心ください」
おや?
そ、それはわりとありがたいけど、どうしたんだろう?
確かに王族の歓待を王族がするのは妥当かもしれないけど、貴族は全部締め出してって今までに経験がないぞ。
「……ふふふ、どうやら予想外だったようですね。ですが王女様が、あなたにはそのほうがいいと断言なさいまして。今を時めく殿下のお言葉でしたので、そのようにとりはからせていただきました」
「さ、左様ですか。そのお心遣い感謝いたします。王女殿下にはぼくが感謝していたとお伝え願いますか?」
「ふふ、明日にでもお会いできますから、その時に直接仰ってください。先ほど申し上げた案内役は、王女様御本人になりますので」
「!? え、あの、それって」
「ご安心ください、王女様は堅苦しいやり取りやしきたりは気になさらないお方です。恐らく、殿下とも気が合うと思いますよ」
「そ、そうですか……ありがとうございます」
開発に力を入れてる人って、王女様かよ!
王女様って言えばおしとやかで物静かな……こう、ライラみたいな人がぱっと思い浮かぶけど、この国の王女様はどうやらかなりの庶民派らしいな。
ぼくのうわさはたぶんこの国にも出回ってるんだろうけど、そこからぼくの性格を読み解いて七面倒くさいパーティを回避してくれたのは、正直超ありがたいぞ。
これで王族でありながらそっち方面に力を入れてるってんだから、確かに気が合うかもしれないなあ。
「では、明日は八時ごろに朝食をお持ちいたします。それから九時ごろに王女様がお迎えにうかがうはずです。その後のことは、王女様とご相談して自由にお決めください」
「わかりました。ご説明、ありがとうございます」
かくしてやり取りを終えたメイドさん(頭から山羊みたいな立派な角が生えた、足が逆関節の巨乳さん)は恭しく頭を下げて部屋から出て行った。
それからすぐに、後ろからファムルさんの声が飛んでくる。
「あの胸は全人類に対する宣戦布告よ! 破壊しつくしてやるわ!」
「やめてくれファムルさん! あんたが言うとマジで洒落にならねえ!」
「何よ! そういうあんただって巨乳族じゃない! それ以上言うなら蝋人形にしてやるわよ!?」
「理不尽すぎねえ!?」
……振り返れば、いつものメンバーがじゃれ合っていた。うん、じゃれ合っている。誰がなんと言おうとね。
その中からティーアがやってきて、不安そうな顔を隠そうともせずにぼくの腕を取った。
「……兄様、兄様は大きいほうが好き……?」
そうだね、ティーアもそういうお年頃だね!
でも妹よ、安心したまえ。ぼくは別に胸に執着はしないぞ。
「そんなことは気にしないよ」
「ホント……?」
「うん。ぼくは別に大きい小さいは問題じゃないと思ってる。重要なのは本人に似合ってるかどうかだと思うよ」
「わたしは?」
「ティーアはあんまり大柄じゃないから、今のままでいいよ。だから無理なことはしないでね?」
「……うん!」
そこで安心したのか、ティーアはようやく笑った。
うむ。やはりおっぱいの話題は、どこの世界に行ってもどこの人種であっても女性共通の問題なんだね。
ていうか、個人的には身長が20センチ程度しかないファムルさんたち夢人族の貧乳巨乳という判断が、どういう風になっているのか気になるけども。
そして悩みを振り切ったティーアは、ファムルさんと先輩のやり取りを余裕の表情で見守る。
ぼくは……口をはさんだら絶対こっちに飛び火するから、トイレを装ってそそくさと部屋を後にした。
戻ってきた頃には収まってたけど、聞いたところではフィーネがキレたらしい。
今までほとんど存在感を無くして、陰ひなたに外遊の旅を支えていた彼女がキレるとか、よほどのことがあったんだろうね。
でも、それについては聞かぬが花だろう。ぼくは藪をつついて蛇を出すような行為はしないのだ。
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さて翌日。
旅の疲れから結局昨夜も複合機はほとんどいじれなかったけど、ぐっすり眠れたからよしとした朝だ。
朝食を手早く済ませて、いつでも王女様が来てもいいように準備をしつつ、やや空いた時間に絵の練習をしていた時だ。
ノックの音がして、室内にいた全員に緊張が走った。ぼくも例外ではなく、慌てて筆記具を片付けてその場を取り繕う。
はてさて、どんな王女様だろうか……?
「どうぞ」
「失礼します」
そして現れたのは……なんと、どこからどう見てもまだ幼児の女の子だった。
手入れの行き届いた茶髪は、肩甲骨あたりまでかな。そこからのぞく耳は、魔人族らしくとがっている。エルフ耳だ。肌はかなり白い。今まで見たことのある人の中でも、一番かもしれない。
その白い顔の、目元。そこには、空気にさらされる直前の鮮血のような、目も覚めんばかりの赤色の逆三角形が描かれている。あれは化粧だろうか?
そんな女の子がかわいらしい服に身を包んでいるので、なんだかお人形さんと出くわしたような気分だ。ぼくも大きくはないけど、さすがに彼女は小さすぎる。
彼女の瞳は……ぼくやトルク先輩と同じカルミュニメルブルー。どうやら魔法方面に適性があるみたいだ。
……って、あれ? なんだかちょっと赤くなってるような……。もしかして泣いてた? どうかしたのかな?
「はじめまして、セフュード・ハルアス・フロウリアス殿下。こうしてお会いできたこと、光栄に思います」
いろいろ考えていると、女の子は優雅に微笑みながらぺこりとお辞儀をした。
その所作はとても道に入っていて、一体この子の年齢はいくつなんだろうと疑問が浮かぶ。
「ボクはアムスクェイア・リ・エル・ワイゼリスと申します。どうぞお気軽に、ケイとお呼びください。以後お見知りおきを」
そしてそう名乗って、女の子……ケイ王女は再度お辞儀をする。
ボクっ娘! 王女様でボクっ娘! これは胸が熱くなるね!
……って、そこじゃない、そこじゃ。このまま黙ってたら失礼だぞ。
そこでぼくは、改めてマナーに沿って返答することにした。
「ご丁寧に、ありがとうございます殿下。既にご存じのようですが、改めまして……ぼくがセフュードでございます。こちらこそ、宜しくお願いします」
そして手を差し出したぼくの手を、ぼくよりも小さいケイ王女の手がそっとつかんだ。
……うーん、小さい。これくらいだった頃がぼくにもあったはずだけど……一体この子、何歳なんだろう?
おっとそうだ。ニックネームで呼んでもいいと言ってくれたわけだし、ぼくもその辺りのことは許可しておこう。
「先ほど殿下は、愛称で呼んでも構わないと許してくださいました。ですので、ぼくのこともセフィと、そうお呼びください」
「……っ、わ、わかりました、そうさせていただきますね、セフィ王子」
「はい、ありがとうございます、ケイ王女」
ぼくに応じたケイ王女は、なんだか一瞬言葉を詰まらせてすごく嬉しそうな顔をした。
何か思うところがあるんだろうか。それとも、彼女がやってきたことの先駆者的な存在として、知らないうちに尊敬されてたとかだろうか?
もしそうなら、ぼくも有名になったものだけども。いやまあ、さすがにそれは自意識過剰だよな。うん。
「あとそうそう……紹介します。ぼくの妹の」
「……ティーアと申します。よろしくお願いします、王女様」
忘れがちかもしれないけど、ティーアだって王女だからね。
……完璧な作法とは裏腹になんかちょっと表情が硬いんだけど、もしかしてこんな小さい子に嫉妬してたりしないよね、ティーア?
単純に緊張してるだけだよね? そうだよね?
「はじめまして、ティーア様。『不死身』のベリー様の血を受け継ぐナルニオル様の申し子、というお噂はかねがね」
「ふえっ? そ、そう、かな……わたし、そんなに有名かな?」
「はい、一部の王族には有名ですよ。兄上であらせられるセフィ王子の、最強の剣と聞き及んでおります」
「ささ、最強の剣……えへへ、そうかなあ、わたしなんてまだまだだよ」
直前までの態度はどこへやら。ティーアはすっかり照れてしまっているようだ。
……うーん、どう見てもケイ王女のほうが年下だと思うんだけど。ティーアの扱い方を随分心得てるなあ。もしかして、見た目が幼いだけで本当はもっと長生きなのかな。
そういえば、ファムルさんも不老だったっけ。可能性は十分あるよね。
「それから……こちらは学校時代の先輩で、ぼくとは共同で様々な開発をしてくれた」
「あ、えーと、トルク・エマ・ルザリアニスです。王女様に置かれましては、ご機嫌麗しゅう……」
「そう畏まらないでください、トルク様。セフィ王子と肩を並べられる、しかもルザリアニスの姓を下賜されるだけのお方なのですから、少しくらい崩していただいても結構ですよ」
「あ、ありがとうございます……どうも、こういうことは苦手で」
「ふふ、よくわかります。ボクもあまり得意ではないんですけど、人の目があるうちは仕方ないですよ」
苦笑を浮かべるトルク先輩に、ケイ王女は茶目っ気たっぷりにウィンクしてみせた。
そんな、あまり王族らしからぬ態度に先輩は、何かを感じ取ったのか。
直前までのがちがちに緊張した様子とは裏腹に、気負いのない笑みを浮かべて握手を交わしていた。
慣れてるなあ。ケイ王女も、普段から市井の人たちと気楽に接してるのかもしれない。
だとすると、昨日のメイドさんが言っていた気が合うと思う、という発言は確かに納得だ。
「あとついでに……」
「ちょっ、ついでって何よー!?」
「だって別にぼくと深い関係があるわけでもないし……でもお世話にはなってますから……」
「もー! 失礼しちゃうわね! 仮にも王女様の前なんだから、そこは繕いなさいよね。……と、失礼いたしました」
ぼくと少しだけいつも通りのやり取りを交わしたファムルさんは、なんと王女に向かって最敬礼を取った。
そして、普段の様子なんてまるで考えられないほど立派な挨拶を始めたのだ。
「あたしはファムル・アグリア、ご覧の通り夢人族の端くれでございます。故あって森を離れ、こうして各地を流浪しておりましたところを、殿下の御父君、ディアルト陛下との御縁を賜りまして、今は殿下にご同行しております」
「そうでしたか……では、セフィ様のここまでの道行きも、あなたのお力添えがあってのことだったのですね。ありがとうございます、ファムル様。……でしたら、あなたは殿下の命の恩人。どうぞ楽になさってください」
「畏まりました。……やーやー、話の分かる王女様で助かっちゃった! あたし、やっぱりこういうのが性に合ってるのよね!」
「ふふ、ボクもそう思います。明るい笑顔が素敵な方ですね……ディアルト4世陛下も笑顔が素敵な方とうかがっております、きっとお似合いですよ」
「ふやや!? い、いやあああ、な、何をおっしゃるのやらですやらっ? うへへ、あたしはそんな大層なものじゃございやせんぜー王女様ぁー」
だめだった。
ファムルさん……一瞬見直したんだけどな。
百歩譲って、ケイ王女の敬語無理しないでいいよ発言からの素に戻るはいいとしても、父さんの話題が出た瞬間にその崩れっぷりはさすがにどうかと思う。
本当に父さんに弱いんだな、ファムルさん。ティフさんも言ってたけど、さっさと告白しちゃえばいいのに。
「……ふふ、賑やかで楽しいお仲間ですね、セフィ王子」
「あはは……そうですね、自慢の仲間ですよ」
まあ、これは嘘じゃない。
ティーアやトルク先輩はもちろん、いつも明るいファムルさんはもはやムードメーカーだし。
さらに言えば、ファムルさんは伊達に長く旅をしているわけではない。知識は豊富だし、色々な場面で的確なことを実は言ってくれてるからね。
本人に言うと調子に乗るから、絶対言わないけどね!
「……嬉しいなあ」
「……えっ?」
今、ケイ王女はなんて言った? 嬉しい?
……どういうことだろう? 羨ましいとか、そういうのならわかるけど。嬉しいって……?
「あっ、いえ、なんでもありません。それよりセフィ王子、今日のこの後について話し合いませんか?」
「あ、うん。……はい、そうですね、そうしましょう」
「皆さんの意見もお聞きしたいので、テーブルを使いますね。よろしいですか?」
「はい、ぜひ」
かくしてぼくたちは今日の予定を話し合うことになった……んだけども。
見間違いだろうか?
ぼくの前を通るケイ王女が、目をぬぐっていたように見えたんだけど。あれは、涙を流していたようにしか見えなかった。
今までの会話の中に、そんな要素があったかなあ? ないと思うんだけど……。
……ケイ王女。闇の国ブレイジアの、王女様。
もしかしてだけど、彼女は普通の人間ではない……のかもしれない。
そんなことを考えながら、ぼくは彼女と話を詰めていくのであった。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
新キャラ登場。
幼女枠です。
繰り返します、幼 女 枠です。




