劣悪環境
「はい、ご主人様の朝食。ご主人様がよく私らに食べさせたソースをかけているから、おいしいでしょ。」
そういって、出されたのは、カチカチのパンに茶色いソースが、かかっていた。そのソースに昨日食べた、ゴブリンの脳みそと似た色の粒粒が混じっていた。パンはものすごく臭かったが残さずに食べないと、鞭で叩かれたり、炎で燃やされたりするので、吐きそうになるのを耐えながら何とか食べきった。
今日私を叩きのめす元奴隷は、赤髪の奴隷だろう。もうほとんど目が見えないが、髪の色が赤いからだ。
「さて、何か言いたいあるの。」
もしかしたら許してくれるのかととの愚かな期待を持ってしまった。
「ここから、ウッ」
「うるさいですよ。ご主人様」
そんな愚かな期待は、彼女の風弾一発で打ち砕かれた。
「さて、ご主人様には今日三つの選択があります。発情中のゴブリンの群れに嬲られるか、そのけがれたご主人様の息子を切り落とすか、私の目の前で芸をして1時間以内で、私を楽しませるかです。」
選ぶのは、当然決まっていた。
「お前を楽しませることだ。」
「わかりました。私に触れないことがルールですよ。まあ触れることは首輪をしているので、できないとわかってるでしょうが一応。あともし私を楽しませられなければ、あとの二つもしてもらいますから。」
まさかの罰ゲームに抗議しようかと思ったが、結局その提案を受け入れた。もし反論すれば、「じゃあやめてほかの二つやらせましょうか。」と言われるのが目に見えたからだ。
少なくとも芸をやっている間はほかの罰を受けなくても済む。その間に心変わりがあるかもしれないとありえない妄想にしがみつきたいほど、今の僕の状況は切羽詰まっていた。
「異論はないようですね、じゃあ始め。」
「あるところに、とても仲良しなおじいさんとおばあさんがいました。」
「その二人は結婚しているのですか。」
「しているよ。てか不倫関係とかだったらどんな昼ドラだよ。グホッ」
風弾を打った彼女は僕をできの悪い弟を見るように嫌悪感でまみれていた。
「ご主人様に、偉そうに言われたくありません。あとヒルドラとかわけのわからない言葉を使わないでください。」
僕はそれになにも反応をしめさずに話を進めた。
「おじいさんは、いつも口癖のように言っている言葉があります。「わしは、間違っていない。悪いのはわしを受け入れなかったあいつらだ。」
「おばあさんは、言いました。「わたしは、あなたが正しいとわかっていますよ。」」
「おじいさんは言いました。「お前が、正しいとしっていてもなんの意味もない。わしはこれから革命を起こす。ついてきてくれるか、一緒に。」」
「おばあさんはにっこり笑って「いやです。」と答えました。」
「「何故だ。」おじいさんは、動揺して捨てられた犬のような目で、おばあさんを見つめました。」
「「だって革命が成功したらあなたの魅力がみんなに知られてしまうじゃないですか、あなたの魅力を知っているのは私だけで十分ですよ。」といったおばあさんの顔はやわらかい笑みを浮かべていました。」
「おじいさんは、感激して、その夜おばあさんと久しぶりに深く愛し合ったそうです。」
「そしておばあさんは妊娠して、子供が生まれ、両親の死後、その子は、革命に成功しました。そして革命に成功したあと発した第一声が「母に怒られるな。」だったらしいです。めでたしめでたし。」
「なんですかそのくだらない話は、気分が悪くなりました。」
そういって彼女は僕の息子を切り落とした。そしてゴブリンの群れに放り出された。僕はこのまま死ぬのだろう。極悪非道のダンジョンマスターとして。よくはないが悪くもない人生だったと思う。誰かにとって特別な存在になれたのだから。