表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

4話 出会い

争いの起きている方へ声を頼りに近づいて行く。


「おい、嬢ちゃん。契約書にはサインしちまったんだからな〜?もう取り消せねーよ?」


40歳位の中年の男が、制服を来た高校生の若い少女の手をがっちり手に取って離すまいとしている。


「この詐欺師!私を騙したわね!絶対許さないんだから!」

「もう契約は済んだんだ。付いてきてもらうぜ。」

「やめて!離して!警察呼ぶわよ!」


そう言って男性は少女を建物へと連れ込むために何処かの部屋へと繋がっているドアを開く。変わらずその手には少女の手首が握られている。


あの人間の娘、口では強く言ってはいるが、心が恐怖に染っている。まあ怖いのは当たり前だろう。比べてあの男ものすごくゲスな感情を抱いてるな。

あの男のような感情は人間にはよく見られる邪悪な感情として天使の間での認識があった。

どう考えても良からぬ事を考えている証拠である。


これを止めるのも天使の役目なのかもね。


「取り込み中すまない。そこの少女だが困っているように見えるんだけど。」

「あ?坊主には関係の無い話だ。さっさと消えな。」

「ふむふむ、お前が言っていた契約書とやらはこれの事かな?」


と、紙がある空間の位置を変化させ手に取った紙をひらひらさせながら言う。


「な!?このガキ!いつの間に取りやがった!」


と少女の手を離し、男が目の前に立つ。身長は180を優に超え、ゴツゴツとした筋肉が服の上からでも確認できる。

男は、僕の胸ぐらをつかもうとする。が、その手を逆につかみ返し、男をクルッと回し地面に尻もちをつかせる。


「グハッ!、、な、何しやがるこのガキィ!痛てーじゃねぇか!」


と男が何か言ってるが、無視してそのまま少女の方へと近づく。


「大丈夫かい?君、この男に何か悪いことでされた?」

「え、あっはい!そいつ私を騙して、、あ、あっち系のお店に売ろうとしてきたんです!モデルやらないかって声をかけてきて、、、ついてきたらこんな事に!」


なんでついて行っちゃうんだよ、どう見ても怪しいじゃん。とツッコミをいれたくなったが思いとどまる。


「ギャハハハ!無駄だぜ!嬢ちゃん!契約書にはサインしちまったからなぁ。手遅れってこった、諦めな!」


と男が言った。

そこで紙に変化を加えサインを無くし白紙の状態に戻し、男に見せつける。


「そんなサインどこにも無いじゃん。嘘ついたらダメでしょ。」


と言いニヤリとした笑みを浮かべる。


「は?確かにサインを書かせたはずだ?どんな小細工使いやがった!?」

「さぁねー、天に住む天使様が、彼女を救ったんじゃないかなー?」

「何を訳の分からねーことを!さっさと言え、ガキィ!」


と感情に任せて男が殴りかかって来るが、それをするりと躱し男の首筋を叩く。すると男は気絶しそれ以上起き上がることは無かった。


「大丈夫かい?もう変な誘いに乗っちゃダメだよ。」


と言い去ろうとするが「ちょっと待って!」と顎に手を当て少女はじっとこちらを見てくる。何やらボソボソと喋っている様子。


「ふむふむ、、、なるほどねぇ〜、、」


な、なんだこの女。助けて貰った割には図々しすぎやしないか?


「夢で見たとおりね。じゃあやっぱり、、、」


と次の少女の一言で一瞬僕の思考は止まり、頭が真っ白になった。


「あなた、天使様ですよね?」




今週は、、2話分、、、2話分!投稿するんだあああ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ