1話
こんにちは!SAUSと申します!あまり小説を書いたことはないので直したほうがいいところを教えて下さい!
さあさあお立会い!
今から始まるはつらく苦しい、一筋の希望すら差し込まない暗い物語
記憶もなく
見た目も変貌した
僕たちの可愛くて可愛そうなお人形
暗く深い絶望の記憶の底に沈み
一筋の光も差し込まない絶望の深海で廃れてゆく
彼らのつなぐ物語を、どうか最後まで御覧ください
薄暗い場所で目が覚める
ここはどこだ?
なんでこんなところに?
そもそも僕は誰だ?
僕の名前は千で、それで、あとは......わからない
なにか大切な、自分の一部がないようなそんな感覚に襲われる
心にぽっかり穴が空いたような、そんな感覚に
その感覚を忘れるために僕は周りになにか無いかと探ってみた
両腕を広げてみるとすぐ壁にぶつかった
触ってみた感じはガラスっぽい材質だ
割れないかな?とか考えながらガラスを思いっきり殴ってみると、ガシャン!と大きな音を立ててガラスらしきものが壊れる
なにかがおかしい、と僕は思った。僕の手はガラスを思いっきり殴ったというのに手が傷つくことは疎か、なにかを殴ったという感覚すらないのだ
いや殴った感覚はある、何かを殴った感覚はあるんだ。だけどそれは明らかに硬いものを殴った感覚ではなかった
自分の体になにかが起こっている...そんな漠然とした事実だけが僕の中にくすぶり始めた
しばらく悩んでからこのことについては諦めた
だってわからないことで悩んでいてもしょうがないだろう?
僕が誰か、僕の体に何があったのか、これについて考えるのは手がかりが見つかったときにすることにした
周りを探索してみるとここが研究所らしきものであったことがわかる
まぁもう機能していないところがほとんどだったが
だけど一つ、わかったことがある。それはこの研究所で何を研究していたか、だ
この研究所は人のしんか について研究していた――つまり、僕はこの研究に関わっていた可能性が高い
被験者の名簿の中には僕らしき人はいなかったことからもしかしたら違うかもしれないが...
あと詳しく調べていないのは僕がいたあの部屋の他のガラスの箱だけだ
僕が地面を踏む音だけが響く
ガラスの箱の目の前に立ち中を除いてみる
ガラスは真っ黒で中の様子は伺えない
ふと、一つのガラスの箱に目が行く
見た感じは他のガラスの箱と変わらないが、その箱からはどうしようもなく懐かしい気配がするのだ
家族ではないし友達でもない、だけど家族より深く繋がっているような、そんななにかを感じるような気がする...
とにかくそれが欠けてはいけない大切な存在としか言いようがない
ぽっかりと空いた心の穴を埋めてくれるような、そんな
一歩、また一歩とその箱の前まで行く
箱の前に立った瞬間
バリンッ
と音を立てて箱がわれた
中から出てきた彼を見た瞬間、途方もない嬉しさと、
...目の前が真っ暗になるような絶望が降り掛かってきた
やっと会えた。なんでかわかんないけど、そう思った
だけど現実はそんなに甘くなかった
彼の体は半分機械とかしていてこちらを見る彼の目は驚きと喜び、そして深い絶望を称えていた
その目に写っている自分の姿を見て否応でも気付かされてしまう
いや
本当は気がついてた
僕の体もとても人間とは呼べない状態になっていることに
これでプロローグは終了です!
読んでいただきありがとうございました!
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