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いのちのパン屋さん〜明日への光〜  作者: 地野千塩


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燃える炭火とフォカッチャ(4)完

「茉莉花、ごめん」


 数日後、家のリビングで土下座をしている夫の姿があった。


 蒼に言われた通り、家で夫や不倫相手を祝福していた翌日、夫が事件に巻きこまれた。不倫相手がメンヘラ化し、ナイフで肩や腕を刺されてしまった。


 さすがに浮気性の夫も反省したようで、こうして土下座していた。ちなみに怪我は軽症で、今は病院から帰って来た状況だった。しばらく怪我の治療で通院したり、警察に事情を話す事になり、夫はすっかり憔悴していた。


「あと、仕事でまたアメリカ行くことになった」

「えー? また?」


 口では文句を言っていたが、実のところアメリカの空気は肌に合うので、ちょっと楽しみだったりした。韓国語の勉強は一時中断し、また英語の勉強を再開した方が良さそうだ。


「今度こそ、浮気はしないから。っていうか、不倫女ってメンヘラばっかりなんだよな……」

「どの口で言ってるの? っていうか、あなたがメンヘラホイホイかメンヘラ製造機なんじゃないの?」


 この後に及んでも不倫女の悪口を言う夫に呆れつつ、それも事実だと思う。


 探偵に、夫の過去の不倫相手のその後も調べてもらった。不倫女は、全員悲惨な状態だった。病気になったり、怪我したり、逆にパートナーに不倫されたり……。宗教やカルトにはウンザリしていたが、きっちりと復讐してくれた神様だけは居るのかもしれない。そう思うと、少し生きる希望も出て来た。


「うん、まあ、しょうがない。あなたの事は許す。この件は全部忘れる事にするわ。私も悪いところがいっぱいあったと思うし。あなた、ごめんね……」


 それにしても、アメリカに行ったらしばらく蒼の店に行けないではないか。その点はしばらく夫に文句を言い続けてしまった。

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