『結』(しいたけ担当)
※新たな使用ワード
無し
※スペシャルワード
喜怒哀楽の『怒』
「―――で、これのオチを考えてくれと?」
「皆で考えたんだよ? 少し詰め込み過ぎたけど先生なら大丈夫だよね? ね!?」
(…………)
文化祭の出し物が『創作劇』となった我がクラス。しかし肝心の内容が決まらず、クラス全員のアイディアを纏めてごちゃ混ぜにしたこの台本はカオスと化していた。
当然収集が付く筈も無く、最終的な綺麗なオチを考えさせられる羽目になっている…………。
「ねえねえ旦那よ。これのオチを考えてくれないか?」
私は愛すべき旦那に全てを託すことにした。困ったときの旦那頼りだ。
「…………(´・ω・`)」
台本を見た旦那の顔が瞬く間に、ショボーンと眉が下がり困った顔に変わり頭を抱えた。
「既にカオスなんだから多少の不自然は大丈夫大丈夫♪ 今日中によろぴくね♡」
「…………(´・ω・`)マジで?」
私はそのままベッドにINし、英気を養うために……寝た♪
翌日起きると、机の上には台本が置かれておりペラペラとめくると旦那の汚い文字で台本の続きが書かれていた。
(すまぬ旦那よ……)
私は私より早く出社した旦那が居るであろう方角に手を合わせ、旦那が作って置いてくれた朝食を頬張り学校へ向かった。
「おはよう!」
「先生おはようございます! 続き出来た!?」
「ああ出来たぞ♪ どれ読んでやろう!」
私はカバンから台本を取り出しページをめくった―――
―――うっ……、右手が……疼く……ッ!!
日々の過酷な業務に私の右手は耐えきれず、地元の整形外科に診て貰ったところ腱鞘炎と診断された。
病院からの帰り道、部屋を水浸し&ボヤ騒ぎで大家さんへの謝罪の手土産と下の階の人の水漏りの手土産を購入した。
アパートへ戻ると警察が来ており、私の部屋でボヤ騒ぎを起こし部屋を水浸しにした女海賊と織田信長が放火と器物損壊の罪で逮捕された。当然である。
それと『アルティメイトオーガニックサンバイザーアルティメイトイラストレーター』なる職業をネットで検索したがヒットせず、この様な不可思議かつ不透明で謎の職業に就く事は大変危険であるため止めた方が良い。出来れば自分のなりたい職業を早々に見つけ、お金を生み出すシステムへ辿り着くのがベストと言えよう―――
「……先生何それ?」
生徒達の悪ノリを悉く現実で押し潰す旦那のオチに、生徒達からは不満の声が挙がった。
「ゴメンゴメン。もう一回考えさせて♡」
私は台本をしまい、その日の業務へと移った。
「……旦那よ。先ずは飲め」
「……(´・ω・`)?」
その日の夜、私は旦那に有無を言わさず強めの酒をガブガブ飲ませた。大好きな梅酒に始まり、ウイスキー、日本酒、それにお隣さんから貰ったハブ酒まで……。
かなり酔いが回ったところで台本を旦那に手渡す。どうせ旦那は職場まで歩いて二分だから幾ら飲んでも差し支えは無い。
「そしてコレ、もう一回書き直しね♡」
「……(*´д`*)ほげぇ?」
既に大分きている様なので今度は真面なオチを期待できそうだ。そして私はベッドにINすると盛大なイビキと共に……寝た。
翌日起きると、机の上には台本が置かれておりペラペラとめくると昨日より更に汚い文字で台本の続きが書かれていた。
(許せ旦那よ……)
私は私より早く出社した旦那が居るであろう方角に手を合わせ、旦那が作って置いてくれた朝食を頬張り学校へ向かった。
「おはよう!」
「先生おはようございます! 続きちゃんと出来た!?」
「ああ出来たぞ♪ どれ読んでやろう!」
私はカバンから台本を取り出しページをめくった―――
―――うっ……、右手が……疼く……ッ!!
これはオッパイを揉まないと死んでしまう不治の病だ!!
駅前のお気に入りのお店【人妻もみもみ】でNo.1嬢のくるみちゃんのオッパイを揉みたい!!
なけなしの小遣いで駅前へダッシュ!
―――ピーポーピーポー
「大変だ!! 煽り運転の救急車が―――!!」
―――ガシャーン!!
救急車は盛大に【人妻モミモミ】の店舗へ突っ込み中から半裸の嬢達が飛び出してきた! やった♪ 揉み放題だね!
救急車の中からお婆ちゃんが出て来て私に「ありがたや~」と泣いてしがみついてきた。どうやら事故のショックで救急車で運ばれていたお爺ちゃんの心臓が再び動いた様だ。
そして御礼に三億円をくれると、お婆ちゃんとお爺ちゃんは天に召された。ありがとうお婆ちゃん……。
私は三億円で【人妻モミモミ】を買収しオーナーとなり毎日お気に入りの嬢のオッパイを揉む生活を送る事にした。そして織田信長ちゃんと女海賊ちゃんと結婚してオッパイ揉んでネンネする毎日。そして抱っこ(意味深)しておんぶ(意味深)してまた明日(意味深)な自堕落な生活を……私は送りたい―――
………………クラス中が静まり返り、私は情けなく開いた口が塞がらずに居た。そして徐々に怒りが込み上げてくる。怒髪天をつくとはまさに今の私のためにある言葉だろう。
「……先生?」
「あ、あのさ……やっぱりシンプルに【シンデレラ】とかにしないか?」
私から隠れきれない怒りのオーラを感じた生徒達は、私の提案に無言で首を縦に振った。旦那……死すべし!!
「(´・ω・`)ただいま……」
二日酔いの旦那が残業から解放されようやく帰宅。さて……浮気者を殺すか♪
「おかえり♡ 何か言うことは……無いかな?」
「……(´・ω・`)?」
「くるみちゃん……って誰よ?」
「……(´・ω・`)!?」
「アンタ人妻モミモミって店……行ったね?」
「……((((゜д゜;))))」
「ヽ(*`Д´)ノ 死ね!!」
「……( ´∀`) Oh……」
その日、旦那は三回くらい死んだ。
しいたけさん
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