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1章 6話

「なに?」


菊田はやっと柏原の顔を見る。


「菊田さん。僕にこの気持ちを思い出させてくれてありがとう。僕は今まで菊田さんのことをしつこい人だと思ってた。だけど違ったんだ。菊田さんは、僕達が桔梗ちゃんを失ってから、僕が過ごしたはずだった無意味な時を有意義なものに変えてくれた。僕は今日一日でとても変わったきがするよ。ありがとう。」


柏原は思い出した。失ってから気づくのでは遅い。失う前に守らなければいけないのだと。


「柏原くん?」


涙でくしゃくしゃになった顔のまま、菊田は理解しようとする。


「菊田さん、無理に理解しないでいい。君もああは言ったけど、ずっと悲しんでいたんだね。こんな僕が言うのもあれだけど、おいで。僕が君を守ってあげる。」


「...っ!」


菊田は泣いた。もっと泣いた。涙が枯れるまで。その間、柏原はただ菊田のことを両腕で抱きしめていた。

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